軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

固有ギミック

「あーウサウニーが掘削ポジションなのか」

「掘り掘りですぞ」

「何処かで元康さんしか掘れないギミックがあるのかも知れないですね」

「色々と出来る事が分かって助かるけど……この世界って一体……」

「謎が尽きませんね」

もちろんペックルの壁画が出てきましたぞ。やはり泳ぐことが特徴でしたな。

こうして各々出来る技能が分かった俺達は迷宮内をどんどん進んで行きますぞ。

そんな所で地面に何やら光るポイントを見つけましたな。

「ここが何やら光ってますぞ」

「光? 僕には見えませんが」

「俺も分からないな。元康しか分からない奴か」

「そうだろうね。元康くん」

「お任せですぞー!」

俺は槍をスコップに変えて掘削しますぞ。

するとざくざくと石畳に見えた地面が土となって掘り出せましたぞ。

オレイカル鉱石が出てきましたな!

「やっぱり掘削担当って事かー」

「何処かで僕たちの技能を使わないと進めない所が出てくるって事なんでしょうね」

なんて話をしながら進んで行くと……部屋中が針だらけの場所に出ましたぞ。

所々に掴める壁がありますな。

「こんな所を進んで行ったら串刺しになりそうですね」

「元康くんと樹が飛べるからそこに捕まって行くのが無難かな?」

などと話をしているとゴー! っと部屋の奥から暴風が発生して壁にある針の部分へと飛んで行ってますぞ。

「力業で突破出来そうに見えますけど……露骨に僕に行けと指示してますね。仮に落ちたらどうするつもりなんでしょうね」

「針ってのも即死なのかダメージを受けるとかあるよね」

「嫌な話をしないで下さいよ。異世界に召喚された勇者が迷宮ギミックの針に刺されて死ぬとか冗談もやめて下さい」

「ティウンティウンって感じだね」

「何か元ネタのあるギャグのつもりですか? なんかステージの最初からやり直しをしそうな感じですが」

「ふふ! ではここで俺が突撃してやりますぞー!」

樹の活躍など不要、ギミックなどブリューナクで消し飛ばして突撃ですぞ。

「ブリューナクからのーフライングモードですぞ」

暴風を放っている所にブリューナクを放って槍を回転させてフライングモードで移動ですぞ!

バシュッと風が止んだので飛んで移動した所で突風が飛んで来て俺は壁に飛ばされますぞ。

「なんのー!」

槍を針の隙間に突き刺して移動しようとすると針が飛び出してチクッと刺さりました。

「あいたー! ですぞー!」

チクッと飛び上がると気付いた時、部屋の外に居ましたぞ。

刺さった所がじんじん痛みますな。

「なるほどねー想定外の行動は出来なくて挙げ句通路に追い出されると」

「文字通り元康がティウンティウンして部屋の外に追い出されたな」

錬がお義父さんの表現した発音で針が刺さって痛みで転がる俺に向けて言いましたぞ。

記憶の中のお義父さん達が元康くんって美味しい役所をするねと苦笑しておりました。

最初の世界やフレオンちゃんと再会した世界のお義父さんが、なんでお前はそこまで堕ちてしまったんだろうな? と嘆いている気がしますが、きっと気のせいですな!

「こういう時の実験に元康さんは役立ちますね。同様の事が尚文さん、水中ギミックがあったらこうなるって事なんでしょう」

「元康くん達も溺れるって事だねー、アッ!?」

と、お義父さんが恐る恐る針のある床をのぞき込んでいると、ツルッと手が滑って転がり落ちますぞ。

これはお義父さんも美味しいポジションを狙っての事でしょうか?

「お義父さん!」

急いで手を伸ばしましたが俺の手は空を切り、お義父さんは真っ逆さまに針の床へと落ちて行ってしまいましたぞ。

「わぁああ」

っと、お義父さんが針の床に落ちた直後、バリバリ! っと針がへし折れてしまいました。

「いたたた……あれ?」

「……」

「……」

お義父さんが痛みを堪えようとしていた所で周囲を見渡し、錬と樹は目元に影が掛かりましたぞ。

「盾の勇者だからか、針の方が負けてますよ」

「この手の即死地帯を尚文はノーダメージで行けるという事か、これもギミックか何かか?」

「ありえますけど、僕の立つ瀬が消えましたね」

「おーい……誰かー高くて上れないよー!」

針の床地帯の針を破壊したお義父さんが俺達の元に戻ろうと何度もジャンプをしていますがジャンプ力が足りずに困っていますぞ。

「エアストシールドとかを階段の様に駆使して上れば良いんじゃ無いですか? 他にも盾があるでしょ」

「あ、そういえばそうだね。エアストシールドとセカンドシールド、トリッドシールドからのーチェンジシールドでロープシールドのフック!」

ヒョイヒョイ! っとお義父さんは針の床地帯から戻ってきましたぞ。

「それじゃ尚文さん。あなたがこの先にあるアイテムを取ってきて下さい」

「そんな樹の活躍所を持ってくような無粋な真似はしないよ」

「余計なお世話です!」

結局お義父さんの説得を受けて樹が壁に捕まって針地帯を抜けて道具を取ってきましたぞ。

ですがオレイカル鉱石では無く、何やら変なパーツを持ってきましたな。

武器が表示するのはシーラカンスの模型パーツと記されて居ますぞ。

「うわ……露骨なアイテムが見つかったなー」

「模型って事ですけどこう言った代物を全部集めないと何処かで開けないギミックとかあるんですよね」

「想定通りやっていくしか無さそうか」

「樹担当のギミックで見つかって良かったね」

お義父さんが苦笑いをして言いましたな。

確かにお義父さんで代用出来そうなギミックでしたからな。

針をお義父さんが全部歩いて破壊した後、俺や錬が進まなくて済みました。

「これで元の姿に戻る道具とかでは無く、大した事ではない道具や鉱石が手に入ったらどうしてくれましょうかね」

「この迷宮を作った人に言ってほしい物だと思うけどなー」

「結局俺達は進むしかないんだ……ゲーマーとしての冒険心はあるのがせめてもの救いだな」

と、錬は達観した感じに歩いて行きますぞ。

もちろん俺達はそのまま進んで行き、魔物を倒しながら進んで行きますぞ。

「さっきペックルでジャンプするのが結構大変だったけど、みんなはどう?」

「俺は特に気になりませんな」

「僕は壁に捕まって飛んだり跳ねたりってするのにまだ違和感がありますね。今は皆さんと似た背格好だから気になりませんが、外だと随分と低いですし」

「俺は別に……」

錬が何やら返事を濁しますな。

「もしかしてイヌルト姿でも割と動きに対応出来るのって元々居た日本のVR経験から来てる感じかな?」

「……」

錬がサッと顔を逸らしましたぞ。

どうも錬はVRゲーム経験の話をする際に樹が家庭を話す様に濁しがちですな。

「なるほど、ネット内のアバターですね。僕の世界でもアイコンを好きなキャラクターにするとかありますけど、物によってはファンシーな代物もありますよね」

「……ああ。VRゲームをする以外にネット内にダイヴする時にアバターを設定するんだが、気分で色々と変える事が出来るんだ」

「なんか夢があるね。前々から思って居たけど錬の世界にあるVRゲームってどんな歴史から開発されて世に出たのかな?」

「確かに気になりますね」

「樹のやっていたディメンションウェーブに関しては最初の世界でお義父さんが樹から聞き出したので知ってますぞ」

「まあ、ループしているなら何処かの僕が教えても不思議じゃないですね」

「樹の方も気になるけど、どんななんだっけ?」

お義父さんが好奇心に満ちた瞳で錬と樹に聞きますぞ。

ここは俺もアピールする時ですな。