作品タイトル不明
【1】三年目の夏
(2巻あらすじ)
結婚から三年目の夏。
実質的に王家の女主人の座を手中に収めたベルタは、夫と改めて向き合う日々に戸惑いつつも、王室の抱える諸問題に行き当っていた。
夫・ハロルドとの私的な夫婦関係と、南部最大領主の姫であるという意識の板挟みに合いながらも、ベルタは王妃としての初仕事で「遷都」という国家の一大事業に携わることになる。
腰掛け気分で王家に嫁いだ頃とは違い、今や将来の国母となることがほとんど確定したベルタは、その強い立場から王国の過渡期を見つめる。
――私たちの都に、この先ずっと、不断の富をもたらすために。