作品タイトル不明
179.お尻が、プリプリ
しばらくすると、店の奥から大きな麻袋を持って戻ってきた。しかも2つ……。
驚いてナオさんを見ていると
「あははは。お嬢様、驚いてますね。私のスキルに身体強化があるからですよ。さすがにスキル使わないと、無理ですよ。」
「あはは、そうですよね〜。ちょっと、びっくりしちゃいました。」
「こちらが餅米と小豆になります。どのくらいですか?」
「あー、どうしよう……。作りたいモノがいっぱいあって。」
「では、こちらで売れるだけ買いますか? 東(あずま) の国の食材を買う人は限られてますからねぇ。常連が2、3人とお嬢様とあと、ほら、私が腰を痛めた時に治してくれた女性がたまに買いに来るぐらいなんですよ。」
「えっ!?あの人が?ここに来るんですか?」
「ええ、月に1回。今月もそろそろーーー」
「こんにちはー。」
「「「「えっ!?」」」」
「「えっ!?」」
ナオさんの話の途中で、店内に入って来たのは腰を治療した女性……そう、お忍びの王妃様だった。
「ジョアンちゃん?えっ?リンジー様、ウィル様も?どうして?」
「いや、どうしてって聞くのは私の方ですよ。アミーさん?」
「だって、 東(あずま) の国のはここでしか買えないから……。」
「ジョアン、ともかく買うもの買ってしまいなさい。ここで話していたら、お店の邪魔になるから。アミーさんもね?」
「「はい!」」
私は、餅米、小豆、シナモン、そしてカレーで必要な、ターメリック、コリアンダー、クミン、チリパウダーを購入して外へ出た。しばらくして、王妃様と今日のお付きのスージーさんが外へ出てくる。なんでも、お忍びで出掛ける時はストレージを持っているスージーさんがお付きになるらしい。
「じゃあ、下手な所ではお茶出来ないから屋敷へ戻りましょう。ジョアン、先に戻ってマーサに伝えてくれるかしら?」
「はい。アミーさん、また後で。」シュン。
「では、こちらに。馬車を待たせてありますので。」
「ありがとうございます。リンジー様。」
*****
ーーー王都のランペイル家屋敷、中庭。
シュン。
「あー、ジョアねーしゃまー。パーリュ。」
「ん?あっ、アリちゃん。こんにちは。」
「こーちは。」
私に話しかけて来たのは、エイブさんとスージーさんの娘のアリスちゃん2才。最近走れるようになったらしく追いかけるのが大変とエイブさんがこぼしてた。
エイブさんが休みの時は、転移扉でランペイル領の屋敷に来てウチの双子ちゃんやパールと一緒に遊んでる。だから、私とも顔見知りで仲良し。
「アリスーー。どこだーー?」
「アリちゃん。お父さん、探しているよ?」
「えへへ。ないちょよ?いないいうてね。」
そう言って、アリスちゃんは近くの茂みに頭を隠すが、オムツでモコモコしたお尻は丸出し。俗に言う、頭隠して尻隠さず。しかも、微妙にオシリを左右に振ってる……。プリプリしてるわ。
「ぶっ……。」
『ジョアン、そこは笑ったらダメよ。』
「アーリースー……。ん?お嬢?何でまたここに?買い物行ったって聞いたが?」
「あっ、ヤバい。さっき王妃様とスージーさんに会って、ここに来るからマーサに言わなきゃいけないんだった。」
ガサガサッ。「かーしゃ、くる?」
「あっ、アリス。そんな所に。あーあー、顔が泥だらけじゃないかー。お母さん来るまでに、きれいにしような。ほら、お嬢もマーサさんの所へ。」
「う、うん。」
私から話を聞いたリアムとマーサは、驚いたもののすぐに復活し素早く行動をした。使用人総動員で準備にあたり、お祖父様たちが到着する前ギリギリに、迎える準備が整った。
さすがリアムとマーサだわ。
あっという間に準備が整うなんて……。
王妃様をリビングに通し、お茶などを出した後メイドたちはリビングを離れる。お祖父様とお祖母様に許可を取り、防音の魔道具を使う王妃様。
「お久しぶりです。王妃様。」
「本当に。あっ、ジョアンちゃん誕生日おめでとう。……あのこと話したの?」
「あっ、享年のこと?皆んなに話しましたよ。でも、それよりも精神年齢の方が皆んな驚いてしまって……。」
「えっ?どういうこと?」
「ジョアン、見せた方が早いわよ。」
「はい、お祖母様。【サーチ オープン】」
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[ジョアン・ランペイル]
ランペイル家、長女。10才。【無】属性。
状態:健康優良児。
補足:転生して、精神年齢が身体に引っ張られている。
身体が成長すれば、精神が若返っていくよ。
精神年齢:20代。
契約:ペガサス【スノー】
ペガサス【ブラウ】
フェンリル【パール】
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「「は?20代?」」
王都の使用人たちには、まだ話していなくてスージーさんも驚いていた。
「はい。若返っちゃいました。」
「若返っちゃいましたって……ジョアンちゃん。」
「あっ、あとスキルが増えましたよ。」
「え?何で?」
「誕生日プレゼントで。」
「誰から?」
「アシスト。」
「はいー!?何でー?私貰ったことないよ?」
「えっ?そうなんですか?なんでだろ?」
「まっいいや、で、何のスキル?」
「いいんだ……あっ、えっと、アニマルトーク。」
「何それ?」
「触れた動物と話せるの。」
「マジで!?ムツゴ○ウさんじゃん。」
「いやいや、ムツゴ○ウさんは話せないから勝手に妄想してるだけだから。」
「あっ、そっか。でも、良いな〜。じゃあ、今、何個あるの?」
「今、9個。」
「よっ!さすが、規格外!!」パチパチパチ……。
「拍手せんでええわ!」
「うふふふっ。」「わっははは。」
王妃様といつも通りの会話をしていると、お祖父様とお祖母様が笑い出した。
あっ、ヤバい。
お祖父様とお祖母様の存在、完全に忘れてたわ……。
絶対、王妃様も忘れてたね。笑い声に、スゴいビックリして今は焦っているもん。
「あっ、も、申し訳ありません。」
「あらあら王妃様、謝る必要なんてないんですよ。私たちが笑ったのは、2人がとても仲が良いからですよ。ジョアンから、前世でも知り合いだったとは聞いていましたけど、ここまで軽快に会話してる2人を見たことなかったから。」
「そうじゃよ。ここにいる者だけは、2人の前世での素性も関係性も知っておるからのぉ。」
「ありがとうございます、ウィル様、リンジー様。」