軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

冬到来

本格的な冬が来た。

雪が降り積もることはまだ無いが、かなり冷たい風が吹きまくっている。

ザブトンは木の上に篭って滅多に姿を見せなくなり、クロたちは基本的に犬小屋の中か、俺が付けた火の回りに控える事が多くなった。

準備しておいたため、特に苦労は無い。

強いて言えば、トイレに行くのが面倒臭いぐらいだろうか。

寝床とは別の場所にトイレがあるから、一日に何回かは寝床から出ないといけない。

移動中がかなり寒い。

寝床に篭り始めて三十日ぐらい経過した頃、うっすらと雪が積もり始めた。

今ぐらいなら大丈夫だろうが、もっと積もったら雪掻きをしないといけないだろう。

さらに十日。

雪は頑張っても一センチか二センチぐらいしか積もらない。

すぐに溶けて消える。

少し安心した。

とりあえず、石臼らしき物を作ってみたが、実際に動かしてみないと完成かどうかわからない。

慌てず、少しずつやっていこう。

さらに三十日。

風がなくなりヒンヤリとはするものの、良い感じの天気にそろそろ春かなと思う。

二日後。

猛吹雪でビックリした。

雪も結構積もった。

春は遠そうだ。

十日後。

気温の上昇を体感できるようになった。

日陰に解け残った雪があるが、春は近いと思う。

五日後。

うん、良い感じに暖かくなり、クロたちが森に出掛けるようになった。

獲物は見つけられなかったようだが、そろそろ春と言ってもいいだろう。

三日後。

ずっと姿を見せなかったザブトンが、久しぶりに姿を見せた。

久しぶりと思って近付いて驚いた。

ザブトンの周囲に、拳ぐらいの大きさの小さなクモが結構な数居た。

……えっと、子供を産んだのかな?

メスだったの?

あと、オスはどこ?

良くわからないが、子クモたちはザブトンと同じようにジャガイモを食べていた。

同居人が増えた。

……うん。

春だな。