軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

8話「船の旅」

澄み渡る空、穏やかな碧い海、海を渡る爽やかな風。

「リーゼロッテ、何をしてるんだい?」

「ゲレさん、海神ニョルズに航海の安全を祈ってました」

聖女の職は辞しましたが、海に住む魔物から船を守るくらいはできるはず。

そういえばお城にいるときニョルズ神の絵も描きましたね。あの絵はどこに飾られたのでしょうか? 気にしても仕方のないことですが。

「リーゼロッテは信心深いんだね」

「いえ、そんな」

幸運にも船に乗せて頂いたので、私にできることをしたかっただけです。

「忘れてた、ご飯の時間だから呼びに来たんだった」

「ありがとうございます」

デリーさんとゲレさんに出会ってすぐ、ブルーメ大陸行きの船に乗った。出港ぎりぎりでしたが、なんとか間に合いました。

「波も穏やかだし追い風も吹いているし、この分だと予定より早くブルーメ大陸に着くかもね」

「本当ですか」

そうだったら嬉しいな。アル様に早く会いたい。