軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第二百六十七話 ダンジョン効果で大幅レベルアップ

みんなでダンジョンから出たのはいいけど、案の定というか、冒険者ギルドに連行されたよ。

俺たちがダンジョンに潜ってたのは知られていたみたいで、出たとたんに止められた。

そこから冒険者ギルドに連絡が行って、急いでやって来た冒険者ギルドの職員に連れられて冒険者ギルドへ。

そしてギルドマスターの部屋に直行だ。

フェル、ドラちゃん、スイ、俺、エルランドさんの一行とこの部屋の主であるギルドマスターのナディヤさんが一堂に会していた。

「あそこから出てきたって事は、ダンジョンを踏破したんだろう?」

ナディヤさんがニヤリと笑ってそう聞いてくる。

「はい、まぁ」

「よしっ! それじゃあ、早速ダンジョンから出た物を見せてくれるかい。ってここじゃ狭いね。倉庫行くよっ」

ナディヤさんが意気揚々とそう言い腰を上げかけた。

俺は、すかさずそれを止める。

「ちょ、ちょっと待ってください。もちろん、こちらで買取はお願いする予定なんですが、ドロップ品が多過ぎて私自身把握しきれてないんですよ。エルランドさんもですよね?」

「ええ。さすがにあれだけになると、私も覚えてないですね」

途中までは俺も頭であれがいくつでってやってたけど、物が多過ぎて途中からとにかく拾って収納って感じになっちゃってたし。

エルランドさんもあの数じゃ同じ感じだと思うよ。

「自分の手元に置いておきたい物などもありますし、一度整理してから買取をお願いしてもいいですか?」

「それは私もお願いしたいところです。ここのダンジョンでのドロップ品ですから、もちろんここエイヴリングの冒険者ギルドで買取が優先ですが、ドランでも少し買取させていただきたいものもありますし。その辺はナディヤさんとご相談の上となりますが」

「分かったよ。その辺はうちを優先してくれるなら文句ないね」

「何にしてもドロップ品をすべて買い取ることは無理だと思います。ドランでもそうでしたが、凄まじいといえる量でその中には上等なものも多いですから。買取資金にも限りがありますし……、うちなんて結局欲しい物の半分も買えませんでしたよ」

エルランドさんが愚痴っぽくそう言った。

いやいやいや、欲しい物の半分もってそれエルランドさん自身が欲しかったものでしょ。

「そ、それほどかい?」

「ええ。ドロップ品のリストを見たら、ナディヤさんも驚くと思いますよ」

ドランのダンジョンのドロップ品のリストを思い出しているのか、エルランドさんがうんうん頷いている。

経験者は語るじゃないけど、リストを見せたときはエルランドさんも相当驚いてたもんな。

「こりゃ選定に時間がかかりそうだねぇ」

ま、その辺はある程度時間かけてもらってもいいけど。

鮮度の問題がありそうな肉は俺のアイテムボックス保存だから時間経過もないし、どのみち肉はこちらで全部もらうことになるだろうからね。

「そういうことで、ドロップ品整理を明日しますんで、明後日またお伺いさせてもらいます」

「ああ、分かったよ」

さすがにダンジョンから戻ってきたばかりだし、今日はゆっくりしたいよ。

ナディヤさんもその辺は察してくれたようだった。

話もまとまって、俺たちは冒険者ギルドを後にした。

そして隣にある冒険者ギルド直営の宿に向かった。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

宿の受付で、この間も泊まった1階にある従魔と一緒に泊まれる部屋をお願いした。

エルランドさんが是非とも一緒にとか言ってすがるような目で見てきた。

ドラちゃん目当てなのは見え見えだったし、可哀想とは思ったけど断固拒否させてもらったよ。

当のドラちゃんが非常に嫌そうな顔して『コイツと一緒は絶対ヤダからな』って念話で伝えてきてたからね。

エルランドさんってば熱意は伝わるんだけど、しつこいから嫌われちゃうんだよ。

申し訳ないけど従魔と泊まれる部屋はそれほど広くないのでって言って断った。

そしたら俺たちの真上の部屋がちょうど空いてたもんだから、そこに泊まることにしたようだ。

部屋に入った俺は早速風呂に入ることにした。

もう入りたくて入りたくて仕方なかったんだよ。

ダンジョンに入ると風呂に入れないってのも潜りたくない理由の一つではあるからな。

やっぱり日本人に風呂は欠かせない。

風呂に入ろうとすると、ドラちゃんとスイも入るっていうんで、ドラちゃんとスイと一緒に久しぶりの風呂を満喫した。

「ふぁ~さっぱりしたぜ」

『やっぱ風呂はいいなー』

『気持ちかったー』

きれいさっぱりした俺たちとは対照的に……。

『何だ?』

ダンジョンに篭りきりだったからさすがに埃っぽくなっているフェル。

しかしだ、この部屋の風呂はフェルを洗うのにはちょっと小さすぎる。

しょうがないから、とりあえずブラッシングだけに留めることにした。

いつも使っているブラシをアイテムボックスから取り出してフェルに近づいていく。

『な、何をする気だ?』

「いいからいいから」

ブラッシング開始だ。

「ダンジョン入って埃っぽくなってるだろ。でも、ここの風呂じゃ小さすぎてフェルのこと洗えないからさ、ブラッシングだけでもね」

『ぬ、我は埃っぽくなどないぞ』

「あーはいはい、大人しくして」

俺はフェルの全身をブラッシングしていった。

フェルは気持ちよさそうにしてたよ。

フェル曰く『濡れるのは好かぬが、これはなかなかいいな』だそうだ。

フェルのブラッシングも終わり、さて夕飯でもと思っていたら、エルランドさんがやって来た。

追い返すわけにもいかず、エルランドさんも一緒に夕飯を食うことになった。

今日はさすがに面倒だから、作り置きしておいて最後の最後に残った天ぷらで天丼だ。

「おおっ、海の物ですか。ムコーダさんと一緒にいると、滅多に食べられないものもこうして食べられるんですからありがたいですねー」

エルランドさんはご機嫌で美味い美味い言いながら天丼を食っている。

これ食ったら自分の部屋に戻ってくれよな。

『『『おかわり』』』

はいはい。

フェル、ドラちゃん、スイにおかわりを出してやった。

それをエルランドさんが羨ましそうに見ていたから、エルランドさんにもおかわりを出してやる。

最後まで食っていたフェルとスイが食い終わったと思ったら、今度はケーキをせがんできた。

『おい、いつもの白くて甘いのをよこせ』

『あー、ズルい。スイもケーキ食べるー』

『そんなら俺だってプリン食うぞ』

あーはいはい。

ダンジョンではみんなもがんばってくれたからね。

ご褒美だ。

いつものように不三家のケーキを、今日は奮発して5個ずつだ。

フェルには当然好物のイチゴショートだが、間にイチゴのジュレソースが挟んであるのを2個と普通のを3個用意した。

ドラちゃんにはイチゴのプリンサンデーとバナナのプリンサンデーとカスタードプリンを3個。

スイには季節のフルーツショート、チョコレートケーキ、ブルーベリーのタルト、イチゴのミルフィーユ、レアチーズケーキと全種類違うので5個。

物欲しそうに凝視しているエルランドさんにも、もちろんご馳走したよ。

エルランドさんに5個はさすがに多過ぎるから、こちらは2個で。

甘い物好きみたいなので何でもイケるだろうってことで、カスタードクリームたっぷりのイチゴのタルトと限定品だというチョコとカシスのムースケーキを選んでみた。

飲み物はフェルたちはサイダーでエルランドさんにはダージリンティーを。

俺はコーヒーをドリップバッグで淹れた。

「ハァ~美味いなぁ」

俺がコーヒー1杯飲むうちに、フェルたちはペロッと5個ずつ食っていた。

甘い物好きのエルランドさんもペロッとケーキ2個平らげていたよ。

「そうそう、お願い事があってここに来たんですよ」

ケーキを平らげたあとに、エルランドさんがダージリンティーを飲みながらそう言った。

「お願い事ですか?」

「ええ。鑑定持ちのフェル様に是非とも私の鑑定をと思いまして。今回のダンジョン踏破で、レベルが上がってる気がするんですよね」

なるほどね。

そういや、俺たちもまだ確認してなかったな。

「フェル、エルランドさんを鑑定してやってくれるか?」

『俺が鑑定持ちだってことはエルランドさんに言ってないから、フェルが鑑定してやってくれ。鑑定結果はこっそりエルランドさんだけに伝えるんだぞ。個人のステータスは普通は人には絶対見せないようなもんだからな』

念話でそう伝えた。

鑑定のスキルは異世界から召喚された勇者くらいしか持ってない珍しいスキルだからな。

さすがにこのスキルを持ってるってことはエルランドさんにも言ってない。

ネットスーパーについては観念がないだけに「そういうものだ」って説明だけで済んじゃったけど、鑑定はそうはいかないからな。

『うむ、分かった。ではエルフ、鑑定するぞ』

俺もこっそり鑑定してみた。

【 名 前 】 エルランド

【 年 齢 】 334

【 種 族 】 エルフ

【 職 業 】 冒険者ギルドギルドマスター

【 レベル 】 251

【 体 力 】 924

【 魔 力 】1098

【 攻撃力 】 913

【 防御力 】 882

【 俊敏性 】 904

【 スキル 】 アイテムボックス 水魔法 風魔法

草木魔法 剣術 身体強化 魔力操作

おお、さすがレベル高いな。

こういうのは長命種ってだけでも有利だもんな。

フェルが鑑定した結果をエルランドさんに伝えている。

「おおっ、やはりレベルが上がっていました!」

エルランドさんも嬉しそうだ。

「良かったですねー」

この後は自分たちの鑑定もあるし、機嫌がいいうちに自分の部屋にお引き取り願う。

「それじゃ、この後俺たちもフェルに鑑定してもらうんで、エルランドさんも自分の部屋にお戻りください。ささっ」

追い立てるようにエルランドさんを部屋の外へと追いやった。

「それでは、また明日」

ふー、これでゆっくり鑑定できるぞ。

まずはフェルからだ。

【 名 前 】 フェル

【 年 齢 】 1014

【 種 族 】 フェンリル

【 レベル 】 945

【 体 力 】 10142

【 魔 力 】 9768

【 攻撃力 】 9429

【 防御力 】 10157

【 俊敏性 】 9954

【 スキル 】 風魔法 火魔法 水魔法 土魔法 氷魔法 雷魔法

神聖魔法 結界魔法 爪斬撃 身体強化 物理攻撃耐性

魔法攻撃耐性 魔力消費軽減 鑑定 戦闘強化

【 加 護 】 風の女神ニンリルの加護 戦神ヴァハグンの加護

おおっ、ダンジョン踏破したから大分レベルアップしてる。

「フェル、大分レベルアップしてるな」

『うむ。やはりダンジョンを踏破すると効果があるな。やはりダンジョンはいい』

フェルも大満足のようだ。

次はドラちゃんだ。

【 名 前 】 ドラちゃん

【 年 齢 】 116

【 種 族 】 ピクシードラゴン

【 レベル 】 197

【 体 力 】 1223

【 魔 力 】 3438

【 攻撃力 】 3299

【 防御力 】 1152

【 俊敏性 】 4022

【 スキル 】 火魔法 水魔法 風魔法 土魔法 氷魔法 雷魔法

回復魔法 砲撃 戦闘強化

【 加 護 】 戦神ヴァハグンの加護

ドラちゃんもレベル上がってるね。

やっぱりダンジョン効果だろう。

「ドラちゃんもレベル上がってるよ」

『やっぱりか。だんだん魔法のキレもよくなってきてたしな。レベル上がってるのは感じてたぜ』

次はスイだな。

【 名 前 】 スイ

【 年 齢 】 4か月

【 種 族 】 ヒュージスライム

【 レベル 】 38

【 体 力 】 1719

【 魔 力 】 1687

【 攻撃力 】 1698

【 防御力 】 1707

【 俊敏性 】 1711

【 スキル 】 酸弾 回復薬生成 増殖 水魔法 鍛冶 超巨大化

【 加 護 】 水の女神ルサールカの加護 鍛冶神ヘファイストスの加護

スイも大分レベル上がってるな。

ダンジョンではスイも狩りまくってたもんなぁ。

「スイも強くなってるぞ」

『ホント~? ヤッター!』

スイが嬉しそうにポンポン飛び跳ねている。

やっぱみんな狩りまくってたからレベル上がってるわ。

さてさて俺はどうなっているやら。

少なくとも次のテナントが解放されるレベル40にはなってくれてるといいんだけど……。

【 名 前 】 ムコーダ(ツヨシ・ムコウダ)

【 年 齢 】 27

【 職 業 】 巻き込まれた異世界人 冒険者 料理人

【 レベル 】 62

【 体 力 】 405

【 魔 力 】 391

【 攻撃力 】 382

【 防御力 】 379

【 俊敏性 】 324

【 スキル 】 鑑定 アイテムボックス 火魔法 土魔法

従魔 完全防御 獲得経験値倍化

《契約魔獣》 フェンリル ヒュージスライム ピクシードラゴン

【固有スキル】 ネットスーパー (+1)

《テナント》 不三家

【 加 護 】 風の女神ニンリルの加護(小) 火の女神アグニの加護(小)

土の女神キシャールの加護(小)

よしっ、レベル40はクリアしたぜ!

ん? 職業が変わってるぞ。

冒険者は分かるけど、料理人って何だよ、料理人ってさ。

確かに料理作ってばっかりだけど、料理人になったつもりはないぞ。

はぁ~、ま、まぁ、特に支障はなさそうだからいいけどさ。

とにかくレベル40をクリアしたことが大事だ。

これでクリアしてなかったら、神様たち、特にヘファイストス様とヴァハグン様には何言われるかわからんかった。

レベル40はクリアしてるし、大幅にレベルアップしてるね。

これも獲得経験値倍化のおかげか。

ネットスーパーのところも+1になってるし、次のテナントも解放される。

これで何とか安心したよ。

あの人(神?)たちも腐っても神だし、次のテナントが解放されないってなったら何されるかわかったもんじゃないしね。

この後に面倒だけど神様たちにお供えしなきゃとは思ってたんだけど、いい報告ができるぜ。

みんなが寝たら、俺は神様たちに報告だ。