作品タイトル不明
上に立つ者
――そして、その日は訪れる。
魔戦祭当日。
一週間前から、飛行船や船、馬車などでやって来た客が、次々と競技場『アトヴォイニ・ドミヌルス』へと向かって行く。
ローガルド帝国帝都『ガリア』に存在するホテルは、この魔戦祭に合わせて新しく作られたものも合わせ、ほぼ全てが満室という客入り具合であり、当然この国の者達もまた今日この日を楽しみにしていたため、そこには人の絨毯が出来上がっていた。
人、人、人。
この機会にと、数多の商会が出店を展開し、雑技団などが広場にてパフォーマンス等を行っていたため、開催の数日前からすでに盛況ぶりを見せていたのだが、今日この時の比ではない。
あまりの人の多さに、動員された兵士達がひっきりなしに声を張り上げ、混雑緩和のために誘導を行っており、そのおかげでどうにかカオスが避けられているような状況である。
そして、競技場『アトヴォイニ・ドミヌルス』は、この世界において最新鋭の設計が行われた、つまり客の収容可能数もこの世界で最も多いであろう規模の建築物となっているのだが、すでに客席はあと三十分もすれば全て埋まるだろうという程で、立ち見席もまた混雑が生まれていた。
単独の種だけではない、数多のヒト種が集い、生み出されたこの光景。
人々はそれを見て、あまりの混雑さに苦労しながらも、時代が変わったことを感じ取り、高揚し、次の世界の在り方を見て取るのだ。
――まあ、俺達は、ウチの家族専用のVIPルームがあるから、その人の多さとは無縁で超快適なのだが!
「うわぁ……! すごいね、おにいちゃん! わたし、こんなにたくさんの人見たの、初めて!」
「シィも! これ、なんびゃくにんくらい、ヒトがいるノ!?」
「……何百どころじゃない。何万」
興奮していることがよくわかる三人の言葉の後に、同じく興奮状態のレイス娘達が、忙しなく室内を飛び回り、彼女らの感情を表している。
「ドワーフ王の話だと、確か最大収容可能人数は、十万だったかな。まず間違いなく、この世界で最大の競技場だ」
「十万!?」
「じゅうまん!」
「……多過ぎて、もうわからない」
「カカ、それは儂らも、じゃな。凄まじいものじゃのぉ、ヒトという種は」
「すごいね……もう、この人の数だけで、圧倒されちゃうよ」
「うひゃあ、あの客席の人達、大変そうっすねぇ……ちょっと申し訳ない気もするっすけど、ウチらだけ個室で助かったっす」
「お前とレフィの状態で、あんなところ座らせられないしな」
「そうですねー……レフィ、リュー、子供のこともありますから、体調の変化がありましたら、すぐに言ってくださいねー?」
「はい、大丈夫っす! 何かあったら、しっかり頼るっすから」
「うむ、わかっておる。頼りにしておるよ」
大人組もまた、いつもよりテンション高く、VIPルームから見える外の光景に見入っている。
なお、この部屋だが、ドワーフ達がメチャクチャ凝った品の良い内装にしてくれた上に、俺がDPカタログを用いて快適に過ごせるよう色んなものを置いたので、ソファはふかふかだし冷蔵庫はあるし、仮眠もとれるようになっているし、ウチに繋がる扉も設置してある。
執事とかメイドとか、そういうのこそいないが、まあウチの家族でいる間は、むしろいらないだろう。呼べば来てくれるようにはなってるしな。
ただ、何と言うか、こう……。
「それにしても、アレじゃな。ここが、品の良いことはわかるのじゃが……何と言うか、見覚えのある感じというか、安心感があるというか」
「言いたいことはわかるぜ」
そこはかとなく漂う、我が家感よ。
これは間違いなく、俺が用意したDP製品によるものだな。ウチに置いてあるアイテムと、同じものが幾つか置いてあるのだ。
性能が一番良いのを用意したら、こうなった。目新しさがない。
「あはは、確かに。我が家の延長線上の場所って感じはあるね。……こうやって考えると、やっぱりウチって、実は相当贅沢してるんだね」
「それはそうっすよ。ご主人の話だと、それこそ違う世界の、違う発展をした、違う時代の道具の数々な訳ですし」
「私の里も、魔法技術が結構進んでいましたが、我が家程ではないですねー。少し、家事炊事の甲斐がないくらい便利ですからー」
実は我が家は、生活水準という点で考えたら、皇帝に相応しい生活をしているのかもしれない。
――それにしても、本当にすごい人の数だ。
この人の多さは、恐らく前世であっても多い方だろう。
デカさだけで人を感動させるであろうサイズのこの競技場に、満杯に人が入っているのだ。ここからまだ増えるだろうしな。
しかもそれは、単独の種ではなく、数多のヒト種によって織りなされているのだ。
この世界で、今までこんな光景を見ることは、不可能だった。
その分どうやら、喧嘩も幾らか起こっているようなのだが……まあ、これはある程度仕方ないだろう。動員されている兵士諸君、頑張りたまえ。
なんて、我が家の面々でのんびりしていると、VIPルームの扉をコンコンとノックされる。
俺が入室の許可を出すと、顔を覗かせたのは、一人の執事。
顔見知りの、以前ウチの家族が精霊王と魔界王と共に帝都観光する際色々と手配をしてくれた、仕事が出来る執事である。
お、なるほど、俺達付きで配属されたのは、この執事だったか。
「陛下、そろそろお時間でございます」
「わかった、すぐ行く」
「……お主が陛下と呼ばれておるのを聞くと、やはり笑ってしまいそうになるの」
「あはは、同感っす」
「悪いけど、僕も」
「失礼ですが、私もー……」
言っておくが、君達。それは俺が一番思っていることだ。
◇ ◇ ◇
「フゥー……」
控室にて、アルヴェイロ=ヴェルバーンは、大きく息を吐き出した。
怒涛の変化の日々。
彼が、ただの一議員という立場から変わった後、暇な日などは一日も無くなり、朝から晩まで仕事で駆けずり回る毎日が続いている。
これは、確かにアルヴェイロが望んだことであり、必要なことだと断じたものであるが……正直なところ、テロ容疑者として捕らえられていた時の方が気楽だったかもしれない。
ただ、それだけ忙しい日々も、全ては今日、この日のため。
祖国に対する忠義を、見せる時が来た。
「アルヴェイロ議員。緊張しておいでですかな」
そう彼に声を掛けるのは、第一近衛騎士団副団長、ヘルガー=ランドロス。
「……流石にな。この人の数だ、緊張しないと言ったら嘘だろう」
「はは、確かに。私自身、これだけの人を見るのは……例の大戦以来です」
「……そうだな」
二人の脳裏に浮かぶ、まだ記憶に新しい戦争。
あそこから始まり、今日に至るまでの変革の日々。ローガルド帝国人ならば、ここまでで苦労してこなかった者など、誰一人としていないだろう。
それは、アルヴェイロも、ヘルガーも、同じこと。
そして、国政に非常に近い位置にいる二人だからこそ、感傷もまた、非常に強く。
「ユキ陛下には、大変お世話になっております。我々は、今後も彼と長らく付き合っていくことになるでしょう。何より、それが前皇帝シェンドラ様の望みでありますれば」
「その通りだ。ユキ陛下は、ユキ陛下なりに我々のために行動をしてくれた。我々のために戦ってくれた。しかし……他の何は良くとも、国のトップだけは、この国の者でなければならない」
「まあ、そもそもユキ陛下は、皇帝という職に、本人からして乗り気でありませぬからな」
「あぁ。義務のつもりなのだろうな。頼まれ、承諾したから、仕事を熟している」
「意外と義理堅いということを、シェンドラ様は見抜いておられたのでしょう。……今更ながら、あの人の思考は、いったいどうなっていたのか、気になるところです」
「それは私も常々思っていた」
二人は、笑う。
「何はともあれ、まずは、 今日を生き延びねば(・・・・・・・・・) 」
「えぇ、その通りです。……無事にここに戻ってくること、応援しておりますよ」
やがて、時は訪れる。
スタジアムの真ん中に現れたのは、若い青年。
魔帝ユキ。
その姿を知っている者よりも、知らない者の方が数多くいるだろうが、準備に駆け回っていたスタッフが全員脇にはけ、彼一人がスタジアムに現れたことで、何かしらのイベントが始まったのだろうことを察し、あれだけの喧騒が少しずつ小さくなっていく。
そうして場の空気が醸成されたタイミングを見計らい、彼は、堂々と、緊張した様子もなく、声を張り上げた。
『諸君! 俺は、ローガルド帝国第二十三代皇帝、ユキ! 今現在、この国を預かっている者だ!』
魔道具で拡張された声が、広い空間に響き渡る。
その言葉を聞き、「あれが……」「若いとは聞いていたが……」「魔王、という噂の……」「あの、ヒトとは思えないオーラ……なるほど」などという声が至るところから聞こえてくる。
ローガルド帝国人でさえ、彼の姿を知る者はごく少ない。何かしら式典などを行い、大々的に帝位を継承した訳ではないからだ。
人間はあまり、強さに対して敏感ではないため、ようやく知ることが出来た皇帝に若さを感じるのみであるようだが……他の種族はどうやらそうではないらしく、畏怖と敬意を感じられる眼差しを送っているのが、控室から客席を見ているアルヴェイロには、よくわかった。
『この国を預かる者として、今日この日を無事に迎えられたこと、偏に感謝しかない! 何より、非常に短い工期ながら、無事にこの競技場を完成させてくれた、ドワーフ王ドォダと数多の職人達! 彼らに心からの感謝を!』
すると、スポットライトの光が貴賓席へと向けられ、そこにいた拳を掲げている一人のドワーフの姿を映し出す。
この、世界で最も先進的であると評された競技場を建設した、ドワーフ達の王。
大きな拍手が、彼を包み込む。
『各国の王達にもまた、感謝を示したい! 彼らの協力が無ければ今日この日は訪れず、この競技会の開催もなかった! 魔戦祭のために協力してくれた、全ての方々にも、心からの感謝を!』
その言葉に起こる、再びの大きな拍手。
それにしても、大した度胸だ。
彼は自身を皇帝に相応しくないと考えているようだが、これだけの観衆に対して一切物怖じしていないその姿には、大いなる威厳が存在している。
支配者として相応しいだけの、胆力。
アレを超えるのが自身に課された使命であるが……口で言う程、簡単ではないことは間違いない。
『そして――魔戦祭を始める前に一つ、ここにいる皆に、見届けてもらいたいことがある!』
――来たか。
『ローガルド帝国人は、思っているだろう! 魔戦祭をこの国で開催出来たのは喜ばしい。だが、やはり国の政治は、他国の者に握られたままなのか、と! 戦争に負けた、それは仕方ないこと、だがいつまで敗戦国という立場に甘んじなければならないのか、と! 実際に俺は、その思いに何度か触れてきた!』
彼の言葉に、観客達のざわめきが増していく中、アルヴェイロは座っていたベンチから立ち上がる。
「よし、行ってくる」
「あなたに傅く時を、お待ちしておりますよ」
ヘルガーに見送られ、アルヴェイロは一人、スタジアムへと出る。
途端に、彼へと集中する視線。
『いいぜ、お前達がそう思うのならば、この国の皇帝として、覚悟の程を見てやる! お前達の思いが本物だと言うのならば、この、魔帝ユキに立ち向かってみせろ! ――なぁ、アルヴェイロ=ヴェルバーン!』
アルヴェイロは、ユキと少し距離を置いたところで、相対する。
不敵にニッと笑っている魔帝ユキに、アルヴェイロもまた、意志を奮い立たせるために、意図して笑みを浮かべてみせる。
『この男は、アルヴェイロ=ヴェルバーン! ローガルド帝国の議員だが……今はそれは、関係ない! コイツは、何も無き、ただの挑戦者! 意志と能力を見せ、自らが挑戦に足る者だと示してみせた、一人の男! ならば、お前の持つ思いを、覚悟を見せてもらう!』
魔帝ユキの話が続いている間に、観客席に広く展開したエルフの魔法使い達によって、防御用の魔法が張られていく。
これは、競技を行う際にも同じものが張られる予定だが、恐らく出力で言えば……今の方が、圧倒的に高いのだろう。
競技場全体のどよめきが増し、何が起こるのかと、同時に熱気が増していく。
「準備は、いいか。アルヴェイロ=ヴェルバーン」
「……いつでも」
その瞬間、魔帝ユキから放たれる威圧感が、空間を捻じ曲げん程に増大し、それがアルヴェイロの全身に、細胞に、精神に、多大なる圧力をかけ始めた。
◇ ◇ ◇
――魔王を超える者は、勇ある者でなければならない。
この混沌とした世界を生き抜き、一国を従い率いる者は、英雄でなければならない。
これは、そのための 儀式(・・) 。
新たに国を率いようとする者が、いったいどれだけの覚悟があるのか、問うためのもの。
抑えていた気配を全開にし、容赦なくそれを、アルヴェイロへと浴びせる。
近場ならば、気絶して動けなくなってもおかしくない程の威圧感。
魔物であっても一目散に逃げ始め、周辺から一切の生物がいなくなるであろう圧力。
実際客席の方では、エルフ達が最大強度で防御結界を張っているにもかかわらず、恐慌を|
来(きた) しかけている観客達の姿が窺える。
動員されている警備の兵士達が、必死に「こちらに危険はありません! 落ち着いてください!」と声を張り上げているおかげで、どうにかなっているような状況だろう。
この儀式の、ルールは簡単。
威圧する俺の元へ、ただ辿り着けばいい。
もっとも、それが言葉で言う程簡単なものでないことは、観客の様子を見れば、すぐわかることだろう。
しかし、この国を率いていくのならば、この程度は耐えてもらわなきゃならない。
所詮、今俺がしているのはただの威圧であり、皇帝としてその身に降りかかる苦難は、この程度では済まないはずなのだから。
勿論ぶっつけ本番ではなく、訓練して今日ここに至っているが、何度も気絶し、疲労困憊ながら俺のところまで来ることが出来たのは、わずか四回程。
これ以上は命の危険があると判断され、途中で訓練を終えた回数は数え切れない程。
だから失敗する可能性も十分にあるのだが、途中で気絶した場合は水をぶっ掛けて起こし、出来るまでやらせる。
倒れても倒れても立ち上がり、そして俺へと立ち向かう姿を見せれば、英雄として相応しいと言って良いはずだ。
あまりにも気絶し過ぎて、一歩も進めず、命に関わると判断された場合は流石に失敗となるが……まあ、そうならないために今日まで訓練をしてきた。
そこに関しては、アルヴェイロに頑張ってもらうしかない。
俺に対する恐れとかも増えるだろうが、その分新皇帝に対する帝国民の同情も増えるだろう。別に俺、この国の民にどう思われようが興味ないしな。
と、その時、俺の圧力を一番近いところで一身に受けていたアルヴェイロが、ダラダラと大量の冷や汗を垂れ流しながら、ドサリと両手と両膝を地面に突き、四つん這いの恰好となる。
――ダメか。
このまま気絶するかと思った俺だったが――。
◇ ◇ ◇
「この、程度……ッ!! 我が、覚悟と比べればァッ……!!」
膝から力が抜け、地面に両手と両膝を突いてしまったアルヴェイロは、だがそのまま全身で崩れ落ちることを、良しとしなかった。
フィールドの土を掴むように両手を拳に変え、身体をガクガクとさせながらも、足に力を入れ。
もう一度、立ち上がる。
先程から、意識が何度も飛びかけている。
あれだけうるさかった観客の声が、一切耳に入って来ない。
今この瞬間、恐らく何か一つでも気を抜いてしまえば、一瞬で何もわからなくなり、地に倒れ伏すことだろう。
それでもいいとは言われている。
何度気絶しても、立ち上がる姿を見せられれば、と。
そもそも、仮に精鋭軍人であろうと魔帝ユキの威圧に耐えられる者などほぼおらず、ヒト種ではなく魔物であっても即座に逃げ出す程で、一部の超人が辛うじて耐えられるくらいだと聞いている。
アルヴェイロには従軍経験があり、屍龍大戦においても指揮官の一人として参加していたが……あくまで、実際に戦う兵士ではなく、指揮を出す側で、である。
である以上、自身がこのまま気絶してしまったとしても、それは至極当然の結果であり、耐える、ということ自体が無謀そのものであることもまた、確かな事実だろう。
――だが。
だが、だ。
これは、あくまで疑似的な死地。
本物とは程遠く、修羅場ですらない。
魔帝ユキは、決してこちらの命を、狙ってきたりなどしないのだから。
この程度を耐えられずして、何が皇帝か。
いったいどのツラを下げて、この国を率いていくのか。
ここで気絶して水をぶっ掛けられ、また起こされる。何と無様な皇帝がいたものか。
今、アルヴェイロを支えているのは、ただ、男としての意地だった。
この観客達に、みっともない姿を見せてたまるかと、その意地だけで立っていた。
粉々に砕け散り、どこかへ行ってしまいそうになる意志を総動員し、上手く動かない肉体に喝を入れ、一歩、一歩と前へ歩く。
「私は、この国のために……生きる、と、決めている……ッ!! この程度……ッ!!」
近付くにつれ、さらに増す圧力。
もはや、肉体の感覚はない。
胸を滾らせる熱だけを頼りに、進む。
前へ。
さらに前へ。
――いつの間にか、彼の前には、黒髪の青年がいた。
嬉しそうに、楽しそうに笑う、魔がたる王。
ほとんど言うことを聞かない腕を、ブルブルと震わせながら無理やり動かし、ポンと彼の肩に乗せる。
「私の、勝ち、だ」
「……あぁ。俺の負けだ」
その瞬間、彼から放たれていた圧力の一切が消え去る。
同時、アルヴェイロの身体からがくっと力が抜け、膝から崩れ落ちそうになるが……その前にユキが肩を掴み、身体を支える。
「よくやった。あと少しだ。気張れ」
「……あぁ」
敬語で話す余裕もなく、ただそれだけを応え、ユキに半分以上支えられながら、何とか立つ。
と、彼は、空間に何か裂け目のようなものを作ると、一冊の本を取り出した。
それは、古めかしい装丁の、だが美しい装飾の入った、分厚い本。
他国の者は、きっとわからないだろうが……この国の、ローガルド帝国の民ならば、その本が示す意味を理解出来るのだ。
この国が『迷宮』を基に出来ているのだということを知らずとも、 帝位継承(・・・・) の際には、必ず引き継がれ続けてきた本なのだから。
ユキによって渡されたそれを、アルヴェイロは、両手でしかと受け取る。
「じゃ、アルヴェイロ。宣言を」
アルヴェイロは、コクリと頷き――残りの体力を振り絞って、声を張り上げた。
「諸君! 第二十四代皇帝(・・・・・・・) アルヴェイロ=ヴェルバーンが、ここに宣言する! ――これより、魔戦祭を開始する!!」
その意味を理解し、今起こったことの結果を理解し。
大地が揺れ動き、爆発したのかと思う程の歓声と拍手が、空間に鳴り響いた。