軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

プロローグ

夢を見ていた。

「いいかい、 迷宮(ラビリンス) は凄いんだぜ? 兵士だの役人だのは退屈がすぎる。魔力に目覚めて 迷宮(ラビリンス) に行かないってなぁ、そりゃあ鳥に生まれたのに飛ぶ楽しさを知らないみたいなもんさ」

彼女は雄弁に、それでも半分はにかみながら言った。

「ほら、君の番だ」

俺?

「君は、どうしたい?」

どう、って。やりたいことは……ないかな

「じゃあなりたいものだ。何かないのかい」

……ない。

「つまんねーやつ」

仕方ないじゃないか。

そういう性分なんだ。期待なんてされたことないし

「本当にそう思ってるやつが、物語なんて読み耽るかね?」

うっ。

「言ってみな。笑わないから」

彼女は心底を見透かしたような目で問い詰める。

そうだ、これは記憶。

ずいぶん昔の、何も知らず、何も起こってなかったときの夢。

「じゃあ、俺も──」