作品タイトル不明
Xmasチャレンジ3回目 2
「おーい……大丈夫か?」
「あー……大丈夫っすぅ……」
「熱い……」
くたぁっと机にうつ伏せになってしまった二人に声をかけると、かろうじて返事が返ってきた。
サラサラだったミゼラの太もももじんわりとしてきたうえに、二人にはもう挟む気力がなくなってしまったようなので、最強タイムは終了である。
冷めてしまったスープの残りを飲みつつ、再びまったりしていると急に扉が開かれる。
シロ達が戻ってきたのかな? と、確認すると……。
「おお!」
「ああー! ずるいっすよそれはー!」
「あの服……」
そこには赤と白、そして肌色のコントラストが彩る4人の美女&美少女が!
そう! サンタ服に包まれたアイナ、ソルテ、シロ、ウェンディの四人が現れたのだ!
「「「「メリークリスマス!」」」」
お決まりの掛け声を合わせつつ部屋に入ってくる4人。
うーん……やはりいい!
勿論女性用なのでコスプレになるのだが、其れの何が悪いのだろうか!
否! 断じて否である!
元々サンタが男なのだから、女性が着る物に合わせればコスプレのようになってしまうのは仕方ないのである。
加えて皆に似合うように、俺が喜ぶように作ったのだから悪い点などあるわけもない!
はぁぁぁ……やっぱりいいなあ。
しかも、普段は着てもらわず、この時期、この一日だけだからこその特別感よ……!
シロのもセクシーではないのだが、可愛らしくてとても良い!
「ふっふっふ。やっぱり主はこの服に弱い」
「いきなりシロに部屋に引っ張られた時は驚きましたけど、なるほど。この服でご主人様に迫るんですね」
「んん……三度目だが、やはり少し裾が短いな……」
いやいや、アイナのその裾が良いのだよ。
俺が座り、アイナが立つとギリギリ見えない。
しかも俺が見ているのに気が付くと裾を押さえ、顔を赤くするアイナときたらもう……。
「基本的には可愛い服なのよね……。結構温かいし。でもこれ着ると主様に……」
に……で止めてしまい、俺と目が合うとぼふっと顔を赤くするソルテ。
あー……どうやら、去年の事を思いだしたらしい。
あの時は美香ちゃんにかけられた『 体力超絶向上(スタミナアルティメイト) 』によって普段以上に収まらなかったのである。
あの時は気が付いたら体が動かず、同じく体が動かせない皆が横たわっていてシロにまたもお世話になったんだよな……。
ごめんよシロ……。
「ずるいっすよー……なんで自分達抜きでやるんすかー……」
「……それを着るのは恥ずかしいのだけれど……確かにずるいわね」
「ん。なら着替えてくると良い」
「なるほどね……そういう作戦なのね。着替えは部屋にあるわよ?」
「うー……はあ……まあ、かなり楽しんだっすしねえ……」
「そうね……。それに、皆一緒の方が旦那様も喜ぶだろうし……」
よし! っと、腕を合わせるシロとソルテ。
レンゲとミゼラの二人はのそのそとこたつを出て行くとソルテがすぐに入って来た。
「あれ? シロは入らないの?」
「先にアイナでいい。シロは主にお願いがある」
「む。いいのか?」
「ん」
「ありがとう。では入らせてもらおうか……」
ソルテとアイナが今度は隣に座り、二人が俺に集まるように詰め寄ってくる。
ソルテは暖炉で暖を取っていたからわかるのだが、アイナもポカポカだ。
流石は炎人族とのハーフ、やはり基礎体温が温かいのだろう。
そういえば、アイナと一緒に眠るときは毎回抱き着いているんだよな……。
温いんだよ……しかも、アイナは俺が起きるまで優しく抱きしめてくれているので目覚めもとても良いのだ。
逆にソルテは自分から抱き着いてくる感じなんだよな。
足も絡めてくるし、寒がりなのか寒い日はなかなか離れない。
俺が先に起きた時はとりあえず手持無沙汰なので尻尾を触って遊んでいると、もじもじしだして起きてくるパターンが多いかな。
「さて、手を挟むのであったか?」
「いやいや、そういう決まりはないぞ? そういえば皆、雪かきご苦労様」
「労う気持ちがあるならオランゲ剥いて」
「はいはい。ソルテさん。ご苦労様です」
オランゲぐらい剥きますとも。
「あ、中の皮もね」
「注文多いな……」
そうは言いつつ、外の雪かきのご褒美なので、実の薄い皮を内側から開くようにして剥き、食べやすいようにしてあげる。
「あーん」
「あーん」
まあ、こうなるだろうと構えていたので即対応だ。
皮だけを残して実だけを食べるので、残った薄皮は皮の上にポイしておく。
「主君……私も……」
「あいよー」
そして、アイナが羨ましがり自分もというのも想定済みである。
アイナにも同じくしてあげると、勢い余って指先に唇が触れてしまいながらもオランゲを食べたのだった。
「あうう……私の番は……」
対面側に座るウェンディが羨ましそうな声を上げる。
だが、今日はシロがウェンディの膝の上に乗ってウェンディのおっぱいを枕にして暖を取っているので動けないでいるようだ。
……なんというか、小さいからこそできるその行為は純粋にうらやましい。
子供になる薬の研究……は、流石に現実離れしすぎだろうな。
「それで、シロのお願いってのはなんなんだ?」
「ん?」
「いや、アイナに順番を譲ってでもお願いしたいことがあったんだろう?」
「ん。あのね、シロはサンタがしたい」
「サンタ……今サンタしてないか?」
「違う。これはサンタの服。美沙に聞いた。サンタはプレゼントを配る」
ん? サンタさんがしたいという事か?
ソリにのってトナカイにひかせてプレゼントを配りたいのだろうか……?
ソリは作れるが、トナカイの調達が難しそうだが……。
「……トナカイはどこに生息するんだろうか?」
「ん。トナカイは無くてもいい。知ってる人達にプレゼントを配りたい」
「ああ、それなら簡単だけど……いきなりどうした?」
「ん。内緒」
「内緒かー……んんー……」
知り合いにプレゼントを配るか……。
ここ最近寒くて外にもあまり出ていないし、買い物も大量に買い込んで引きこもりっぱなしだしな……。
クリスマスの夜はシロに寂しい思いをさせることもあるし……よし。
「わかった。プレゼントはお菓子とかでいいのか?」
「ん。皆が喜ぶものなら何でもいい」
「あいよ。それじゃあ、夜までに作っちまうか」
しかし、どれくらい配るんだろうな……。
というか、知り合いが結構増えたし他国や王都にもいるし、かなりの数が必要な気が……。
となると、すぐにでも作りだした方がいいな……。
「いよーし! ミゼラと自分のぱい連盟がサンタ服参戦っすよー!」
「ちょ、ちょっと、まだベルトがついてないの! 下着が見えちゃう!」
「よし。全員そろったな。それじゃあ……キッチンの暖炉に火を入れるじゃんけんをしようか」
「良く分かんないっすけど感想が先に欲しいっす!」
「まず手を放して欲しいのだけれど! 旦那様こっち見ちゃ駄目よ!」
いやああ……まあ、見るよね。
タイツ越しというのもなかなか……。
「……やはり、挟まねば駄目か」
「そうね。まったくもう主様は……。アイナはもういっそ、胸の谷間に挟めばいいんじゃない? 私は……お尻の下敷きにでもしてやろうかしら」
「望むところだ!」
「主……じゃんけんしてからにしよ?」
「ソルテさんかアイナさんが負けたら私の番ですからね!」
とりあえず、じゃんけんをすることにしたのだが、負けたのはレンゲとシロであった。
「うう……早く代わってくださいよう。キッチンが温まったらもう一緒に入れないじゃないですか……」
「あの、ウェンディ様……だからと言って、私を抱きしめないでください……胸が、おっぱいが……」
恨めしい声を上げ、ミゼラを俺の代わりなのか抱きしめるウェンディ。
だが、俺の右腕はアイナのおっぱいに挟まれつつ更には手のひらが太ももの間に、俺の左手はソルテのお尻の下に敷かれている。
これは……キッチンが温まるまで最強タイム第二形態の幕開けである。
温い! 楽しい! 気持ちいい!
さあ、ばっちり体は温まったのでお菓子作りを済ませてしまおう!
アイナ、ソルテ、へばっている場合じゃないぞ!
ウェンディも後でたっぷり隣に座って好きにしていいので、どうか沈まずにお手伝いお願いします!