軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第194話 深宇宙スキャナー、静かな銀河を見る

東京都千代田区永田町、首相官邸地下五階。

特別情報分析室の空気は、今日も冷徹な無機質さに支配されていた。

分厚い鉛と特殊コンクリートに守られたこの空間に、日本の中枢を担うコアメンバーが顔を揃えている。

円卓を囲むのは、矢崎薫総理を筆頭に、官房長官、外務大臣、霧島大悟防衛大臣、文部科学大臣、榛名理人科学技術担当大臣、内閣情報官、そしてヤタガラス運用担当責任者。

さらに、スクリーンの傍らには、内閣官房参事官の日下部と、いつものように着古した作業着姿の工藤創一が立っていた。他の全員が仕立ての良いスーツを着用している中で、彼だけがこれから配管の修理にでも向かうかのような格好である。

日下部が、感情の読めない顔で端末を操作した。

「——ジャミングオン!」

低い駆動音とともに位相干渉装置が起動し、室内の照明が警戒を示す薄暗い赤色へと切り替わった。

「というわけで、定例会議です。まずはアメリカ情勢から入ります」

日下部がスワイプすると、巨大スクリーンにアメリカ大統領選挙の情勢分析と、キャサリン・ヘイズ大統領の支持率グラフが表示された。

「アメリカでは大統領選挙が近づいています。ロバート・“ボブ”・ウォーレン元大統領、そして現在のキャサリン・ヘイズ大統領と、我々の『事情』に理解のある大統領が続いていることは、率直に申し上げて、日本にとって非常に幸運なことです」

矢崎総理が、深く頷く。

「ええ。ウォーレン元大統領とヘイズ大統領。この二代で、日米の深部ラインはかなり安定しましたからね」

「はい。そしてアメリカ深部ライン……ノア・マクドウェル氏とエレノア・バーンズ長官から、次期大統領選挙にもヘイズ大統領が出馬するとの連絡がありました」

官房長官が、安堵したように息を吐き出す。

「再選は堅いのですか?」

「現時点では、ほぼ確実と見られています。支持率は極めて高い。ただし、問題は勝敗ではありません」

日下部が画面を切り替えた。

そこには、アメリカ国内で噴出している不満のリストが並んでいた。

火星第一陣発表後の「日本依存」批判。フルダイブクラウド管理への不満。オラクル義体への研究(分解)要求。人工義肢・人工臓器への解析要求。火星生命維持システムのブラックボックス批判。そして、アメリカ選挙年における情報漏洩リスク。

「選挙期間中に、アンノウン由来技術が政争の道具にされる危険があります。ヘイズ大統領の再選自体は堅い。しかし、その過程で何が暴露され、何が歪められ、何が利用されるかは別問題です」

総理が、資料から目を上げて言う。

「ヘイズ大統領が続投されるのはありがたいですね」

「正直なところ、嫌気が差して二期目を辞退する可能性も想定していました。あの方の机には、常に世界を壊せる書類が積まれていますから」

日下部が、アメリカのトップの胃痛に深く同情するように呟く。

「それでも出る、と」

外務大臣が確認する。

「はい。こちらとしては、非常にありがたい判断です」

矢崎総理が、居住まいを正し、円卓の閣僚たちを見回した。

「ヘイズ大統領であるうちに、日米関係をさらに強固にしておく必要があります」

外務大臣が即座に同調する。

「個人間の信頼に依存しすぎています。矢崎総理とヘイズ大統領、日下部参事官と向こうの深部ライン。この関係が続いているうちに、属人的な繋がりから制度化するべきです」

「アメリカ側も同じ認識です」

日下部が答える。

「フルダイブ安全基準、火星生命維持技術、人工義肢・人工臓器、核融合炉、オラクル派遣、情報共有範囲。これらについて、表向きの『公開協定』と、最高機密の『非公開実務覚書』の二層構造での制度化を検討しているとのことです」

霧島防衛大臣が、安全保障上の最大の爆弾について確認を入れる。

「非公開実務覚書に、 軌道上大型施設(ヤタガラス) の件は?」

「明記しません」

日下部は一刀両断にした。

「存在を書いた時点で、文書漏洩リスクが発生します」

「当然ですね」

矢崎総理も頷く。

ここで、スクリーンの横に立っていた工藤が、少し居心地悪そうに手を挙げた。

「あの、俺の名前とかは?」

「出しません」

日下部が即答した。

「ですよね」

工藤は、ほっとしたように肩をすくめた。

「出したら、アメリカ選挙どころではありません」

日下部は、工藤=アンノウン本人という事実は、いかなる密約文書であろうと絶対に表には出さないという原則を改めて確認した。

「次に、テラ・ノヴァ側の状況報告です。外務大臣、お願いします」

日下部の進行で、議題が宇宙規模へと移行する。

外務大臣がタブレットを操作すると、スクリーンには地球の星図とは全く異なる、テラ・ノヴァ側の周辺星図が投影された。

ミコラ族の母星を中心とした銀河コミュニティの活動範囲。共同外宇宙探索隊の航路。そして新たに発見された文明のリストが光点として表示される。

「テラ・ノヴァ側の共同外宇宙探索隊は、順調に確認領域を広げています。現時点までに、六つの惑星文明と、五つの星間文明を発見しました」

その報告に、文科大臣が目を丸くする。

「もう五つも星間文明を?」

「はい。ただし、そのうち三つの星間文明については、以前から互いの存在を把握しており、細々と交流を続けていたようです。問題は『言語』でした。相互翻訳の精度が低く、地球時間で五年ほど、非常に限定的で誤解を孕むやり取りしかできなかったとのことです」

榛名科学技術担当大臣が、技術の威力を推し量るように言った。

「万能翻訳機の提供で、そこが一気に解消されたわけですか」

「その通りです。日本国が提供した万能翻訳機により、彼らの交流速度が爆発的に上がりました。現在、発見された五つの星間文明すべてが、銀河コミュニティへの参加を希望しています」

矢崎総理が、冷静に核心を突く。

「問題は?」

外務大臣は、少しだけ笑みを浮かべて答えた。

「今のところ、ほとんどありません」

霧島防衛大臣が、信じられないというように眉をひそめた。

「ほとんど、ですか」

「ええ。少なくとも、敵対性の強い文明や、テラ・ノヴァ側に即時脅威となるような好戦的な文明は未発見です」

外務大臣は、手元の報告書を見つめながら、どこか感心したような声で続けた。

「正直に申し上げれば、テラ・ノヴァ側の星間文明は、地球側国家より遥かに交渉が容易です。惑星統一を経て、種族としての基本方針が整理されているため、議論の前提が安定しています」

文科大臣が、自虐的に苦笑した。

「地球人類の未熟さを、嫌というほど思い知らされますね」

「文明的には、惑星統一を達成している時点で、あちらが格上です。技術の一点突破だけで慢心してはいけません」

矢崎総理のその一言で、会議室の空気がピリッと引き締まった。

「では、次の議題です。工藤氏、お願いします」

日下部が、深く、重い深呼吸をしてから進行を促した。

工藤が、飄々とした態度で一歩前に出た。

「はい。えー、地球側の探索を続けていたんですが、新しいテクノロジーとして、『深宇宙超超遠距離スキャナー』を手に入れました」

シン……。

会議室の空気が、完全に停止した。

「……名前からして、不穏ですね」

官房長官が、額に嫌な汗を滲ませながら言った。

「まあ、俺もそう思います」

工藤が同意すると、傍らの空間にイヴのホログラムが音もなく顕現した。

「補足します。深宇宙超超遠距離スキャナーは、通常の光学観測装置ではありません。恒星間航行(FTL)痕跡、超長距離通信の位相ノイズ、高密度エネルギー運用の残響、人工構造物由来の熱・重力・電磁異常などから、文明活動の概算を行う装置です」

榛名大臣が、科学的な興味を惹かれて身を乗り出す。

「星を見るのではなく、文明活動の痕跡を見る装置ですか」

「はい。文明の灯りを見る感じです。ただし、政治体制とか種族とか言語までは分かりません。文明規模と、FTL航行痕跡があるかどうかを見るくらいです」

工藤が弁明する。

「その“くらい”が怖いですね」

日下部が冷たく突っ込む。

「今回は地球側の近所を調べました」

「念のため確認します。近所とは?」

「三〇〇光年圏内です」

「……地球の行政基準では近所ではありません」

日下部が、胃を押さえながら呻いた。

「銀河基準だと近所ですよ?」

工藤が不思議そうに首を傾げる。

「銀河基準を霞が関に持ち込まないでください」

日下部の正論に、円卓から堪えきれないような微かな苦笑が漏れた。

工藤が端末を操作すると、スクリーンに地球を中心とした半径三〇〇光年の巨大な球状の星図が表示された。

多数の恒星、いくつかの惑星文明らしき反応、そしてFTL航行痕跡の解析レイヤーが重なっていく。

「結果から言います」

工藤は、極めて日常的なトーンで告げた。

「地球から三〇〇光年圏内に、現在リアルタイムで活動している星間文明の反応はありませんでした」

室内が、今度は別の意味で静まり返る。

「……ない?」

霧島防衛大臣が、信じられないというように掠れた声を出した。

「はい。少なくとも、FTL航行を頻繁に行っている文明、星間通信網を維持している文明、星間交易や外交で活発に動いている文明は、三〇〇光年圏内では確認できませんでした」

矢崎総理が、慎重に確認する。

「地球近辺には星間文明はいない、と考えてよいのですか?」

「概ねそう思っていいです」

会議室の空気が、少しだけ緩んだ。

「それは……かなり嬉しい報告ですね」

日下部が、長く張り詰めていた肩の力を少しだけ抜いた。

「ですよね。今回は朗報だと思って持ってきました」

工藤が笑う。

「今この瞬間、地球へ向かっている星間文明の船団はない?」

霧島が、念を押す。

「少なくとも、三〇〇光年圏内にはありません」

「検出漏れの可能性は?」

榛名大臣が技術的リスクを問う。

「完全否定はできません」

イヴが冷徹に答える。

「観測痕跡を意図的に消去する文明、スキャナーの検出原理外の移動方式を持つ文明、または極端なステルス性を持つ文明は、未検出となる可能性があります」

「いつもの“絶対安全ではない”ですね」

日下部が、官僚としての諦観を口にする。

「でも、普通にFTL航行してる文明なら引っかかります。なので、地球側でいきなりファーストコンタクトが起きる危険性はかなり低いと思います」

工藤の言葉に、総理は深く頷いた。

「それは、現状ではありがたいですね」

工藤が、星図の別レイヤーを表示する。

「ただし、惑星文明はあります」

暗闇の中に、いくつかの光点がポツリ、ポツリと点灯した。

「FTLはない。星間通信も確認できない。でも、惑星規模のエネルギー管理や、宇宙艦隊らしき痕跡がある文明ですね。先日見つけたアクアリアンもこの分類です」

「彼らが地球へ接触してくる可能性は?」

外務大臣が問う。

「ほぼないです。FTLも星間通信もないので。こちらが行かない限り、向こうから地球を認識する可能性はかなり低いと思います」

「つまり、アクアリアン同様、観測対象であり、接触対象ではない」

霧島が確認する。

「はい。俺としては非接触観測がいいと思います」

「惑星文明には触れない。これは方針として維持しましょう」

矢崎総理が、決断を下す。

「同意します。彼らにとって、我々は外部から来る高位技術文明です。安易な接触は文化破壊になります」

外務大臣が、外交と倫理の観点から支持する。

「テラ・ノヴァ側の銀河コミュニティでも、FTL未満の文明は観察が基本ですしね」

工藤が同意した。

だが、日下部は工藤の顔をじっと見つめ、静かに言った。

「工藤さん。まだ何かありますね?」

「……あります」

工藤が、少しだけ言いにくそうに答える。

「ですよね」

「リアルタイムで活動中の星間文明反応はゼロなんですが、過去の痕跡はあります」

「過去の痕跡?」

矢崎総理が怪訝そうに聞き返す。

「FTL航行の残響みたいなものです。空間に薄く残っている航行痕跡を拾うと、だいたい過去十億年くらいの尺度で、この辺りにも星間文明の活動があった形跡があります」

全員が沈黙する。

「行政文書に“過去十億年”という単語を入れたくないのですが」

日下部が、胃を押さえながら呻いた。

「俺も入れたくはないです」

工藤は、星図に薄い線を表示した。現在の航行痕跡ではなく、遠い過去の航行の残響だ。

「昔は、この三〇〇光年圏内にも星間文明が来ていた、あるいは存在していた可能性が高いです。ただ、今は活動していません」

「滅んだのですか?」

文科大臣が問う。

「分かりません。滅んだのか、移住したのか、衰退したのか、FTL技術を失ったのか、こっちからは見えない方式に移行したのか。可能性はいろいろあります」

「地球が今まで接触されていない理由は?」

総理が、最大の疑問を口にする。

「たぶん、同時期にたまたま近傍で活動中の星間文明がいなかったからです」

「……たまたま」

日下部が復唱する。

「はい。地球が特別に守られていたとか、誰かが意図的に隠していたとかではなく、単純にこの辺りが今は星間文明の空白期だった、というのが一番自然です」

「宇宙が広すぎるせいで、たまたま誰とも同時代にならなかった」

外務大臣が、宇宙のスケールの大きさを実感して言う。

「そういうことだと思います」

工藤が頷く。

「それは、人類にとって幸運だったのでしょうね」

矢崎総理が、深く息を吐き出した。

「少なくとも、未成熟な時期に外部星間文明へ発見されずに済んだという意味では、幸運です」

日下部も、冷酷な歴史の真理を認める。

工藤が、さらにレイヤーを切り替える。

「ただ、文明の痕跡はあります。三〇〇光年圏内に、ポツポツと人工天体があります」

会議室の空気が、またしても重くなる。

「朗報でしたよね?」

日下部が、恨めしそうに工藤を睨む。

「全体としては朗報です」

工藤が弁明する。

「では、人工天体とは?」

「自然天体とは熱収支や軌道が合わない物体です。たぶん、過去の星間文明が残した観測施設、航路標識、中継ステーション、倉庫、避難施設……そういう類だと思います」

「稼働しているのですか?」

霧島防衛大臣が、軍事的な脅威を評価する。

「一部は低出力で動いているかもしれません。ただ、活発な通信や航行支援はしていません。ほとんど休眠状態か、残骸に近いと思います」

「生き残りがいる可能性は?」

榛名が問う。

「ゼロではありません。人工天体があるなら、自動管理AI、休眠中の個体、星間文明の末裔がいる可能性はあります」

会議室が重くなる。

「ただ、会いに行くのはおすすめしません」

工藤が、珍しく慎重な意見を述べる。

「理由は?」

総理が問う。

「彼らがもし生き残っているとしても、現役の星間文明としてのテクノロジーは失っている可能性が高いです。つまり、接触してもこちらが保護する側になるかもしれません。逆に、古代文明の自動防衛装置が残っていた場合は危険です」

「メリットよりリスクが大きい」

霧島が即座に判断する。

「はい。今は遠隔観測で十分だと思います」

「激しく同意します」

日下部が、心底安堵したように吐き捨てた。

矢崎総理が、会議室全体を見渡す。

「では、地球側三〇〇光年圏内についての方針を整理しましょう」

官房長官が、決定事項を読み上げる。

【決定事項】

・地球から三〇〇光年圏内に、現在活動中の星間文明反応は確認されなかった。

・地球側で近い将来、外部星間文明から接触される危険性は低いと評価する。

・惑星文明は複数存在するが、FTL未達であり、基本方針は非接触観測とする。

・過去十億年程度の尺度ではFTL航行痕跡が確認され、過去には星間文明活動があった可能性が高い。

・三〇〇光年圏内に人工天体が点在している。

・人工天体への接近・接触は当面行わず、遠隔観測のみとする。

・地球側銀河でのファーストコンタクトは、当面優先課題から外す。

・火星・フルダイブ・核融合炉・人工義肢・人工臓器など、現在進行中の実証試験ラインを優先する。

「よろしいですね」

総理の言葉に、全員が深く頷いた。

「ファーストコンタクトの危険性が低い。これは、ここ最近で最も胃に優しい報告かもしれません」

日下部が、少しだけ表情を緩めた。

「ですよね。俺も褒められると思ってました」

工藤が嬉しそうに言う。

「ただし、人工天体の件で差し引きゼロです」

日下部が即座に冷や水を浴びせる。

「ええ……」

「アメリカにはどこまで共有しますか」

外務大臣が、同盟国への対応を問うた。

「ヘイズ大統領、ノア・マクドウェル氏、エレノア・バーンズ長官には、活動中の星間文明反応がないことを共有します。選挙年ですから、これは心理的にも重要な安心材料になります」

日下部が答える。

「人工天体は?」

霧島が確認する。

「存在は限定的に共有。ただし、詳細座標や数は伏せます。アメリカ国内で“古代星間文明の遺跡”などと漏れれば、間違いなく別の火種になります」

「妥当です」

矢崎総理が承認する。

「ヘイズ大統領にとっては朗報ですね。少なくとも、選挙年に異星文明との接触爆弾は追加されない」

内閣情報官が、アメリカの政治状況を慮って言う。

「でも、惑星文明はあるんですけどね」

工藤が、余計な一言を付け加える。

「今日はその言い方をしないでください」

日下部が、氷のような声で制止した。

「はい」

工藤は素直に口を噤んだ。

会議が終わりかけ、閣僚たちが少しだけ安堵の空気を漂わせ始めたその時。

工藤が、ぽつりと言った。

「でも、人工天体って気になりますよね」

全員の動きが、ピタリと止まった。

「工藤さん」

日下部が、地を這うような低い声で呼ぶ。

「はい」

「行きませんよ」

「まだ何も言ってないです」

「顔に書いてあります」

「ちょっと見るだけなら……」

「工藤さん」

矢崎総理が、優しく、だが絶対の威圧感を込めて呼んだ。

「はい」

「今は、火星とフルダイブと医療と核融合炉を優先してください」

「了解です」

「“了解です”の中に、休日にこっそり見に行く計画を含めないでください」

日下部が、逃げ道を塞ぐ。

「……含めません」

「今の間は何ですか」

「何でもないです」

地球は、孤独ではなかった。

だが、少なくとも今この瞬間、三〇〇光年の範囲に、人類へ手を伸ばしてくる星間文明はいなかった。

それは、祝福というより猶予だった。

かつて星々を渡った何者かの痕跡は、今も闇の中に残っている。

休眠した人工天体。

薄れた航行痕跡。

消えた文明の足跡。

宇宙は空っぽではない。

ただ、今は静かなだけだ。

その静けさの中で、日本政府は一つの結論を下した。

星の海へ急いで手を伸ばす必要はない。

まずは、足元の奇跡を一つずつ実証する。

火星。

フルダイブ。

核融合炉。

人工義肢。

人工臓器。

人類は、まだ星間文明と握手する前に、自分たちの社会を壊さずに奇跡を扱えるかを試されているのだから。