軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

反省会と各村

お祭りが終わった。

朝から昼にかけて後片付けが行われ、それぞれが帰路についた。

ドース、ライメイレン、ドライムは昼過ぎに。

「ハクレンをお願いします」

ライメイレンが代表して挨拶し、各方向に帰っていった。

マイケルさんはドライムに乗って、ドライムの巣に移動。

そこにマイケルさんの部下たちが待っているので、彼らに守られながら馬車で移動するらしい。

それに護衛として同行する獣人族のガルフ。

見聞を広めるため、シャシャートの街に行くらしい。

ガルフにはなんだかんだで世話になっているので、少ないけどお小遣いを渡しておく。

魔王国四天王とユーリも昼過ぎに。

ホウとドワーフたちがかなり仲良くなっている。

ドワーフたちが無言で酒樽をプレゼントって……

グラッツはロナーナとの別れを惜しみ、ビーゼルとユーリはフラウ、文官娘衆と別れの挨拶をしていた。

ランダンは……リザードマンたちと挨拶をしているな。

楽しんでもらえたならなにより。

魔王様の分ということで、お土産を少し多く渡しておいた。

始祖さんはフーシュを転移魔法で送った後、死霊騎士と共に温泉に。

向こうで癒されるとのこと。

ウルザが死霊騎士に手を振っていた。

ラミア族、巨人族はもう一泊した後、帰るらしい。

また、ラミア族からは秋ぐらいにまた何か仕事を貰えたらとの要請。

巨人族も村の作物が欲しいので、何か仕事がないかと聞かれた。

考えておかなければ。

一村(いちのむら) 、 二村(にのむら) 、 三村(さんのむら) の者たちも移動を開始。

集団で移動する。

クロの子供たちとグランマリアたちが護衛として同行しているので、大丈夫だろう。

そして、人数の少なくなった大樹の村で行われるお祭り実行委員会の反省会。

「クイズ大会が予定よりも時間を使ってしまった」

まず、これが大きな反省点。

ウケは良かったが、大人数でやったので移動に時間が掛かってしまった。

移動に時間が掛かったのは男女や年齢差もあるけど、一番大きいのが種族差。

足の速い種族もいれば、遅い種族もいる。

また、身体の大きな種族が移動する時、どうしても他の種族に迷惑を掛けてしまう。

回数を行なったら一部の種族は会場の外周を移動するようにしてくれたりしたのだが……

うーん。

クイズ大会だけ広い場所……例えば競馬場とかでやった方が良かったかな。

でも、負けた人の観戦や食事を考えると難しい。

それと、クイズの出題順もクジによるランダムではなく、ある程度は管理した方が良いかもしれない。

後半に簡単な問題が集中して、しばらく数が変化しなかったりと時間が掛かった要因にもなっている。

「来賓から、来賓関連のクイズを増やしてほしいとの希望がありましたね」

二回目のクイズ大会があるかどうかはわからないが、対策を練っておく。

次の大きな反省点は、山崩しに関して。

「チーム戦の意味がイマイチだったのでは?」

「もう少し、戦略性が必要だったかなと」

「サイコロではなく、各チームが抜く本数を決められるようにしても良かったと思います」

「上の板と連動したハズレ木材を用意するのも良かったんじゃないかなと。

どうしても序盤は気の抜けた感じになりますから」

「シンボルをもっと不安定にしても良かったかな」

山崩しの進行に関しては、ほぼ問題無し。

かなりスムーズにできた。

これまでのお祭りの経験が生きているからだろう。

そのため、反省点というか競技内容の改善点が多い。

こちらも二回目の山崩しがあるかどうかわからないが、対策を練っておく。

その後、夜の宴会、朝の片付けに関しての反省点を話し合い、反省会は終わる。

「今年のお祭りもご苦労様でした」

反省会が終わっても、解散にはならない。

「では、続きまして各村の状況です」

お祭りに来たのに仕事の話をさせて悪いが、各村の代表に報告をしてもらっている。

「二村、三村の農業に関しては大きな問題は無いとのことです。

豊作とはいかなくても、それなりの収穫が期待できると聞いています。

一村は……まだ始めていませんからね。

来年に期待ですね」

まあ、特に問題は無いらしい。

三村の者たちが帰る際、新たにケンタウロスの移住者たちが来ることを伝えた。

来るのは探してほしい知り合いリストに載っている者たちなので、喜びが大きい。

ただ、探してくれたビーゼルからの希望で、三村にいる者たちのリストが欲しいとのこと。

「すみません。

見つけた者たちから、誰が探しているのだと聞かれて答えられなくて」

俺はビーゼルが持っていると思っていたのだが、どうも代表のグルーワルドと他数名ぐらいしか名前を記録していないらしい。

そんなので管理大丈夫かと思ったけど、考えてみれば村も名簿があるわけじゃない。

反省。

リストを作成して渡せば、ひょっとして移住者が増える可能性がある。

それに関して、もう一つ。

リストに名前の無いケンタウロス族の移住希望者が数名、いるらしい。

できれば同族のいる場所で生活したいということだろう。

俺の判断なら別に構わないとするのだが、三村はグルーワルドに任せている。

受け入れるかどうかの判断をグルーワルドに任せることになった。

グルーワルドは少し不安そうにしていたが、俺としては信じるだけだ。

ただ、誰が来たとしても三村の代表はグルーワルド。

それを忘れないようにとだけ伝えた。

こっちの話は少し先、ビーゼルがグルーワルドを連れていって向こうで面接する流れになっている。

フーシュから一村移住者たちに希望があった。

なんでも一村に移住した者たちのことを心配している人が何人かいて、手紙でも良いので連絡が欲しいそうだ。

手紙ならということで、一村移住者の代表であるジャックが手紙を書くことになった。

「村長、この村のことはどこまで書いていいのかな?」

「別に隠すことはないから好きに書いたらいいんじゃないか」

変な質問をする。

手紙は後で送る予定だったが、お祭りが二日になったのでジャックは初日の夜に書き上げた。

手紙の相手は、ジャックの知り合い。

村で元気にやっている的なことを書いてある。

いや、別に俺に読ませる必要はないぞ?

ああ、チェックか?

大丈夫だ。

誤字は……あるが、うん、ここ、あとここも。

内容に関して文句は言わない。

文句は言わないが……ジャックのことしか書いてないな。

もっと奥さんのこととか、他の移住者たちのことは書かなくていいのか?

気にしてなくていい?

生きていることが伝わればそれで良いと……

そういうものなのか。

ちなみに、その手紙に使った紙は一村で作ったものだ。

この辺りの話を中心に、話が続けられる。

「街とかでは手紙はどうしているんだ?」

「メッセンジャーが走りますね。

手紙自体、お金持ちの連絡方法ですから」

「そうなのか?」

「紙が高価ですし、字を読める人が少ないですから」

村から出す紙は一村が作るまではドースから貰った紙を使っていたが……

考えてみれば、ビーゼルやマイケルさんからの連絡は羊皮紙、ハウリン村からの手紙は板。

印刷云々までいかなくても、紙だけで商売になりそうだな。

「フーシュさんとの連絡は、始祖さんが中継しないと難しいのが難点だな」

他のルート。

例えばマイケルさんに渡しても、届くまでには結構な日数が掛かる。

最速で二ヶ月。

最悪は途中で消えるらしい。

「遠方に手紙を出す時は、色々なルートで何通か送るのが主流ですね」

なるほど。

余談だが、ケンタウロスの移住者関連の話で、村で名簿を作ることになった。

人数が増えてきたし、色々と必要だろうと。

俺への挨拶で移住完了ではなく、名簿に登録されて移住完了というシステムにしたい。

あ、名簿に登録する仕事は俺の仕事……

こういったのは文官娘衆の仕事っぽいけど?

細かい部分はやるけど、最終は俺?

わかりました。

頑張ります。

……

現在の村の人数を考えると、少し憂鬱。

「では……本日のメイン。

第三回、武闘会に関して」

「まだ先じゃないか?」

「あっと言う間ですよ」

話し合いは夜まで続いた。

お祭りの翌日ぐらい、のんびりしたいなぁ。

俺は膝の上で寝る猫を撫でながら、頑張った。