軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第百二十二話 戦神と鍛冶神の加護

朝飯を食い終わってから、フェルとスイとドラちゃんに昨夜のことを話した。

「というわけで、フェルとドラちゃんには戦神ヴァハグン様の加護が付いて、スイには鍛冶神ヘファイストス様の加護が付いたんだよ」

まぁぶっちゃけ押し付けたようなもんなんだけどさ。

だって、俺が持っててもねぇ。

加護(小)でもめっちゃ役に立ってるから今ので十分なんだよね。

これ以上あっても使いこなせない気がするし。

戦神の加護もらっても、俺、戦いなんてしたくないしさ。

そりゃ命の心配がありゃ戦うけど、そういう荒事は基本フェルにまかせときゃ何とかなるしね。

更にはスイもドラちゃんもいるし。

そういうことだから、俺以外に戦神の加護を授けてもらった方が更なる戦力アップに繋がるしね。

鍛冶神の加護だって、俺、鍛冶なんかしたことないしさ。

そんな器用な方でもないしね。

あの時は咄嗟にスイの名前が出たけど、案外何でもこなすスイに授けてもらったのは正解だったかもと思ってたりする。

『ホントかッ?! 戦神の加護なんてめちゃくちゃカッコいいじゃんか、やったぜ!』

ドラちゃんは加護のことを聞いて、めっちゃ喜んでる。

喜び過ぎてアクロバット飛行してるよ。

『戦神の加護か。なかなかいいではないか。お主、よくやった』

フェルも戦神の加護と聞いて満更でもないようだ。

『鍛冶神様の加護ー? 水の女神様から加護をもらったときはお水の魔法ができるようになったけど、今度は何ができるようになったのかなぁ?』

スイも新しく何ができるようになったのか興味津々のようだ。

「とりあえず、みんなを鑑定して加護の確認するぞ」

まずはフェルからだ。

【 名 前 】 フェル

【 年 齢 】 1014

【 種 族 】 フェンリル

【 レベル 】 910

【 体 力 】 9877

【 魔 力 】 9523

【 攻撃力 】 9106

【 防御力 】 9807

【 俊敏性 】 9726

【 スキル 】 風魔法 火魔法 水魔法 土魔法 氷魔法 雷魔法

神聖魔法 結界魔法 爪斬撃 身体強化 物理攻撃耐性

魔法攻撃耐性 魔力消費軽減 鑑定 戦闘強化

【 加 護 】 風の女神ニンリルの加護 戦神ヴァハグンの加護

ヴァハグン様の加護付いてるね。

スキルに戦闘強化って物騒なスキルも新しくあるよ。

……あれ、微妙に上がってる?

「なぁフェル、レベル上がってないか?」

『気付いたか。レベルとは上になればなるほど上がりにくくなるのだがな。ここ何年かは上がる気配すらなかったのだが、お主と従魔契約を結んでから4つもレベルが上がったぞ。美味い飯が食えるうえにこの効果だ。お主と従魔契約を結んだのは間違いではなかったのう』

レベルが上がってるのを確認してフェルも上機嫌だ。

それにしても、このステータス値はすごいよなぁ。

絶対敵わないじゃねぇか。

フェルが味方で本当に良かったぜ。

次はドラちゃんのステータスか。

【 名 前 】 ドラちゃん

【 年 齢 】 116

【 種 族 】 ピクシードラゴン

【 レベル 】 126

【 体 力 】 895

【 魔 力 】 2879

【 攻撃力 】 2652

【 防御力 】 865

【 俊敏性 】 3269

【 スキル 】 火魔法 水魔法 風魔法 土魔法 氷魔法 雷魔法

回復魔法 砲撃 戦闘強化

【 加 護 】 戦神ヴァハグンの加護

ドラちゃんにもヴァハグン様の加護付いてるね。

フェルと同じく戦闘強化って言う物騒なスキルもある。

改めて見るとドラちゃんも強いよね。

見た目がちっさいからそんな風に見えないけどさ。

ヴァハグン様の加護が付いて更に強くなりそうだね。

次がスイか。

何かスイはまた強くなってそうな気がするんだよねー。

【 名 前 】 スイ

【 年 齢 】 2か月

【 種 族 】 ビッグスライム

【 レベル 】 16

【 体 力 】 989

【 魔 力 】 980

【 攻撃力 】 964

【 防御力 】 973

【 俊敏性 】 985

【 スキル 】 酸弾 回復薬生成 増殖 水魔法 鍛冶

【 加 護 】 水の女神ルサールカの加護 鍛冶神ヘファイストスの加護

ヘファイストス様の加護が付いてるね。

スキルも新しく鍛冶ってのがある。

鍛冶ってそのまんまだな。

そりゃ鍛冶神だから鍛冶ができるんだろうけど、スイの場合はどうやるんだろ?

「スイ、ヘファイストス様の加護が付いて鍛冶ってスキルが新しくできたんだけど、何ができそう?」

『んーっと、ちょっと待ってね。えーっと、えーっと、鉄とかでいろんなものが作れるようになったみたいだよ』

鉄とかでいろんなものを作れるようになったねぇ、鍛冶なんだからそりゃそうだわな。

「そうか。それで、どうやって作るんだ?」

『えーっとね、鉄とかをね、スイのお腹の中でこちょこちょっていじるとできるんだよ』

お腹の中でこちょこちょねぇ……鉄のインゴットとか鉄鉱石なんかの類をスイが取り込んで作るってことか?

試してみないとどんな風かってのがいまいちわからんな。

でも、鉄のインゴットなんてもんはないしなぁ。

鉄鉱石もないし…………あっ、あれがあったんだ。

ミスリルリザードを討伐しに行ったときに拾ってきたミスリル鉱石。

アイテムボックスからミスリル鉱石を取り出した。

「スイ、これで何か作れるかな?」

『うん、作れると思うよー』

「そうか、じゃあ、えーと、これでいいか……」

ベルトの鞘に挿してあったナイフを取り出した。

「こんな感じのナイフをこの石で作ってみてくれるかな?」

『うん、いいよー。だけど、ちょっとだけ時間がかかるかもしれないの』

スイが『じゃあ作るね』とミスリル鉱石を取り込んでいく。

10分経過。

ちょっとだけ時間がかかるとは言ってたけど、大丈夫かな?

『ぬ、まだダンジョンに行かぬのか?』

『そうだよ、早く行こうぜー。戦神の加護がどれほどのもんか早く確かめたいんだからさぁ』

「ちょっと待てよ。今、スイに鍛冶神の加護で生まれた鍛冶スキルを試してもらってるんだからさ」

『ぬぅぅ、仕方がないのう』

『しょうがねぇなぁー』

フェルもドラちゃんも渋々ながらも待ってくれるようだ。

「スイ、大丈夫か? 無理しなくていいんだぞ」

『ううん、大丈夫。あるじー、もうちょっとで出来るから待っててね』

「ああ、待ってるよ。焦らなくていいからね」

『うん、分かったよー』

だそうだ。戦神の加護の効果は分かってるんだよ。

「そうそう、戦神の加護の効果はな、戦闘時のステータス値が5割増しになるらしいぞ」

『そうなのか? すっげー俺更に強くなっちゃうのかよー。戦神の加護、やっぱ俺にピッタリだなッ!』

5割ブーストと聞いてドラちゃんがかなり喜んでいる。

『ほぅ、なかなかいいではないか。これからダンジョンに潜るのに最適な加護だな』

フェルはそう言ってニヤリと笑った。

実際に笑ったわけじゃないけど、なんか雰囲気が不敵にニヤって笑った感じなんだよニヤってさ。

なんかヤバイ感じ。

フェルに戦神の加護付けたの間違いだったかな。

だって元々超強いのに更に5割ブーストって…………あぁ、よくよく考えると狩られる魔物の方がかわいそうかも。

なんかフェルはヤル気満々だし、あんまり暴れすぎないでくれよ、ホント……。

そんなことを話しながら更に待つこと10分。

『出来たー!』

「おおっ、スイ、出来たか」

『うん、出来たよー。これー』

そう言ってスイが差し出した触手の先には青白く光るナイフ。

それを受け取って鑑定してみた。

【ミスリルのナイフ+】

良く出来たミスリルのナイフ。

ミスリルのナイフで間違いないな。

しかも良く出来たってあるぞ。

これはプラスがついてるからか?

まぁ、何にしてもすごい。

こんなにいいナイフ作れちゃうんだもんな。

うちのスイちゃんはホントすごいよ。

『あるじー、どお? スイの作ったナイフ』

「すっごく良く出来てるよ。ありがとうな。こんなのも作れちゃうなんて、スイは本当にすごいなぁ」

『ホント? スイ、すごい?』

「ああ、すごいすごい」

『うふふふ、スイ、すごいって。嬉しいなー』

スイが嬉しそうにポンポン飛び跳ねている。

あぁ~、スイたんかわええ。

スイは俺の癒しだよ。

『ぬ、出来たのならダンジョンに行くぞ』

『そうだぜ。ダンジョンだよ、ダンジョン』

へいへい。