軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

食べ物の復讐

「勇者様方?」

「あ、すいません。で活性化中の地域があるんだっけ」

会話の外に居た女王が話を続けるようですぞ。

「はい……今回の騒動に対する謝罪及び勇者様の強化の斡旋となるのですが……件の戦いを見させて頂いた所で不要である可能性も捨てきれません」

「大丈夫です。ありがたく参加はさせて貰おうと思います」

「面倒ですがね。行きますよ」

「……フ」

ここで錬に化けたラフミも参加するとばかりに笑みを浮かべてますぞ。

「勇者様方の交流及び仲間との連携も計画にありますが……既に交流があるようでしたね」

「そうだね。錬のパーティーや樹のパーティーとも交流は既にあるので不要かな。元康くんと俺は同じみたいなものだし」

「ええ、僕の方の国の連中が斡旋した連中はどこかへ行きましたけどね。リーシアさん辺りが僕の仲間扱いですかね?」

自ら売り払った樹はぶちかましますぞ。

「エミアさんは来るかな?」

「あまり贅沢を喜ばない人ですからね……とはいえ、活性化地を利用して彼女をとことん強化しておくのは確かに良いかもしれないですね。僕の留守中に妙な連中が来ても返り討ちに出来る可能性があがりますし、南国なら雰囲気も良いかもですね」

メルロマルクの治安は非常に悪いそうですぞ。

兵士が根本的に足りないからだそうですな。

なので自警の意味もあってみんな強くしておくのに意味はあるのですぞ。

「樹のケアにもカルミラ島は良いかもね」

「僕の事はどうでもいいですけどね。ウサギの彼とリーシアさんも組ませますか、尚文さん、ルーモ種の方々を集めて強化もしましょう。ルーモ種は良いですよーモグモグですよ」

「樹……君は本当に変わったね。元康くんとよく似てるよ」

「心外ですよ。それ。フィロリアルとルーモ種の方々を一緒にしないでください。とても器用で優しい人たちですよ?」

「死にたいのですかな樹!」

「ふん。事実を言ってるだけですよ。ルーモ種の方々は大人しいじゃないですか」

「ヴォフ……場所によっては畑を荒らす山賊のルーモ種もシルトヴェルトに居る」

ヴォルフが俺に援護射撃をしますぞ。

ほら見ろですぞ!

「まあまあ……その種族すべてが善って訳じゃないよ樹、そう言う所を全肯定すると元康くんと同じだよ」

「く……わかりましたよ。ですがこの国のルーモ種は良い方々が多いのは事実です」

「まあね。ならカルミラ島で少し強くなって貰うのも良いかもね」

どうやら行く方向で話は進むようですぞ。

「ヴォフ、南国デート」

「聞き捨てならん事を抜かしているな?」

「デートとは言いますね」

何やらヴォルフとワニ男とウサギ男がにらみ合いを始めてますぞ。

「個人的には私は復興を優先したいのだが……強化を優先すべきだろうか?」

エクレアが悩んでますぞ。

「心配無用ですぞエクレア。エクレアに復興させるよりもゾウに指揮を任せた方が復興が早い事ですぞう」

「……」

「エクレール様、あまり気にしない方が良いと思うぞ」

「しかし……シオン、お前は行きたいのだろう?」

「聞き捨てならない事をヴォルフ達が言っているので目を離すわけには……」

「ヴォフ、シオンは復興手伝い行っても良い」

「そうですよ。後は任せて下さい」

「いや、エクレール様に任せるよりもエルメロ殿に頼む方が良いのは事実」

「シオン」

「む……」

エクレアがやや不快そうに眼を瞑ってワニ男に注意してましたぞ。

ゾウは有能ですぞう。

「なんか勝手にエルメロさんが留守を任せることが決められそう」

「えーエルメロ来ないの? コウ行くのやめようかな?」

コウはゾウと遊ぶのが好きですからな。

「えー……連れて行く人数を先に教えて頂けたら幸いです」

「この流れは人数制限ありそう。ちょっとその辺りみんなで相談しようかな」

「よろしくお願いします。勇者様方」

「浜辺で野宿とかしても良いならガエリオンが背負って連れて行っても良いなの」

「その辺りも相談だね」

そうして……宴を終えて夜も更けて解散となって各々帰宅したのですぞ。

そんな宴が終わった後の事ですぞ。

ライバルがお義父さんや俺、ラフミに声をかけて部屋で内緒の話をすることになったのですぞ。

ユキちゃん達を寝かしつけて集まったのですな。

「ガエリオンちゃん。話って何?」

「昼間のビッチ元王女の件なの」

「……何か心当たりがある感じだよね。元康くんに黙っているように命じたし、誰かに聞かれないようにこうして集まったみたいだし」

「なの」

で、ライバルが錬に化けたままのラフミに顔を向けましたぞ。

「いい加減、白状するなの」

「白状とは言うではないか。私が犯人だという証拠があるのか?」

「無いなの。だけど槍の勇者が犯人では無いしもっとひどく奴を苦しめる算段をしているのはわかる状況、ガエリオンも犯人ではないとなるとお前が犯人なのは誰でもわかるなの」

「なんですと! やってくれましたなぁあああ!」

俺がもっと赤豚を苦しめたいと思っていたのにやってくれましたな!

「フッ!」

ラフミが鼻で笑いましたぞ。

よくも赤豚をこんな簡単な方法で仕留めやがりましたな!

「俺がもっと奴を苦しめる予定だったのですぞ」

「うわ……酷いセリフだ。むしろここで死ねたのが救いだったとかどんだけだよ……」

お義父さんの慈悲深い言葉ですが赤豚には不要な物なのですぞ。

フレオンちゃんを殺した罪はそれだけ深いのですぞ。

しかもウロボロスの使徒だと魂すらも変質するとの事で魂をサルベージからの拷問等も不可能なのですぞ。

「消去法とは……何かの因果で奴が劇毒を補充した可能性が無いと言えるか?」

「仮にあったとしても連行中にあいつの所持品のチェックが入るはずなの。そもそもあいつが毒殺しようとした相手を知ったのは今朝の事であるはずだから辻褄を合わせるのは無理なの」

「まあいいだろう。確かに犯人は私だ」

「やはり貴様ですかな!」

「そうだ。まあ色々と理由があるが、槍の勇者の報復に関して勇者としての品位を越える行いで限度を超えてはいかんというのが精霊としての理由だ」

「そんな事知った事では無いですぞ!」

赤豚には報いをしっかりと受けて貰うのですぞ。

「そういうな。常習化するのは良くないと私も思うのが一つ目の理由だ。貴様とて、わかるだろう?」

「したのはお前なの」

「多少の差異が出来ているだろう? 今回は私が犯人だ」

ライバルはここでため息をしましたぞ。

何を理解したのですかな?

「で、次の理由は何なの?」

「二つ目の理由は食べ物に毒物を混ぜて食わせる行為をした者を私は撃滅してやりたいと思ってな。私が元々なんの精霊かわかっているだろう?」

ラフミは元、チョコレートモンスターなのですぞ。

「同じように食い物に毒を盛って報いを受けさせてやりたいと思っていたのだ」

「確かに奴、というより奴に関わる者はよく使う手口なのは否定しないなの。でもお前もしたらいけないと思うなの」

「食べ物の復讐と思え」

「常々思うのだけどラフミちゃんってどこ目線の存在なんだ?」

「時に食べ物、時に精霊、時に人工生命体、それが……私だ!」

っと、何やら覚醒した錬がしそうなポーズをラフミはしましたぞ。

「で……どう奴に毒を盛ったなの?」

ライバルが面倒そうに聞きますぞ。

おのれラフミですぞ。

「ふん。疑われないようにする方法なんぞ幾らでもある。槍の勇者が過去のループで盾の勇者に毒を盛ろうとする奴が厨房から掠めた皿に隠蔽で隠れて一緒に毒を盛るのも手だが、今回私が使ったのは……奴が調達する毒瓶の中身をすり替えたのだ。後は勝手に奴が自爆する」

「よくもまあすり替えなんて出来たなの。部屋のは?」

「あれは奴も知っていたか知らんが念のために補充しておいてやった」

だから中身が存在したのですかな!?

何処までラフミが暗躍しているのか唖然としますぞ。