軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第262話 嫌にゃ

「山田、八神からの呼び出しか?」

ミリアムが聞いてくる。

「そうだね。この前の長野の結果の話もしたいし、もしかしたら八神さんは独自の情報を持っているかもしれない」

海外にいたわけだし、何よりも裏社会の人間らしいし。

「ありえるにゃ……」

「ミリアムもついてきてくれるよね?」

「キョウカの方に付かなくても大丈夫か?」

うーん……そっちがあったか。

2人が心配ということよりも、どうしても転移のことがある。

「それもそうだね。明日はそっちをお願い」

ユウセイ君と行こう。

九条さんと天海さんとも知り合いなわけだし。

「ユウセイ君、明日、昼前には来て。ご飯を食べて一緒に行こう」

「了解。まあ、昼前とは言わず、起きたら来るわ」

「あ、そういえば、バイトは?」

「春休みだからってシフトは変わってないから大丈夫。まあ、バイトは夜だしな」

ならいいか。

俺達は明日の予定を決めると、魔法の研究と読書を再開する。

そして、夕方の4時くらいになると、3人が帰ってきた。

「ただいまー」

キョウカとルリはキッチンに向かい、モニカが俺の横に正座した。

「どうだった?」

「色々と買わせていただきました。ありがとうございます」

「全然いいよ。荷物は?」

「キョウカさんの空間魔法の中です。ただ、ベッドとマットレスは後日です」

まあ、そうだろうね。

「じゃあ、届いたら受け取っておくよ。それとだけど、まだ空間を繋ぐ魔法ができてないから延長コードとLANケーブルをモニカの家の前まで繋いだよ。場所を言ってくれればドリルで穴も空けるね」

「ありがとうございます。その辺りも考えてみます」

まあ、ゆっくり考えればいいか。

「モニカさん、荷物はどうしましょう?」

キョウカが戻ってくる。

「あ、すみませんが、一度、まとめて私の部屋に運びましょう」

「わかりました」

モニカが立ち上がると、キョウカと共にリビングを出ていった。

すると、ルリがリビングに戻ってきた。

「ルリ、あの2人、どうだった?」

「楽しそうでしたよ。いつぞやのギスギスはもうないです」

ほっ……

「それは良かった」

「お姉ちゃんは明るいし、ポジティブな人ですから大丈夫だと思います。それとなんですけど、結構なお金を使っちゃいましたけど、大丈夫ですかね?」

「それは大丈夫。ルリも欲しいものがあったら言うんだよ。俺、富豪になったから」

まあ、そうじゃなくても買うけどね。

「はい。今日はお鍋にすることになりました」

「良いね。ユウセイ君も食べてく?」

一応、確認。

「食べる」

知ってた。

その後、キョウカとモニカが戻ってくると、キョウカはルリを手伝い、モニカは俺と村のことを相談する。

そして、夕食の鍋がやってきたので皆でつつきながら午後にあった電話のことを説明した。

「八神さんがねー……それにミユとリコか。最近、あの2人からすごく連絡が来るんですよね」

「お前も? 俺も結構来るぞ」

どうやら俺だけじゃなかったらしい。

「ユウセイ君もなんだ。なんかやたらタツヤさんや私を褒めてくる。正直、薄気味悪い。ミユは腹黒だし」

「俺は卒業後の相談だな。あいつらも悩んでいるんじゃないか?」

それはあるだろうな。

しかし、俺のところには下ネタしか来ないんだが……

「ふーん……あの2人、卒業後はどうするの?」

「できたら協会に就職したいってさ。金を持っているだけのどこぞの馬の骨と結婚したくないんだって」

「ユウセイ君の姉妹とは違うわけだ。まあ、あの2人は我が強いしね」

「だなー」

さすがに昔から知っているだけあって詳しいんだな。

「ふん。読めてきた。九条も天海もあの2人をタツヤさん狙いで送り込んだな。でも、その娘から反逆を食らったわけだ」

あ、人斬りキョウカちゃんだ。

「そんなところだろうな。キョウカよりも自分のところの娘の方が良いと思ったんだろう。でも、あの2人は素直に従うタマじゃない」

「ユウセイ君の言葉にちょっと引っかかるよ。私、下?」

「そうは言ってないが、お前は評判がちょっと悪い。それに親なら自分の娘が上って思うだろ」

思うだろうね。

「まあ、お父さんも世界で一番お前が可愛いって言ってたね。ため息のおまけ付きだけど」

わかる……いや、ノーコメント。

「長野に行った時に話をしたけど、確かに協会に就職したいみたいなことは言ってたね。八神さんと組むかは置いておいて」

怖いし、あの人は結構な遊び人だからな。

「そんな感じか。明日はユウセイ君も行くんだよね?」

「暇だからなー。お前は貴族夫人か」

「そうなるね。ドレス姿を見る?」

「写メでいいわ。山田さんとダンスでもしろよ」

ダンスはノー。

「モニカ、そっちはお願いね」

「はい。お任せください」

モニカに任せよう。

「ルリは明日、どうする? お姉ちゃん達についていく?」

そう聞くと、ルリは首をふるふると横に振る。

まあ、この子は家でテレビを見てるか。

「じゃあ、留守番をお願いね」

「わかりました」

まあ、話をするだけだし、すぐに帰るだろう。

「モニカ、鏡とかは? 明日、設置しておこうか?」

「でしたら脱衣所のところに置いておきますのでお願いします」

よし。

これで明日は温泉に入れそうだぞ。

ミリアムと入ろ。