軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

29 魔力回復

ルナスなりに俺が王宮でのポジションを得る為の方便を述べようとしているのか。

確かにいつまでも三流レンジャーと思われていると、今回みたいな厄介事を招き寄せてしまうよな。

う~ん、さすがは勇者なのかな?

ルナスも勇者らしい指摘をしてくれる。

こういう所は魅力的なのかもしれない。

「というより、君の持っているノート……写本でも良いから王宮に提出すれば評価は間違い無く付くと思うぞ」

「そうか。じゃあ、今度やってみようか」

と、この時俺は自分のノートの価値をそこまで深く考えずルナスの提案を受け入れたのだった。

「では、マッピングをして早く行くぞ! 私の方も勇者の怒りのスキルがパワーアップしたのか、君が死んだフリをするたびに魔力が迸るようになったからな。間違い無く魔力が回復するようになったのだろう」

今、割と重要そうな事を適当に言わなかったか?

怒りで力が漲り、戦う力が回復するとか、どこかの物語みたいだけどさ。

回復するのがやや面倒な魔力が勇者の怒りを発動させるだけで回復するとか、どんだけ継続戦闘能力が上がるんだろうか。

俺の死んだフリって魔力とか消費しないスキルだから本気で無尽蔵で戦えるようになってしまってきている。

大丈夫なのか俺達は?

何か別の代償を支払っていたりしないか?

などと不安に思いながらも石橋を叩いて渡るかの様に32階の遭遇する魔物をすべて軽く倒してマッピングを終え、33階への階段へとたどり着いた。

何だろう……既にこの世にいないマシュア達には悪いけど、想像よりあっさりと32階のマッピングが終わった。

いや、本来は全部埋める事なんてせずに階段を見つけたら向かうのが無難なんだけどな。

出来てしまったのだからしょうがない。

この32階の戦いで俺達はどれだけ強くなったんだろうか……Lvがどんどん上がっている実感はあるけど戦いはルナスに任せっきりでよくわからない。

ただ……ハイ・ホーリーファイア一発でグレーターデーモン達が仕留められるようになっているので間違い無く成長している。

ルナスは盾系のスキルの修練も上げたいのか、シールドバッシュをグレーターデーモンに放っていたっけ。

そのシールドバッシュでも一発でグレーターデーモンを倒してしまっていた。

本来はめまいを起こして動きを鈍らせる攻撃だってのに、そのままグレーターデーモンはあの世に行ってしまった訳だ。

「よーし! 数々の戦いにより我々のLvは高まっているぞ。強さは十分だな!」

「そうだな」

「次に行くぞー!」

こうして俺達は33階に足を踏み入れた。

32階の暗い迷路とは変わって氷結洞窟のような場所に出た。

事前に防寒具の準備していたのでそこまで寒くは無い。

「リエル、この洞窟を暖かくしてしまう誘惑に駆られるな」