作品タイトル不明
99 西遊記用語解説
◇孫悟空
『 石猿(いしざる) 』。※または〝せきえん〟
花果山(かかざん) の頂きにある霊石から産まれた際の呼び名。
『 美猴王(びこうおう) 』。
水簾洞(すいれんどう) で、猿たちの王をしていた時の称号。
『 孫悟空(そんごくう) 』
最初の師匠、 菩提祖師(ぼだいそし) から授かった法名。
〝 空(くう) 〟を悟る、という意味が込められている。
『 弼馬温(ひつばおん) 』
天界で最初に与えられた役職。馬小屋の管理職であり、無位無官。
低すぎる階位に怒り、暴れる原因となった。
『 斉天大聖(せいてんたいせい) 』。
天より偉大な聖者、という意味。
初めは孫悟空の〝自称〟だったが、のちにその名を冠した正式な職を与えられる。
『 孫行者(そんぎょうじゃ) 』。
三蔵法師の弟子になった際に与えられた通り名。
〝 行者(ぎょうじゃ) 〟は修行する者を意味する。
『 闘戦勝仏(とうせんしょうぶつ) 』。
天竺に到達し、 緊箍児(きんこじ) が外れ、仏へと至ったあとの名。
◇孫悟空が用いた道具や術、特性 ※一部のみ
『 如意棒(にょいぼう) 』
『 天河定底神珍鉄(てんがていていしんちんてつ) ・ 如意金箍棒(にょいきんこぼう) 』
金のたがを両端にした鉄棒。
伸縮自在に伸び縮みし、普段は爪楊枝ほどの大きさで孫悟空の耳に収まっている。
『 筋斗雲(きんとうん) 』 ※ 觔斗雲(きんとうん)
雲に乗って空を飛ぶ仙術。 觔斗(きんと) は宙返りの意味。
本来は、宙返り一つで十万八千里を飛ぶ。
『 緊箍児(きんこじ) 』
孫悟空の頭に嵌められた金の輪。
本来は、三蔵法師が『 緊箍呪(きんこじゅ) 』を唱えることで締めつけられるもの。
孫悟空が仏に至った際に自然に外れる。
釈迦如来(しゃかにょらい) の三つの輪の内の一つ。
他の金輪はそれぞれ『禁箍児』『金箍児』で、それぞれ黒風大王、紅孩児に使用される。
黒風大王、紅孩児は孫悟空とは異なり、金輪が外れる描写はない。
『 火眼金睛(かがんきんせい) 』
八卦炉(はっけろ) に放り込まれ、四十九日間、焼き続けられたことで手に入れた眼。
白目部分が真っ赤になり、瞳の色は金色になる。
手に入れた際の性質もあり、煙に弱い。
妖怪が変じた姿を見破る力を持つ。
また千里眼に近い視界を有する。筋斗雲の上から遠くの地上を見渡せるなど。
『 金剛不壊(こんごうふえ) 』
孫悟空の肉体。金剛石※ダイヤモンドのように硬く、決して壊れない。
刀で切れば刀の方が折れ、斧で叩いても火花が散るだけで傷一つつかない。
雷が落ちても効かず、火で焼いても涼しい顔をしている。
『 七十二変化(しちじゅうにへんげ) 』
孫悟空が最も得意とする術。
七十二通りの姿に自在に化けることができる。
とくに特定の七十二種類ではなく、あらゆるものに変身が可能。
自身だけでなく、他者や物も変身させることができる。
『 身外身法(しんがいしんほう) 』
うなじの毛をむしり、息を吹きかけることで、小さな悟空の分身たちを生み出す術。
本来は猿の孫悟空の毛なので、多くの分身が生まれる。
分身たちも筋斗雲に乗り、如意棒を持ち、また体の大きさを変えることもできる。
『 隠身法(おんしんほう) 』
姿を隠す術。
天界から逃げる時など、いくつかの場面で使用された。
『 定身法(ていしんほう) 』
金縛りの術。相手の時間を止める術。
西王母の使いである仙女たちを金縛りにし、逃げる際などで使用された。
『 呼風喚雨(こふうかんう) 』
雨乞い。雨雲・霧・風などを呼び寄せる。
術比べの際、実は如意棒で神々を脅して天気を変えてみせた。
『 避火訣(ひかけつ) 』
炎のエネルギーを遠ざける術。
紅孩児が繰り出す火炎を避けるために用いられた。
『 法天象地(ほうてんしょうち) 』
巨大化の術。
牛魔王との決戦時、牛魔王が大きな白牛の姿へとなった時、対抗するために繰り出した術。
【五つの宝】
七星剣(しちせいけん) :切れ味の鋭い宝剣。 金角(きんかく) 大王が用いた。
幌金縄(こうきんじょう) :相手を縛りあげる金の縄。
紫金紅葫蘆(しきんこうころ) :呼び掛け、応えた相手を吸い込む〝ひょうたん〟。
羊脂玉浄瓶(ようしぎょくじょうへい) :ひょうたんと同じ機能を持つ 瓶(びん) 。
芭蕉扇(ばしょうせん) :西遊記には正確には二種類、登場する。
→孫悟空が使ったのは羅刹女から奪った方。火焔山の炎を鎮めるために使われた。
※ 嘘呵吸嘻吹呼(きこかきゅうきすいこ) と唱えると、大きくなる。
【登場する敵キャラたち】
聖嬰大王紅孩児(せいえいだいおうこうがいじ) :牛魔王と羅刹女の息子。
黒風大王(こくふうだいおう) :黒熊の精。風流を好む。老僧と友人で、知的な面も。
黄風大王(こうふうだいおう) :テンの妖怪。元は天界に棲んでいた金毛のねずみ。
虎先鋒(こせんぽう) :黄風大王の部下。虎の精。 金蝉脱穀法(きんぜんだっこくほう) で逃げる。
白骨夫人(はっこつふじん) : 解死法(かいしほう) によって偽の死体を生み出し、二度逃げた。