軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

強化方法【中】

「次は、大きな武器繋がりでみどり、お前だ」

「あ、はい。斧の強化ですよね……えっと、肉体強化ってのが出てます」

「なんだそれ?」

「ヘルプによると武器の解放ボーナス以外で、自由にステータスに付与できる。だそうです」

武器じゃないのかよ。肉体改造って眷属器の強化って幅広いな。

ステータス魔法の方を確認する。

あった……。なんかステータスの部分。

具体的には防御力、敏捷、魔力に矢印が出てる。

徐に意識すると、もう一つアイコンが出た。

ポイントを振り込みますか?

ポイント残量がかなりある。昔やったステータスを自由に割り振るゲームみたいだ。

これって……俺も肉弾戦で戦えるように攻撃力とかに割り振りとか出来るんじゃないか?

そう思って、攻撃力の部分に割り振ろうとした。

しかし、俺のステータスの部分には攻撃力に矢印が出ていなかった……。

膝を付いて絶望のポーズを取りたい。

盾ぇ……尽く俺の希望をへし折りやがる。

盾が使用不可でタクト相手にボコボコに出来たのを思い出すと、どれだけハードモードを強要しているのかヒシヒシと伝わってくるぞ!

敏捷とかに割り振った方が良さそうだけど、どうするか悩む所だな。

あ、一応、リセットも可能か。

杖や小手の時と同じでクールタイムが存在するな。

こっちは地味に長い。三日も掛る。

「これだけか?」

「いえ……なんかそれの中にもう一つあるみたいです」

「え?」

強化割り振りを閉じようとしたら枠組みが出現した。

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なんだこれ?

そう思っていると、敏捷の項目で割り振ったポイントが形を成した

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……もしかしてこの枠組みに入れろって事か? パズルか!

案の定、予想通り、この枠組みに入れられる形で納めないと強化方法は発動しないようだ。

「お義父さん!」

「なんだ元康」

「極端に割り振りたいのですがよろしいでしょうか?」

「……それで死んでも、保証はしないぞ」

そういや、元康の世界のゲーム知識じゃ武器は飾りでステータスが全てで特化すると強いんだったか?

「わかりました。ではある程度バランスよく割り振っておきます」

「敵の動きに対応しやすいように敏捷を多めにしておくのを薦めておく」

古来、こう言う物は敏捷に重きを置かれる事が多い。

もちろん、体力とかに割り振るのも重要だったりするがな。対人とかだと特に。

問題は、敏捷をおろそかにする事によって防御が間に合わないとかだ。

この辺りは要研究と実験だな。

ちなみに極端に振るとどうなるかと言うと。

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とか殆どの枠が犠牲になる。どこの携帯ゲームの強化だっての。

「さすがお義父さん! 物分かりが早いですね!」

「言ってろ、普通は誰でも気付くだろ」

しかしー……思いのほか地味な強化方法……か?

って、これで割り振ったステータス、割り振った物より還元率が高いぞ。

一定量入れるとボーナスが掛るみたいだ。しかも割り振りで耐性とか特殊効果もあるみたいだ。

装備ボーナスみたいな物より、優先度が高いな。

「みどり」

「なんですかゴシュジンサマ?」

「くれぐれも腕力や攻撃力に極端に割り振って元康を殺すなよ」

「なんでぼくがそんな事をしなきゃいけないんですか!」

「だってお前……」

元康のストーカー3号だし。

あ、一号と二号がみどりを羨ましそうに睨んでいる。

「なんでみどりだけ武器を手に入れてるのよ」

「もっくん(もーくん)は私達の物なのにー!」

あ、みどりが冷や汗流してる。

仲間はずれにされて焦ってるなぁ。

3匹一緒だったのに、眷属器の所為で分けられてしまったと嫉妬している。

これからどうなるのか……不安だな。

と言うかクーはフィロリアル・クイーン形態での蹴りと炎を吐くだろ?

マリンは羽根を投げて、遠距離で魔法。

みどりは人型形態で斧を振り回して、魔法。

ここに斧の眷属器が来たら自然とみどりになるのは当然の結果だよなぁ。

なんというか、あの時みどり以外に斧の使い手に成りえる存在が居なかっただけなんじゃないか?

「ラフー?」

ラフちゃんがそんな光景をラフタリアの槌の上に乗って器用に首を傾げて見ている。

なんだ、その思わせぶりな反応は。

しばらく瞳を交わしたが特に何も起こらなかったから話を続ける。

「さて、次は……フィーロ」

「なーに?」

「お前の番だよ」

「あ、そっか。えっとねー……スキルがねーこうねー! すっごくねー強くなるのー!」

うん、わからん。

フィーロに聞いた俺が馬鹿だった。

どうしよう……爪の強化方法、わかんねえ。

フィーロとまともに会話が成立して意味を理解できるのはメルティ位なものだ。

いや、他にラフタリアが居るか?

「ラフタリア、フィーロから強化方法を聞き出せ」

「わ、わかりました。フィーロ」

「なーに?」

「もう少しわかりやすいように説明してください」

「んー? 何回も使うとね。バーンてなるんだよ!」

「誰か! メルティを連れてこい!」

埒が明かない。

それからしばらくしてメルティがフィーロの所へ来て、何度も話を続けた結果、判明した。

「フィーロちゃんの話を纏めると、勇者にしか使えないスキル、他に魔法を使う事で熟練度が増加して強くなるそうよ」

「おお……凄いな。よくもまあフィーロからそこまで聞き出した」

あの会話で良く理解できるもんだと本気で感心する。

さすがはフィーロの親友であり恋人なだけはあるな。

いや……今ならなんとなくわかるんだが、メルティって……気のせいか?

「ナオフミ、何変な事考えているのよ」

「いやな。メルティ、お前って――」

聞こうとしたら元康に遮られた。

「ぐぬぬ……認めるしかありませんな。フィーロたんの婚約者たる資格を!」

「アンタは黙ってなさい!」

メルティが元康をバッサリと切り捨てる。

まあいい。結果は上々だ。

よくやったと感心するほかあるまい。

習得したスキルを確認する。

……確かに、小手や杖で出た強化方法の項目以外で、%が出ている。その隣にはLvまで付いているな。

おそらく、何度も使う事によってスキルの効果が上がるのだろう。

エアストシールドだったら盾が大きくなるとか?

試さないとわからないなぁ。

「次はー……」

順番に見て行って、リーシアが目に留まる。

そういや、半透明の武器から正式に投擲具の所持者になったんだよな。

眷属器が弓を介してリーシアに資質を見出したのだろう。

だけどタクトの拘束から半分しか抜けだせなかったからああいう形でリーシアに宿ったのだ。

「リーシア」

「は、はい。私の武器のヘルプには金銭によるオーバーカスタムと書かれていました!」

興奮して声が裏返っている。なんだかんだで眷属器の勇者にまで上り詰めてもなんとなく締りがないのは相変わらずだな。

一応は樹の保護者となっている分、不安だ。

まあ、樹自体は大人しいけど。

「……」

「それってどういう物なんだ?」

「その……私もいまいちよくわからないのですけど……お金を使って自身を強化する。その方法は他の強化を知らねば意味を成さないと……」

「独自であり、汎用な強化……なのではありませんか?」

「ふむ、器用貧乏な所が……」

リーシアの生き様みたいな強化方法だ。

なるほど、納得できる。

「そうですね」

「ふぇえ……なんで頷くんですかぁ」

お金ねー……。

そういや盾に金なんて入れた事無かった。

徐に銅貨を入れてみる。

チャリーンと音がして視界に1Gとか出やがった。

……銀貨を入れてみよう。

同様の音と共に101Gになった。

斧の強化方法を呼び出す。

枠が邪魔なんだよな。

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もっと小さくならないだろうか。

金銭を振り込みますか?

と、アイコンが出た。

……徐に、はいを押してみる。

金の数字が出て、入れた金101と入力。

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……まあ、あんまり振りこんでなかったから形が変わったけど、そう言う事か。

多分、他の強化方法にも応用が効くんだろう。

後で判明する所だと槌の強化方法である、合成の場合は○の上限を増やすとかだった。

確かに便利だな。

他に……四聖の強化方法である、精錬で失敗を無かった事にする強化プロテクターが存在したのは蛇足か?

必要な金銭が膨大だったがな!

ふざけんな! どこのブルジョアだ!

課金ゲーじゃねぇんだぞ。

便利だけどさ。