軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

415.冒険者ギルド in エットゥ

ギルドの場所は、宿の店主さんに教えてもらい外へと出た。

『で?冒険者ギルド?商業ギルド?』

と、成犬サイズのパール。ちなみに、ロッソとメテオは、ディメンションルームの中で待機中。

「あー、冒険者ギルドかな。ここまで来る途中に狩った素材も売りたいし。皆んなが頑張ってくれたからね。」

冒険者ギルドも同じような建物だったが、エグザリア王国のギルドと同じでスウィングドアだった。冒険者の中には乱暴な人間も多いので、普通のドアだとすぐ壊れてしまう。それは、国が変わっても同じらしい。

中に入ると、昼前ということもあり冒険者が多かった。そのなかには、ドワーフ族だけではなく他の人種も多く見られた。

「こんにちは。買取りお願いしたいんですけど。」

「いらっしゃいませ。買取りはどんな物ですか?」

「えーっと、色々あるんですけど……小動物系、熊系、虫系、豚系とか?」

「えっ!?そ、そんなにー?」

と、受付のお姉さんが驚きの声が大きく、周りの冒険者もざわつき始めた。

お姉さん、身体小さいのに声デカい……。団長さんや宿の店主さんもそんな感じだったから、ドワーフ特有なのかな?

「なんだ?煩いぞ。」

上の方から、受付のお姉さんよりもデカい声が聞こえた。見上げると団長さんと同じような髭面の男性がこちらを見ていた。

「すみません、ギルマス。」

と、ペコペコ謝るお姉さん。

「んで、どうした?そこの小娘が原因か?いちゃもんでも付けられたか?」

ギルマスは、ギロッと私を見る。

「いちゃもんなんて付けてません。私は買取りをお願いしただけですけど?」

「そ、そうなんです。それに、私が驚いただけなんです。」

「あぁ?何を驚くんだ?そんな小娘が持ち込むものなんざ、大した事ねーだろ?」

あー、何だろ?ファンタズモでイジョクさんに初めて会った時を思い出すわー。

そう考えているうちに、ギルマスが上から下りて来た。

「おい、小娘。お前の得物を見せてみろ。」

「は?」

「俺ぐらいになるとな、得物を見ただけで実力がわかるんだよ。……ん?何も持ってねーじゃねーか。魔術師か?」

「いや、持ってますけど?」

と、ストレージから打刀を出す。

「ん?見たことのねーやつだな。……これは、もしかしてあのイジョクの?なんでお前が……。」

打刀の鍔部分に、イジョクさんの印を見つけてギルマスは目を見開いた。

「そうですけど。お前じゃなくて、ジョアンです。エグザリア王国から来ました。」

「おぉ、すまん。俺は、ギルマスをしているグレンだ。で、この得物はどうした?」

「どうしたって、イジョクさんに作ってもらったんですよ。」

「は?イジョクはエグザリア王国にいるのか?」

「はい。そこで会ってお願いしました。で、買取りはしてくれるんですか?」

「ああ、やるよ。イジョクの得物を持つやつなら間違いないだろ。出してみろ。」

イジョクさんのお陰で、すんなり話がついた。

「全部?ここで?」

「あぁん?当たり前だろ。」

「じゃあ……。」ドン、ドン、ドン……。

手を翳し、狩って来たものを出し始める。

「「「「「「「「「「は?」」」」」」」」」」

ホーンラビット 15、アウルベア 2、キラーアント 20、ハイキラーアント 1、オークキング 1……

「ちょ、ちょっと、待て。」

「はい?」

「ま、まだあんのか?」

「ありますけど?」

「……勘弁してくれ。ここでは、こんなに買取りできねぇ。」

「へ?そうなの?じゃあ、どのくらい?」

「キラーアントとハイキラーアントは、鍛治ギルドの方が高く買取りしてくれる。その他は、ここで買い取ろう。」

「了解。」

蟻たちをストレージにしまう。

「さっきから気になっていたんだがよ。どこから出し入れしてるんだ?」

「ストレージですよ。私のはストレージSなんで。」

「「「「「「「「「「おぉー。」」」」」」」」」」

ギルマス、受付のお姉さん、周りの冒険者達が納得した。

出し入れ方法は私オリジナルらしいけど、まあ説明する義理もないから。

冒険者ギルドで買取りを済ませて出ようとすると、ギルマスから呼び止められた。しかも、何故かギルマスの執務室に連れてかれた。

「悪いな。ちょっと、聞きたいことがあってよ。その、お嬢の犬って、もしかして……。」

「フェンリルですよ。」

「はぁー。だよな。さっき、見た時には見間違いかと思ったが。このサイズだと子供か?」

「成体ですよ。街用に成犬サイズになってます。」

「すげぇーな。フェンリル。あー、ところでイジョクのことだが、エグザリア王国にいるのか?」

「……それを知ってどうするんです?」

「あっ、悪い。アイツとは幼馴染なんだ。元は、同じ村の出身でな。俺は、冒険者をしていたんだが村を離れている間にアイツはどっか行っちまうし、弟のガンダルもその後どっか行っちまったって、アイツの妹から聞いてよ。心配してたんだ。」

「えっ?妹さんいるんだ。知らなかった。」

「なんなら、姉さんもいるぞ。」

「マジか……。2人なら、そろそろ……。」

トントントン。

「ギルマス、お客様です。ジョアンさんのお連れ様とかで。」

「入れ。」

中に入って来たのは、ベルデとイジョクさんとガンダルさん。

「イジョク!?ガンダル!?」

「よお?グレン。」

と、イジョクさん。

「お前、太ったな。」

と、ガンダルさん。

「おま、おま、お前ら、いつ?」

「「今だな。」」

「は?」

「グレンさん。私の仲間が【転移】出来るので、連れて来て貰いました。……ようするに、密入国になりますので。内密に。後で、ちゃんと送り帰しますので。」

「密入国……わ、わかった。」

それから少しの間だけどイジョクさんとガンダルさんは、グレンさんとの再会を改めて喜び近況を報告しあった。そして、たまには帰国することを約束してベルデの【転移】で帰って行った。ついでに、イジョクさん達のお姉さんと妹さんに手紙とお土産を託された。どうやら王都に行く途中の街に住んでいるらしい。