軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第263話 いやー、怖い

翌日、朝からキョウカとモニカがマリエル様のところに向かったのでルリとミリアムとコーヒーを飲みながら過ごしていった。

すると、ユウセイ君が11時くらいにやってきたので皆でルリが作ってくれたナポリタンを食べる。

「あいつらはドレスの受け取りとお茶会か。お茶会って何するんだ?」

ユウセイ君は参加したことがないからな。

「お茶を飲みながらおしゃべり。あとおしゃれ講座」

「面白いのかねー?」

「楽しそうにはしてたよ」

正直、おしゃれ講座は退屈だった。

「ふーん、まあ、女子か」

マリエル様とクラリス様の食いつきはすごかったからな。

「ルリはいいの?」

「大丈夫です。お姉ちゃんが教えてくれますし、私はテレビが好きなので」

ずっとテレビを見てるもんね。

「ルリ、俺達は出かけてくるけど、もし、モニカの荷物が届いたら廊下まで運んでもらっておいて」

「わかりました。夕食はモニカさんの引っ越し祝いで蕎麦にしますね」

引っ越し蕎麦かな?

「うん。ありがとうね。ユウセイ君、ちょっと早いけど、行こうか」

「そうだな。ご馳走様」

昼食を食べ終えると、スーツに着替え、出発した。

そして、何故か後部座席にいるユウセイ君と共に協会を目指す。

「ユウセイ君は九条さんと天海さんと仲が良いの?」

「んー……普通? キョウカくらいだと思う」

それは仲が良いね。

「キョウカもそんな感じ?」

「だと思う。学校は違うけど、同世代だから会ったら話す感じ。以前みたいに仕事でかち合ったことも何回かある」

幼馴染みたいな感じだろうか?

「メッセージアプリだとミユミユのキャラが違わない?」

「あー、あいつ、素がメッセージの方。家のでかさで言えば九条はかなりすごいんだ。本物のお嬢様だし、礼儀作法も何もかもがお嬢様。違うのは中身。中身は腹黒だし、よくリコと下世話な話で盛り上がっている」

盛り上がっているね。

あの2人は特に仲が良いというのはこちらにも伝わってくる。

「抑圧されてるのかな? ここだけの話だけど、2人からメッセージが来るんだよ。でも、ほぼ下ネタなんだよね。キョウカとヤッたとかさ」

「抑圧かどうかは知らないが、そんな奴らだな。俺にも来るし、キョウカにも来てると思う」

そうなのか……

「不安な2人だねー」

「まあ、向こうにはしっかりしてそうなやーさんがついてるだろ。それにあいつらだってキャリアだけなら山田さんよりも上だから大丈夫、大丈夫」

そのしっかりしているやーさんも怖いんだけどね。

本当に大丈夫かねーと思いながら車を走らせ、協会にやってくると、地下駐車場に車を止め、近くの喫茶店に向かった。

喫茶店に着くと、相変わらず、誰も客がいない。

「いらっしゃい。お好きな席へどうぞ」

俺達は奥にあるテーブル席に行き、並んで座る。

「すみませーん、コーヒーを」

「俺もー。あと、クラブサンド」

まだ食べるか……

俺達が待っていると、すぐにコーヒー2つとクラブサンドが来たので飲み食いしながら待つ。

すると、カランカランという音と共に八神さん、九条さん、天海さんがやってきた。

八神さんは黒服のスーツであり、いつものように切れ長なメガネを決めていた。

九条さんと天海さんは春休みだというのに制服である。

相変わらず、嫌な想像しかできないトリオだ。

「お待たせしました」

「ごきげんよう」

「おまたー」

3人は俺とユウセイ君の対面に座る。

すると、マスターがやってくる。

「ご注文は?」

「ホット」

「抹茶ラテ、バニラシロップ、ホイップクリーム、抹茶パウダー追加」

「キャラメルマキアート、アーモンドミルクで、ホイップクリームとキャラメルソース追加ね」

ないない。

ここをどこだと思っているんだろう?

「かしこまりました」

あるの!?

「なんか甘いもんに甘いもんをトッピングしてんな」

ユウセイ君が呆れる。

「別にいいではありませんか」

「勉強後の糖分だし」

勉強してんの?

「キョウカは水しか飲まないのに」

確かにそればっかりだね。

「どうせ夜にクッキーやチョコレートでも食べてますよ」

「頭は使わないけど、動いているからダイエットはいらないと思うけどね。動かないと死んじゃうマグロ」

2人はそう言うと、スマホを取り出し、弄り始める。

すると、通知音が鳴ったので見てみる。

ミユミユ:山田「キョウカはマグロじゃないよ」

リコリン:2人でダイエット?

ミユミユ:きゃー

リコリン:きゃー

ロザリーを紹介しようか?

その後、3人の飲み物が来ると、八神さんが一口飲み、こちらを見てきた。

「八神さん、話というのは?」

早速だが、本題に入る。

「ええ。長野での上級悪魔の件から考えても海外にも悪魔教団がいるのは間違いないでしょう」

「私もそう思いますし、桐ヶ谷さんも同じ意見でした。実は桐ヶ谷さんから教団の関係者のリストを見せてもらったのですが、ちらほらと外国人の名前もありました」

「なるほど……」

八神さんがメガネをくいっと上げる。

すると、女子2人がびくっとした。

気持ちはわかる。

ちょっと怖い。

「八神さんは情報を持っていませんか?」

「山田さんも教団が気になりますか?」

「ええ。私は加賀美さんと教団の幹部の家で調査をしました。そこでまだ小学生くらいの子の生贄という名の惨殺写真を見ましたよ。家に子供がいる身としては不安ですし、許せません」

ルリと同じくらいの男の子だった。

「そうですか……ミユ、リコ、外せ。これからちょっと刺激的な話をする」

八神さんが配慮するレベルか。

「聞きますわ。私達も退魔師です」

「そうそう。それに無関係なことじゃないし、教団はウチの家も追ってるからな。情報は聞く」

肝が据わってるわ。

「そうか。一ノ瀬君は?」

八神さんがユウセイ君にも確認する。

「俺もそっちの2人と同じ」

「そうか……ふふっ、最近の子供達はとても元気だし、強い」

八神さんがメガネをくいっと上げながらニヤリと笑う。

それにより、元気で強いミユミユとリコリンの顔が蒼白になった。

怖いってば……