軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

中等科二年の秋学期始まる

パーシバルの第一騎士団での訓練も一旦は止めて、秋学期に備える。

王立学園に行き、秋学期のスケジュール表を貰って来てくれた。

「パーシー様、とても嬉しいわ」

「ペイシェンスは、カルディナ帝国語だけですが」

それでも、いつ授業があるのか知っておけるのは有難い。

「やはり週末は、パーティが多いので、領地には平日に行く事になりそうですわ」

パーシバルとスケジュール表をチェックする。

「リー先生の授業は……カルディナ帝国語三は金曜の二時間目か水曜日の三時間目ですのね」

迷う! 週末のパーティが多いから、領地には平日に行く事が多くなりそうなんだ。

「金曜の方が、まとめて領地には行きやすいですが、パーティの準備とか大丈夫ですか?」

体力のないペイシェンスだから、パーティのある日はお昼寝が必要だ。寝なくても、身体を休めておかなきゃ、夜遅くまで体力が持たない。

「それで王宮でパーティは増えましたか?」

ああ、それもパーシバルと相談しなきゃいけないのだ。

「ベネッセ侯爵家の舞踏会は、欠席できませんわ。それと、各公爵家のパーティにマーガレット王女は出席されますので、欠席し難いです。わたしが出ないパーティには、エリザベス様かアビゲイル様が一緒に出て貰えそうです」

ラフォーレ公爵家の舞踏会はパスしても良いと、王妃様とマーガレット王女に許可して貰ったと話すと、パーシバルが笑う。

「でも、パーシー様は同級生なのに欠席で良いのですか?」

「ペイシェンスの方がアルバートとよく話していますよ。私は、ほとんど話した事はありませんからね」

まぁ、音楽ラブのアルバートは、騎士コースのパーシバルとの共通の話題は無さそうだものね。

「舞踏会は、体力を使うので、なるべく早く帰りたいですが……マーガレット王女と一緒だとなかなか帰れないかもしれません」

特に、パリス王子がエスコートしていたらね。長い時間、一緒にいたいと願いそう。

「王妃様が一緒だったら、長居はさせないでしょうが、代理の後見人はどなたですか?」

「ベネッセ侯爵夫人です」

パーシバルも王妃様の実家のベネッセ侯爵夫人ならマーガレット王女の後見人に相応しいと頷く。

「アーサー様のパーティは?」

これは、まだモラン伯爵夫人も把握していなかったのだ。

「ミラー侯爵家は、数人の客を招待した食事会だけみたいです。今年は大きな舞踏会が多く開かれるので、考慮されたのでしょう」

そうだね! 私が知っているだけでも、王宮、バーンズ公爵家、ラフォーレ公爵家、ブロッサム公爵家、ベネッセ侯爵家。

「ブロッサム公爵家の舞踏会にもマーガレット王女は参加されるのですね」

他の五家の公爵家は食事会だと聞いている。

「エリザベス様やアビゲイル様も舞踏会には参加されるでしょうから、ブロッサム公爵家のパーティは欠席しても良いかもしれません。ただ、ブロッサム公爵とは、ノースコートで会ったことがあります。顔見知りなので欠席し難いですわ」

「それを言うなら、ラフォーレ公爵家の舞踏会の方が欠席し難いのでは?」

パーシバルが笑う。

「九月にあるのは、サリエス卿とユージーヌ卿の婚約パーティと王宮のパーティですね」

サリエス卿とユージーヌ卿の婚約パーティは、社交界シーズンの幕開け前なのだ。その方が、他のパーティと被らないからかな?

「ユージーヌ卿は、マーガレット王女が社交界デビューされるので、警護が忙しいからでしょう」

ああ、女性王族の警護があったんだね。それは大変そうだ。

二人でパーティの予定をチェックする。

この上に、ヘンリーの誕生日パーティとゲイツ様の食事会、教授会二回が加わるのだ。

「かなり絞ったつもりでしたが、多いですね」

「でも、月に一回は領地に行きたいです!」

二人で、領地に行けそうな日を考える。

「ペイシェンス、忘れているかもしれませんが、ロマノ大学の受験もありますよ!」

すっかり忘れていた。

「学科試験は、何回か設けられています。後、重要なのは、指導教授との面接です」

学科試験は、パーシバルも私も大丈夫だと思う。ただ曲者なザッカーマン教授との面接は、気を引き締めて受けないといけない。

「それと、ロマノ大学に進学する学生はあまり受けませんが、下級官吏の試験もあります」

おお、すっかり忘れていたよ!

「私は、ロマノ大学では領地管理を勉強したいのです。それと、薬学も。だから、下級官吏と下級錬金術士は、取っておきたいです」

それと悩んでいるのが女官!

「女官は、子どもの頃の目標でしたが……少し考えてみます」

パーシバルは、それが良いと頷く。

「私も下級官吏は取るつもりです。ロマノ大学では上級官吏も取るつもりですが、父がどんな無茶振りをするかわかりませんから」

昨年の夏休みは、デーン王国にオーディン王子を迎えに行かされていたもんね。

「それを考えるなら、私も女官の資格を取った方が良いのかしら? マーガレット王女がソニア王国に視察に行かれるかもしれません」

パーシバルが考え込んでいる。

「国王陛下がペイシェンスを国外に出されるとは思いませんが、取れる資格は取っておいても良いのかもしれませんね」

マーガレット王女の側仕えに選ばれた時は、弟達との時間が減らされるとか、内職の邪魔だと思っていたけど、離れ難い気持ちなんだ。

「本当にパリス王子と婚約されるのでしょうか?」

パーシバルが頷く。つまり、外務省では、それの交渉がかなり詰められているのだ。

「もっと、もっと、強くなって外国にも行けるようになります!」

パーシバルに爆笑された。

「パティ! 素晴らしいです!」

でも、これってゲイツ様が言っていた事と同じだよ!

そんな事を話し合っている間に、夏休みは終わった。