軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

40 使役魔

「え?」

使役魔っていうのは飼い慣らした魔物の事だ。

馬車に使う馬も使役魔に該当するし、愛玩用に可愛い魔物は飼い慣らしてペットとして扱われたりもする。

俺も冒険者になる前、幼い頃に住んでいた村ではメーウーという体毛を刈って羊毛を採取できる使役魔が飼われていた。

もちろん牛乳とか卵とかは使役魔が生み出す品である。

「人を雇用するのは問題があるが、人の言葉をしゃべる事が出来ない使役魔なら条件として良いと私は判断するぞ」

確かに、勇者の怒り作戦を他の人達に知られるのは避けたい。

だが、仲間が人ではない使役魔なら知られたとしても他の人に話す事は出来ない。

「そもそもレンジャーはウルフやファルコンと言った使役魔を使役して戦いに使ったりするだろう?」

「……まあ、レンジャーはその二種を使役魔にしている人は多いな」

ウルフは狼の魔物。

ファルコンは小型の鷹の魔物でレンジャーと連携して魔物と戦う頼れる相棒だ。

「君はなんで飼っていないんだい?」

「単純にお金が掛かって購入する資金が無かったのも理由なんだけど……」

使役魔って飼い慣らすのに時間が掛かるし、面倒を見ようとすると相応にお金が掛かる。

管理する手間がかなりあるんだ。

「それと力を最大限引き出す為のスキルを持ってない」

見習い時代には色々と学ぶ機会として戦闘用の使役魔の世話とかをみんなで順番に受け持ってしたんだけど、戦闘使役魔用のスキル……ファルコンマスタリーとかを所持していないと性能を引き出せないので、スキル持ちに比べると使役魔も呼吸を合わせづらい感じだった。

もちろん見習い時代の頃はマメに世話をしたんだけどさ。

最終的には他の見習いの奴に教師が専用で渡してしまった。

いや……その辺りの才能が無いってのはわかっているけどさ。

ちなみにビーストマスタリーやモンスターマスタリーってスキルを所持している人は魔物使いって職業になる。

レンジャーとも近いけど、少しばかり違って魔物を専門に扱う職業だ。

武器系のマスタリーにファルコンマスタリーを持って、トラップマスタリーがあったら一流のレンジャーって所か。

俺はそのすべてを持っていないって意味だと、本当……才能が無い。

見習い時代の俺の評価は……客観的に見れば、正しい事が書いてあった。

「そうか……失礼した。だが、使役魔を使うのは悪い手ではないだろう? 戦闘は私が行うのだから、そこまで必須では無い。先ほど君は物資の運搬を考えていたようだし、荷物を持てる使役魔を探すのはどうだ?」