軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

二度目の警告

ふと思うのですがこの周回では赤豚の仲間は何処に居るのでしょうか?

怠け豚は鼻が良いのかこっちの勢力で全力で昼寝をしまくってますぞ。

勝ち馬に乗ったとばかりに目立たない様に全力で不参加を決めまくってサーカス業を最低限しているだけなのですぞ。

怠け豚はともかく残りの奴の行方を捜して赤豚共々仕留めねばなりませんな。

フレオンちゃんが苦しんで死んだ際に現場に居た可能性があるのですぞ。

赤豚を毒殺した際は捨て置きましたが、今回は本当、何処に行ったのでしょうな?

不用意に探すとライバルに勘付かれてしまうので要警戒ですな。

……樹を懐柔するのが難しくて誘わなかったとかでしょうかな。

メルロマルクに留まったループでも見つからなかったのですぞ。

思えば……赤豚を毒殺したループが懐かしいですな。

ここでフィロリアル仙人を呼んで赤豚が苦しむ様を見せようと思ったのに毒が強くて殺してしまったのですぞ。

今回はそこまでせず奴が自らの毒を飲んで苦しむ様を見せる程度にしましょう。

仙人も招待自体はしようと思いますぞ。

メルロマルクの騒動は終わってますからな。

何より、女王はフレオンちゃんを知ったら目の色を変えるので話題に事欠かないでしょう。

敢えてあの時のループとは異なるのは赤豚が割と朝早い時間に到着して裁かれたので今夜のパーティーの開催まで時間が掛る事ですな。

等と思いながら俺達は城で今夜のパーティーまで自由時間となっていたのですぞ。

錬に化けたラフミが女王と何か細かい話をしているのは分かりますぞ。

で、お義父さんも女王と話に行きましたな。

まあ赤豚がしでかした事に関して正式に謝罪とかの細々とした話とエクレアの領地関連で必要なものに関する相談をするとお義父さんは仰ってましたな。

そうしてお義父さんも話を終えた昼を過ぎた頃の事ですぞ。

お義父さんはこちらに来てますな。

ラフミが入れ替わりに呼ばれてますぞ。

――危険!

――危険!

――危険!

ユキちゃんが城の庭で遊んでいるのを部屋の窓から見ていたら俺の視界に警告表示が無数に出ておりますぞ。

「うわ!?」

「ヴォフ!?」

お義父さんとヴォルフが揃って声を上げましたぞ。

俺もいきなり現われてビックリしたのですな。

この警報には見覚えがありますぞ!

ですがいきなり現われて驚きましたな!

「何コレ!?」

「ヴォフ、危険って何に警戒しないと行けないのか分からないけど背筋が!?」

「どうしたんですか?」

「うーゾワゾワするー!」

フィーロたんも近くに居て鳥肌を立てております。

何でも婚約者が家族水入らずで話をしないといけないとの事でお義父さんの方に来ていたのですぞ。

「元康様ー!? なんか背筋がぞっとする気配がしますわ!!」

城の庭で楽しく遊んでいたユキちゃん達が駆けつけてきたのですぞ。

「え? 何これ? 本気でやばい?」

クロちゃんも周囲をキョロキョロと見渡しながら仰いますぞ。

ブラックサンダーとよく似た反応なのが同一人物だと分かる反応なのですぞ。

ちなみにクロちゃんはラフミに女王と婚約者とで退屈なお茶会をする事になったので樹に絡みに来ていた所なのですぞ。

「尚文さん。何かイベントが発生したみたいですよ」

「樹も危機を感じてきたのは良いけどワクワクしてない?」

「実はしてますよ。一体何が起こっているのでしょうね? メルロマルク壊滅ですかね? 高等存在人間様がやけくそで何かしでかそうとしているって武器が警告する形で」

クススと樹が若干期待して居るような顔で答えますぞ。

「なの? 何か起こってるなの?」

サッとライバルがお義父さんやヴォルフの盾やツメに手を添えてますぞ。

「警報……この状況でこんなの発生するというと……槍の勇者?」

「俺は何もしてませんぞ。何でも俺の所為にしないで欲しいですな」

「あ、元康くんが何かしでかしたって訳じゃ無い感じ? 無自覚でしてそうで恐いけど……少なくとも今日はずっと一緒に居たよね」

「ですな。ライバル、お前だってほぼ一緒の場所に居たはずだからわかるはずですぞ」

少なくとも赤豚が裁かれた後の平和な時間を俺達は満喫しながらパーティーの準備とばかりに待っていただけなのですぞ。

「確かにそうなの……でもこの気配……あっちなの!」

ライバルが翼を広げて方角を指さすとそこは城の王族の住居エリアですな。

急いでそこに向かうと……。

「マ、マルティ! マルティイイイイイイイイイイイ!」

クズの絶叫が聞こえてきました。

おや? これはどういう事ですかな?

距離を取るように婚約者、虎娘や虎男、更に女王に無理やり引きずられてクズが避難させられてましたな。

で、その先には錬に化けたラフミが武器を構えて絶命している赤豚に向けて構えてますぞ。

「ありえん……ありえん……あってはならん!」

クズがここで、何やらわかっている様な様子でうろたえておりますぞ。

「そんなはずはない! そんな事があっていいはずがないのじゃぁあああああああああああああああ!」

間違いないですぞ。このセリフと流れ……赤豚ぁああああ! なんで毒殺されて死んでいるのですかなぁああああああ!?

しかもウロボロス劇毒の原液接種パターンの死に様ですぞ! くっそおおおおおおおおおおお!

悔しくて地面を強く踏みつけてしまうのですぞ!

「こ、これは……!?」

ライバルも状況から察したのか錬に化けたラフミを見ていますぞ。

ビクンビクンと赤豚だったモノが蠢き、無数の肉の蔓みたいになり、周囲に伸び始めてましたぞ。

間違いないですぞ。

あれはウロボロスの使徒の表記が出てますな。

「――ウロボロスの使徒?」

お義父さんが先に赤豚だったモノの名前を言いました。

「うわ……なんですアレ? 正体を現したって事ですか? こう……追い詰められて暴れたみたいな」

樹が駆けつけて赤豚の死骸が変化するのを見て警戒をせずに尋ねましたな。

「アマキ様、ご注意を! 魔法部隊を早く派遣なさい! 裁きの詠唱を! 早く! 王族の居住区ですがここは破棄します! 早く!」

切羽詰まった様子で女王が言いますぞ。

「何あれ?」

「勇者様方も気を付けてください! アレは生き物を侵蝕し、急速に成長する化け物です! 絶対に触れてはいけません!」

「知ってるの?」

お義父さんが女王を見た後、ライバル、俺へと視線を向けましたぞ。

更にラフミに怪訝な視線を送ってましたな。

一体どうしてこんな事態になっているのですかな?

「何を悠長にしているんだ<エマージェンシータイム>。さっさとこの危機を乗り越える為に俺が率先して奴を仕留めねばならん!<カタスロフジャッジメント>をする刻だ」

「あれは……あれはマルティじゃったのじゃぞ! やめろおおおおおおお!」

「貴方もわかっているでしょう! いいから早く! 手遅れになる前に! 勇者様方! お願いします!」

「喰らえ! はぁああああああああああああ!」

そう言って、剣に見せかけた槌を振りかぶり異形化してグネグネと動き始めた赤豚の死骸を叩き潰したのですぞ。

「闇へと消えるが良い!」

これ幸いにとラフミが赤豚だったものにトドメを刺した形で……衝撃波が周囲を通って行きましたぞ。

「まだ動くか!」

く……しょうがないですぞ! 俺も参加ですぞ!

「リベレイション・フレイムフロアーⅩ!」

フレオンちゃんと再会したループと同じ処分をまさかするとは思いしませんでしたぞ。

馬脚を現した所で豚王に出荷、色々と提案して苦しめようと思っていたのに残念過ぎるのですぞ!

「はあああああ! ミョルニルX!」

と、ラフミが槌を投げつけて赤豚だったモノは光へと完全になったのですぞ。

こうして、あっさりとウロボロスの使徒が消滅しましたぞ。