軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第53話 遠征⑤

俺とマルの協力プレイにより、その後一度も戦闘をすることなくスライムの生息地である小さな沼に辿り着いた。

その場凌ぎの思いつきだったが、意外とやれるもんだ。

「やったな」

「……」

イェーイ、とわざわざ屈んで手を差し出してるのに、マルは俺の手を一瞥だけしてシカトする。このクソ犬がよ……。

「結構やれるもんだな。これならピーちゃんが居なくても――」

「ピ」

悪意のない川辺の言葉に、ピーちゃんはブルブルと震え始めた。

このデブ、マジで無神経だな。

「おい」

「え? あっ、すまんピーちゃん。そんなつもりじゃ……」

「ったく。ピーちゃん、あんまり気にすんなよ。今は体を休めておきな。お前が居ない間は俺とマルでなんとかするからさ」

「楓太。それトドメ刺してるよ」

トドメだと? バカを言え。俺ほど今のピーちゃんの気持ちが分かる奴は居ないぞ?

お前らには分からんだろうな。持たざる者の苦しみが! 悔しさが! 惨めさが!

俺だけが本物のピーちゃんの理解者だ!

「大丈夫だピーちゃん。きっとお前は強くなれる。もし強くなれなかったとしても、頑張るお前を俺は見捨てないからな」

「ピ、ピッ、ピ、ピッ……ヴォエ!」

「きゃあ!? ピーちゃんどうしたの!?」

急にピーちゃんは吐き出した。

自分の肩が汚れるのも厭わず、チヨちゃんは心配している。

「ピッ、ピー……」

「良いよ、服なんていくら汚しても! それより急にどうしたの?」

「ピッピー……ピピ、ピー……」

「あっ。あー、そっか。そういうね……」

「ピーちゃん、なんだって?」

「えっと、やっぱり体調がまだ戻ってなかったみたいです」

「それはまずいな。ポーションが足りなかったら言ってね。すぐ渡すから」

「えっ、あの……はい。ありがとうございます」

ピーちゃんのためならポーションをいくら使おうが構わない。好きに使ってくれ。

さて。ピーちゃんの事は心配ではあるが、いよいよお楽しみの時間だ。

本来、こういった水場は危ない場所である。この水を求めて、様々な魔物が寄ってくることがあるためだ。

特にこのサバンナエリアだと〈マッドクロコダイル〉や〈グラットンヒッポ〉といった、この五層で最強格の水辺に生息する魔物が居る。

だが、その魔物ですらこの沼にはいない。狭い範囲にスライムがいる為だ。それだけスライムは魔物からも恐れられている。

――こんなに弱いのにねぇ!!

「ピギィアアアアアアアアアアアア!?!?!?!?!?」

「ああ――良い音だ。この断末魔を聞く時ほど心が弾む時はない」

「サイコパスすぎるだろ」

「でも心が弾むのは正直否定できない」

高確率でレベルが上がると分かっているからな。楽しくないって言ったら嘘だろ。

実際に、ほら! この体に走る熱が、俺の成長を実感させる!!

「わーい! またレベルが上がりましたー!」

「本当はこんな簡単に上がるものじゃないんですよね。なんだか有り難みを忘れそうで怖いです」

本当にね。そのうち調子に乗ってポカやらかしそうだ。

まぁ、そうならないよう心得だけはしておいて――

「【鑑定】来い【鑑定】来い【鑑定】来い【鑑定】来い」

「必死か。というか【鑑定】の強化を狙うのか?」

「せっかくの〈アイテム使い〉はいいのかい?」

「あんな役立たずは後回しだ。やはり俺の強みは【鑑定】よ」

――思えば、俺の道を切り開いていたのはいつだって【鑑定】だった。

新たな力を取得して可能性を広げるのは確かに大事だ。しかし、新しい玩具に夢中になって一番重要な力を蔑ろにした結果、却って弱くなるというのはよくあるパターン。少年漫画で培った経験がそう言っている。

そう、今こそ原点に返って積み重ねる時!

「お前の強みは【錬金術】じゃないのか?」

「……まぁ【錬金術】に関して今は困ってないから」

真面目に言うと、最終的な理想ビルドなんてものが判明されていない手探りの現状、今必要な物に手を伸ばすしかないんだよな。ギャンブル選択を行って自分が犠牲になるとか冗談じゃねぇし。

やり直しが出来ない環境で自分が未開拓な道を行けって言われても嫌だよな。そりゃ検証も中々進まんわ。

さて、どうなるかね?

【人物鑑定】

名称:小畑楓太

レベル:13

ジョブ:〈錬金術師〉〈鑑定士〉〈アイテム使い〉

ステータス:【MP】226【STR】9【CON】11【POW】13【DEX】88【INT】65

「――ジョブとステータス解禁!!」

「「おおっ!!」」

俺の言葉に、川辺と伊波はワクワクとした顔になった。

「ようやく来たか! 待ってたぜ!」

「自分の能力の数値化なんて実際できないからね。今の自分がどれくらいの強さなのか、正直楽しみだ」

だよな。ゲーマーなら気にして当然だし、現役の探索者も同じだろう。自分の性能はきちんと理解しておきたいだろうし。

ロマンと実益が兼ねられている、ある意味レベルと経験値以上に重要な情報だ。ジョブを見るのも、敵の情報を見抜くという意味では強力だ!

で、肝心の俺のステータスなんだが……弱くね?

いや、基準が分からないし、強いと思ってはなかったけど、それにしたって弱いよな? もしかして初期値じゃねぇのこれ?

あっ。でも【MP】【DEX】【INT】は高い。これあれだな。たぶん〈錬金術師〉で生産職だからだろうな。生産で必要なステータスは上がってるみたいな感じだ。

だからこそ、【STR】とかの貧弱さが際立つな。川辺とかだったらどれくらいなんだ?

「楓太! 俺のステータスを教えてくれ!」

「おお、いいぞ。ちょっと待ってろ」

おあつらえ向きに、川辺の方から申し出てくれた。では遠慮なく。

【人物鑑定】

名称:川辺健斗

レベル:13

ジョブ:〈戦士〉

ステータス:【MP】89【STR】92【CON】126【POW】78【DEX】65【INT】42

――いやつっよ!

【CON】なんか三桁いってるじゃねぇか! どんだけ頑丈なんだよ! 〈戦士〉だからか、流石に生産職の俺より【MP】とかは低いみたいだけど、戦闘面に関する能力値は俺とは比べ物にならんわ。

逆に言えば、これくらいないと戦うのは危ないってことだよな。そりゃ生産職が弱い訳だわ。

俺が一人で納得していると、川辺が急かすように促す。

「おい。どんな感じだ?」

「ああ。えっとな――って感じ。ちなみに俺が――とまぁこんな感じ」

「ほぉ~。結構強いよな? っていうかお前弱すぎじゃねぇか? 思った以上に弱くて連れまわすのがちょっと怖くなってきたんだが」

「でもお前より【 INT(あたま) 】良いから」

「なんだテメェ【STR】9のくせに」

「黙れ【INT】42。――くそっ! 駄目だ! 9がクソ雑魚過ぎて言い返せた気がしない!」

「潔いなお前。その素直さに免じて無礼な態度は許してやるよ」

素直な訳じゃねぇよ! でも9だぞ!? これでどうやって見栄を張れっていうんだ! なんだったら俺こいつのデコピンで死ぬんじゃねぇか!?

「伊波……いや、チヨちゃんのステータス見ていい?」

「そこで僕じゃなくてチヨちゃんに逃げるあたり救いようがないよね」

「私はいいですよー! バッチこーい!」

いくら〈魔術師〉とはいえ戦闘職。たぶん勝てないのは分かっているけど、こんな貧弱ガリ眼鏡に負けたとなったらショックがデカすぎてな……。

それだったらまだチヨちゃんの方が、勝ち目がある気がする。〈調教師〉というペット依存の特殊職だし。ステータスが低くても不思議ではない!

【人物鑑定】

名称:七海八千代

レベル:13

ジョブ:〈調教師〉

ステータス:【MP】72【STR】52【CON】58【POW】42【DEX】48【INT】51

平たいなぁ。特徴が全然ない。最低限ついていけるようにします、みたいな。ある意味、俺の理想のステータスかもしれん。

流石に川辺と比べると全然弱いが、それでも俺よりはずっと強いな。というか【STR】が52って、俺の約六倍か。

……俺の握力が利き腕で四十キロなんだけど、その六倍だとしたら二百四十キロはあるってこと? てことはチンパンジー並みに力があるってことになるぞ?

「とてもそんな強そうには見えないのにな」

「むっ! よく分かりませんが、バカにされてますね?」

「いや。こんなに可愛いのに、全然そうは見えないな、って思って」

「むっ! ……えへへ~っ」

チョロい。んでチョロ可愛い。

スマートに済みそうだったのに、伊波の奴が余計なことを言う。

「チヨちゃん、騙されてるよ。今まさにチョロってバカにされてる」

「や、やっぱりそうでしたか。ここまでバカにされては引けません。私の力を見せてあげましょう!」

「おお? なんだ小娘、生意気な。しゃあねぇ。いっちょ揉んでやるか」

「おい、セクハラはよせ! 相手は女子高生だぞっ!」

「黙れデブ! セクハラはお前の方だ!」

俺自身ちょっと言葉のチョイスを間違えたかも、とか一瞬思ったけど! 指摘すんなや! 気まずくなるだろうが!

お前、七緒ちゃんが男性不信気味だということを忘れてねぇだろうな? 今は乾いた笑いを浮かべている程度で済んでるけど、マジギレされてもおかしくねぇからな?

セクハラで訴えられてもおかしくないというのに、しかしチヨちゃんは不敵に笑ってみせた。

「揉みたければ私に勝ってからですよっ!」

「――マジで!? じゃねぇよ! 七緒ちゃん! これ逆セクハラだよ! 妹さんちょっと暴走してない!?」

「三人に染まってオッサン化が進んでいるのか、故郷に居た時の素が戻ってきているのか。ちょっと悩みますね……」

そ、そうか。前者だったらマジで申し訳ないんだが、元々素質はあったのか?

まぁ住む場所によって意識って大分違うからなぁ。

「さぁ! こーいっ!」

「おっ? お、おうっ」

握手で握力勝負、と思っていたんだが、チヨちゃんが掌を広げて両手を前に出してくるから思わず合わせてしまった。

お互いの指を合わせて、ガッシリと掴みあう。――手四つとか、プロレスかよ。

確かに力比べって意味では分かりやすいかもしれんが。

……しかし、あれだな。これ、握りだけ見れば恋人繋ぎだよな。

どうしよう、何気に人生初なんだけど。しかも相手がこんな可愛い巨乳美少女とか、すっかり枯れ果てた少年の恋心が蘇り――

――そんな甘酸っぱいことを考えていられたのは、チヨちゃんが力を入れたその瞬間までだった。

まさに刹那というその一瞬。その力の片鱗を感じ取り、俺は彼女の背にショベルカーを幻視した。

そこからの動きは、本能としか言いようがない。俺は力を抜き、自ら膝を着いた。

「――あ゛痛だだだだっ!? 折れる! マジで痛いっ!!」

「うわっ、びっくりするほど弱いです……」

「うーん。いっそ見事なほど無様」

「しかもチヨちゃんに力を入れている様子が見られないのが酷い。あれ、本当に直立して握力と手首の強さだけで勝ってるよ」

「頭では分かっているつもりだったんですけど、ちょっとこうして見ていると信じられない光景ですね」

冷静に見てねぇで止めろや! マジでこのままだと折れるぞ!?

幸いにも、優しいチヨちゃんは何か言う前に自分から放してくれた。手が無事に済んでホッと息を吐く。

「危なかった。俺が力を入れてたらたぶん折れてたな……」

「えっと、なんだかごめんなさい」

「いや、俺も望んでいたことだし、気にしないで。というか、謝られる方が傷つくんだが」

見た目なんかまったくあてにならないということを実感出来て良かったよ。やっぱり探索者は危険な存在なんだと改めて意識出来た。

ステータスにも間違いはないと確かめられて良いこと尽くめ……いや、待てよ。だとするとちょっとおかしいな。

「チヨちゃんさ。五層までに背負ってた荷物が重いって言ってたよね?」

「え? はい。ちょっと重かったですよ?」

「おかしくない? それだけの力があればそこまで重いと感じないんじゃない?」

だって君、チンパンジーだよ? あの荷物は確かに重いけど、君からすればそこまでじゃないんじゃない?

「あれ? そう言われてみればそうですね。でも、それなりに重かったですよ?」

「実際のとこはあれじゃね? 無意識な制限が掛かってるとか、必要な力しか引き出せないとか。ステータスで見えるのは最大値なんじゃねぇの? 誰だって常時全力で動いている訳じゃないだろ」

意外にも川辺が鋭い意見を言った。しかもマジであり得そう。確かにそれなら説明がつく。

「チヨちゃん、俺と力比べをした時どんな風に考えていた?」

「絶対に負けられない戦いがここにある――って思ってました!」

「格闘家かな?」

この子、こんな武闘派だったの? 俺、下手したらマジで死んでいたかもな。

こういう子に制限が掛かってなかったら、日常生活でいつ事故が起きるかも分からない。その辺もあって無意識に力を抑えているのかもな。

よく出来てんなぁ、と感心していたら、川辺は更に続けた。

「俺的には、ステータスに【HP】の項目が無いのが不思議なんだけど」

「あっ。言われるまで気づかなかったわ。確かにない方がおかしいよな?」

【MP】はあるのに、なんでだ?

しかし、七緒ちゃんは逆の意見を持っていたらしい。

「そうですか? 私としては【HP】がない方が納得できますけど」

「そうなの? なんで?」

「だって、あれってゲームを成り立たせる為に必要なものですけど、生命力なんて曖昧な物を数値化出来るものですか? 伊波さんのように【MP】を消費して【魔術】を使う、ということなら納得できますけど」

なるほどなぁ。俺らでは思いつかない視点だわ。

確かにあとどれくらいで死にます、を数値化するとか意味分からんわ。心拍数がゼロになって死んだ、は分かるけど。それだって心臓が止まったことを教えているだけで、生命力が分かる訳じゃないからな。

正直面白いな。ステータスが見えるだけでこんなにいろいろ出てくるとは。

「僕としては、ステータスが見えたなら七緒ちゃんの考察がしてみたいんだけど。ほら、【歌唱】の」

「ああ~。どれくらい強化出来ているかね。そうだな。今なら敵も居ないし調べてみる?」

「いいですよ。私も知りたいと思っていましたし」

そう言うと、七緒ちゃんは声を出して喉の調子を確かめていた。

最初の頃と比べたら、本当に変わったよな。

「なんかすっかり歌うのに抵抗なくなったね」

「必要なことですしね。流石にもう慣れましたよ。それでもアカペラはやっぱり恥ずかしいので、伴奏が欲しいですけどね」

こんな冗談も言えるくらい抵抗が無くなったんだもんな。

着実にアイドル計画が進んでいるんだから、良いことだ。

スゥ――と。息を吸い、七緒ちゃんが歌おうとしたその時だった。

~~♪ ~~~~♪ ~~♪ ~~~~♪

突然、どこからか楽器による演奏が聞こえてきた。

「は?」「お?」「え?」「お~?」

当然、俺達はポカンとした声を上げた。

「――えっ!?」

ぎょっとしながら、七緒ちゃんはその場でキョロキョロとあたりを見廻している。

正直、俺達は七緒ちゃんの行動の意味が分からなかった。

だってこれ、明らかに七緒ちゃんの影響だもん。

七緒ちゃんが薄っすら光って、音符の形をした魔力? みたいなものが、七緒ちゃんの周りでうっすらと漂っている。ちょっと幻想的で綺麗なのもシュールで面白い。

七緒ちゃんがそれを目視して固まっていると、その音符と光はスッと宙に解けるように消え、音楽も聞こえなくなった。

それを呆然とした顔で見届け、七緒ちゃんはこっちを見て叫んだ。

「――何これ!?」

「いや、俺達の方こそ何それって感じなんだけど」

むしろこっちが聞きてぇわ。

「えっ!? いや、知らないですよ! 楓太さんか伊波さんの仕込みじゃなくて!?」

「冤罪なんだよなぁ……」

「確かに出来るとしたら僕達だけど、どう考えても七緒ちゃんのスキルだろう。伴奏が云々はサプライズの前振りか、と感心していたんだけど」

「知りませんよこんなの!? こんなスキルなんか持ってな――」

必死に否定していた七緒ちゃんだったが、ピタリと動きを止めたかと思ったら、ドサリとその場で横座りになって落ち込んでいた。うっすらと透けたレースが艶めかしい足を見せてとても色っぽい、じゃなくて。

もうこれ確定だろ。一応聞いてあげるけど。

「どうしたの?」

「……いつの間にか【伴奏】っていうスキルを持ってました。【MP】を消費して音楽を再生するスキルみたいです。ついでにさっきのエフェクトも見えるみたいですね」

「なるほどね。ようするにどこでもカラオケが出来るようになったってことか。しかも演出付きで」

これ、結構評価に悩むな。

「ダンジョンで遊ぶなと怒るべきなのか。七緒ちゃんが自分からアイドルの道を進みだしたと喜ぶべきなのか……」

「遊んでないし! アイドルも目指してない!」

「いや~、だってそれ、伴奏が流れるだけでしょ? 自分が楽しく歌える以外にメリットなくない?」

まぁ、いくらなんでもそれだけってことはないだろうが。多分【歌唱】効果増幅とかはあってもおかしくないんじゃないかな? マジで音楽だけしか効果が無かったらそれはそれで面白い。

「う、嘘でしょ……私本当にそんなバカみたいなスキルを? なんで……」

「自分で伴奏が欲しいって言ってたじゃない」

「本当にあんな冗談を口にしただけで取得判定が出るの!?」

どうかな。伴奏が欲しいってのは紛れもない本心だったから、反応しちゃったんじゃないの?

「でもいいじゃん。正直見ているこっちは面白いよ」

「面白いとか思われるのが嫌なんですよ! なんで命が掛かってるのにこんな宴会芸を覚えなくちゃいけないんですか!?」

自覚はあったのか……。

でもわりと使う場面多そうだけどな。

「酒の席で【伴奏】付きの【歌唱】とかしたら大ウケだと思うけど」

「どこでもアイドル活動が出来る。これほどの強みが他にあるか?」

「七緒ちゃんが本気でアイドルを目指す気になってくれて僕は嬉しい」

「えっと、お姉ちゃん! 私は応援するからっ!」

「だからそんな……ぐっ、ぎっ……ッ!?」

七緒ちゃんは形容しがたい顔で俺達を睨み付け、ガックシと頭を落とした。

もはや言い返す気力もないらしい。流石にこれ以上からかうのも可哀そうか。

「【歌唱】の検証はまた今度にする?」

「……そうしてください」

マジで落ち込んでて草生える。

今夜寝る前、暇な時間に歌ってもらお。これは純粋に楽しみだ。

【国語の問題その2】

Q.作中でピーちゃんが突然嘔吐してしまったシーンがあります。その理由を本文から推察して答えなさい。