作品タイトル不明
第二百三十三話 ダンジョンの飯
今日は朝飯を食った後は、フェルたちを置いてこの宿からもそれほど遠くない食料品を売っている区画に繰り出した。
それからパン屋を何店か回って黒パンを確保した。
ドランで買ったものがまだ少し残ってるけど、それだけじゃ足りないからね。
他の店もちょっと見たけど、買うようなものは特になかった。
そのまま宿にとんぼ返りして、それからせっせとダンジョン用の飯を作っていた。
旅に出る前に作ったストックが残ってはいるけど、それだけではちょっと心もとないからな。
みんなの好物とあって、特に肉料理がね……。
そういうこともあって肉料理を中心に作っていった。
まずはオークとブラッディホーンブルの味噌漬け。
大分少なくなっていたから追加で作っておいた。
これは漬け込んで焼くだけだけど、米との相性抜群で美味いからね。
今回はゴールデンバックブルの肉も味噌漬けにしてみた。
それからオークの生姜焼きにワイバーンとブラッディホーンブルの肉で作った牛丼。
味噌漬けも含めてこの辺はもう定番メニューと言ってもいいからな。
簡単なうえに美味いし、みんなも好きだしさ。
何度でも食べたくなる飽きのこない味っていうのかな。
多めに作っても何だかんだで消費しちゃうだろうから、今回は前より多めに作ったぞ。
牛丼は味噌漬けと同じくゴールデンバックブルの肉でも作ってみた。
あとは、ゴールデンバックブルの肉とニンニクの芽のスタミナ炒めだろ、それからブラッディホーンブルの肉の野菜炒めにオークの肉の野菜炒め。
もちろん味付けは万能調味料の焼き肉のタレだ。
今回は塩ダレも使ってみた。
それからブラッディホーンブルの肉のビーフシチューとハヤシライスも作った。
ビーフシチューはみんな大好きだし、パンに合う一品だから俺としてもあったほうがいいからな。
ハヤシライスもこの前作って美味かったし簡単だから作ってみた。
ひき肉料理は旅でほとんど食っちゃったから、また作り直しだ。
オークとブラッディホーンブルの合いびき肉でハンバーグと肉そぼろ、ボロネーゼだ。
キーマカレーもとは思ったけど、ダンジョンの中でカレーの匂いは(いろんな意味で)酷だろうと思ってやめたよ。
それで作ったのがなすとひき肉の甘辛中華味噌炒めだ。
水溶き片栗粉を入れてとろみをつけた。
これは丼にしても美味い。
コカトリスの照り焼きとハニーマスタードソースのソテーも作った。
コカトリスの肉をひき肉にして鶏そぼろもね。
「ふぅ~。あとはどうしよっかな……」
から揚げなんかの揚げ物類は旅の前に大量に作ったから十分間に合うだろう。
煮豚と豚汁も十分残ってる。
米も追加で炊いたから大丈夫だ。
「魚介料理もけっこう残ってるんだよね」
旅の前に作ったフライはから揚げなんかと同じく大量に作ったからまだけっこう残っている。
天ぷらもまだまだあるし。
クラムチャウダーもたっぷり残ってるしね。
フェルたちに出しても食わなくはないけど、おかわりしてくれないんだぜ。
曰く、こんなんじゃ腹いっぱいにならんだって。
具だくさんにしたんだけどねぇ。
ま、それはいいとして、何作ろう……。
フェルたちの昼飯でローストビーフ丼を作ったから、ローストビーフがなくなったし、追加で作っておくか。
追加でゴールデンバックブルの肉のローストビーフ、ついでにオークの肉のローストポークを作った。
これならそのまま食ってもサンドにしてもいけるしね。
「あとは、俺としちゃ魚使った料理がもっと欲しいところなんだよね……あっ、炊き込みご飯とかいいかも」
みんな、というか特にフェルが物足りないとか言いそうだけどさ。
これは俺が食いたいからほぼ俺のためだけど、たまにはいいよな。
作るのは タイ(タタイ) の炊き込みご飯と タコ(タッコ) の炊き込みご飯だ。
とは言っても俺が作るものだから超簡単。
まずは材料だな。
ネットスーパーで生のショウガと顆粒の昆布だし、それからめんつゆを購入。
まずは米を研いで水に浸しておく。
タイ(タタイ) の炊き込みご飯は、まずはタタイの身に塩を振ってこんがり焼く。
タコ(タッコ) の炊き込みご飯は、ゆでてあるタッコの足を3ミリくらいの厚さで切って、生のショウガは千切りにしておく。
あとは研いである米に顆粒の昆布だしとめんつゆを入れて軽く混ぜる。
そのあとは、タタイを載せて炊けば タイ(タタイ) の炊き込みご飯の出来上がりだし、タッコと千切りショウガを混ぜて炊けば タコ(タッコ) の炊き込みご飯の出来上がりだ。
和食にはめんつゆが万能だね。
味付けに迷ったらめんつゆを入れればたいていいけると思うぞ。
だって出汁も入ってて、それだけで美味いからな。
炊き込みご飯は白だしで作っても美味いぞ。
作っといてなんだけど、食いたくなってきた。
夕飯はこれにするか。
でも、これだけだとフェルたちから文句でそうだな。
簡単だしムニエルでも作るか。
小麦粉をまぶしてバターで焼いて サケ(サーケン) のムニエルにアスピドケロンのムニエル、 ホタテ(イエロースカラップ) の貝柱のムニエルを作った。
これに……ステーキ醤油玉ねぎ風味をかけると、超簡単和風ムニエルの出来上がりだ。
「さてと、そろそろ夕飯の時間だし、飯にしますか」
タイ(タタイ) の炊き込みご飯と タコ(タッコ) の炊き込みご飯、両方食ったけど美味かった。
フェルも食うには食っていたけどムニエルの方が気に入ったみたいで、そっちばっかりバクバク食ってたな。
ドラちゃんは意外にも タコ(タッコ) の炊き込みご飯が好みに合ったみたいだ。
『食感が面白い』
そう言っておかわりしてたな。
もちろんムニエルもバクバク食ってたぞ。
スイはどっちもおいしいって言ってた。
うんうん、やっぱ魚はいいね。
俺的には大満足の夕飯を終えて、もう一仕事だ。
明日からはダンジョンだからね、その前にお勤めだ。