軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

学生組の慰労会は楽しい

ゲイツ様は、 天狼星(シリウス) との交流が取れるようになった。

「南の大陸に行かなくてはいけないので、早く慰労会をしてください」

それは、そっちの勝手じゃないの? と内心で愚痴る。

その上、南の大陸に連れて行く料理人のレベルアップを頼まれたんだ。

エバは後進の教育にも熱心だから、引き受けていたけど、負担にならなきゃ良いな。

「南の大陸は、夏だそうです。だから、チョコレートバーを入れる小さな冷蔵庫も必要ですね。それと、ドラゴンの肉を持って帰りたいので、大きな冷凍庫も!」

ふぅ、ドラゴンが気の毒になってきたよ。でも、若いドラゴンを間引かないと、北の大陸に飛んで来そうだから、ゲイツ様には頑張って欲しい。

「小さな持ち歩き用の冷蔵庫なら、私が作っておきますわ。それと、差し入れのバーも色々とお渡しします。どうか、ドラゴンの脅威から北の大陸をお守り下さい」

これは本心からだ。ローレンス王国だけでなく、他の国にもドラゴンは来て欲しくない。苦しむのは庶民だからね。

急な話ではあるけど、討伐の時に慰労会の件は話していたから、学生組、大人組に招待状を送る。

「ふふふ、今週末は楽しみです!」

土曜の学生組、日曜の大人組、二つの招待状を手に持って、嬉しそうに笑っている。

「ゲイツ様は、魔法省に行かれなくても良いのですか?」

嫌味も通じない。

「大きな冷凍庫は、作らせています。少し技術不足なので、練習になれば良いですね」

ふぅ、絶対に魔法省には勤めたくない。

パーシバルは、朝のスレイプニル達の運動に来てくれる。

それに、授業のない時間も一緒に過ごしてくれるんだ。

慰労会に出すワイバーン料理の味見もしてくれたよ。

まぁ、そこにお邪魔虫のゲイツ様も一緒なんだけどさ。

「ワイバーンのしゃぶしゃぶは問題なさそうですね」

ミニしゃぶしゃぶを昼食に出したら、大好評だった。

問題は、大人組のワイバーン料理。魔力の多い肉は、美味しいけど、私は多くは食べられない感じなんだ。

前世の高級霜降り和牛っぽくて、一口で十分って気分になっちゃう。

ビッグボアのステーキの上に薄く切って乗せたんだけど、ゲイツ様は少し不満そう。これで、私的には良いと思うんだけどね。

「ケチケチ使わなくても!」なんて言いながら、爆食だ。

「ペイシェンス、これはとても美味しいですよ」とパーシバルは褒めてくれたけど、もう少し考えよう。

「もっと華やかな料理にしたいですわ。やはり、ゲームパイにしようかしら?」

ワイバーンの型を作って、ワイバーンの肉と野菜の層で埋めていく。

「あっ、キース王子は野菜は苦手かも? でも、色々な野菜を美味しく食べて欲しいな」

エバが練習で、ワイバーンの肉じゃなくて、ビッグボアでゲームパイを作ったんだ。

「これは見事だな」と父親も喜んだし、ゲイツ様もパーシバルも完食だ。

「ああ、学生組にもこれを出したくなったわ。しゃぶしゃぶより、見栄えが良いんだもの」

「えっ、しゃぶしゃぶも食べたいです!」

ゲイツ様が反対する。煩いよね!

「ペイシェンス、学生は沢山食べますから、ミニしゃぶしゃぶとゲームパイを出したら良いのでは?」

「パーシー様の意見が良いと思いますわ」

二人でラブラブ視線を絡み合わせていると、ゲイツ様が邪魔する。

「デザートも忘れないで下さい!」

「わかっていますわ」

学生組の慰労会は、楽しかった! 気も楽だし、お父様は遠慮したけど、こちらにはナシウスとヘンリーも参加してくれたからね。

だって、二人は夏合宿で女学生達と仲良くなっているし、錬金術クラブメンバーとは遺跡合宿で知り合いだもの。

皆は、しゃぶしゃぶのお代わりをしたそうだったけど、ゲームパイが運ばれたら拍手が巻き起こった。

「これは凄いな!」

ベンジャミンは絶賛してくれた。他の錬金術メンバーは、パイの型を作ったのか? とそちらに興味があるみたい。

「なかなか良いアイデアです!」

大人は、ゲイツ様だけだけど、一番はしゃいでいたね。練習のビッグボアのゲームパイを食べたのに、ワイバーンでワイバーンのゲームパイを作るのが秀逸だとか。

お父様は、書斎で一人で食べる方を選んで正解だったかもと思うほど賑やかだった。

こちらの組のデザートは、バイキング方式にした。

机にミニケーキ、プリン、焼き菓子、チョコレートを並べて、各自好きなだけ取ってもらう。

本当なら、応接室に移動して会話を楽しむのだけど、気軽な集まりなので、食堂でお茶やコーヒーも飲む。

「今日は、招待ありがとう」

カエサルが代表してお礼を言って、早々に解散になった。

明日も慰労会があるし、社交会シーズンなので夜のパーティに参加する人もいるからね。

私は、すべてのパーティをキャンセル中。 天狼星(シリウス) を置いて出かけられないからだ。