軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

537.新しい特殊弾

パッションフルーツか。

甘酸っぱいのは甘酸っぱいけど、やや、酸っぱさが勝っている感じかな。

このままじゃ食用に難しいと感じた――けど。

「こういうの、エミリーがどうするのか興味あるな」

俺はそうつぶやいた、自然と笑顔がこぼれた。

我が家の母、エミリー。

明るくも温かい空間を維持して、美味しいのは当たり前だがそれ以上に食べて幸せになる料理を作ってくれる女の子。

彼女が、こういう「難しい」食材をどうするのかものすごく興味があった。

これを、彼女がどうするのかが興味があった。

そうと分かれば、もっとガンガン狩って持ち帰ろう。

俺はろくろ首対策のために、グランドイーターのポケットから冷凍弾を取り出し――あれ?

「もうない……のか?」

ポケットの中をまさぐって探す。

いろんな特殊弾があるが、冷凍弾だけはなかった。

補充しとくか――

「――あっ」

今更きづいた。

冷凍弾。

旧・ニホニウム一階のスケルトン、そのハグレモノがドロップする特殊弾だ。

それはもう、存在しない。

旧ニホニウムダンジョンも、スケルトンも存在しないのだ。

スケルトンやゾンビ、マミーといった洋風のアンデッドモンスターから、純和風妖怪に変わった今のニホニウム。

「……は、結局何をドロップするんだ?」

俺はそれが気になって、ひとまず引き返した。

ニホニウムの外に出る。

中から出てきた俺を不思議がる門番たちに微笑みながらパスして、彼らから遠く離れた人気の無いところにやってきた。

そこで青リンゴを地面に置いて、距離を取る。

しばらくして、青リンゴがお化け傘のハグレモノになった。

それを速攻で撃ち抜き、倒す。

すると、弾丸がドロップした。

初めてみる弾丸だ。

弾頭もジャケットも、全てが真っ青な弾丸だ。

それを拾い上げ、じっくり見つめる。

初めてみる弾丸なのだと確信してから、拳銃に込める。

そして、何もない空間に向かって撃った。

モンスターに使う前に、実戦の前にまずは効果を確認。

弾丸は、十メートル離れた先の岩に当って、 蒼(、) いエフェクトをだした。

「氷、か?」

直感で、そういう感じのするエフェクトだが、前の冷凍弾と違って、岩が凍ったりする事はなかった。

撃たれた岩は弾けて、破片を飛び散らせたが、それだけ。

しばらく待ってみても、それは変わらなかった。

冷凍弾じゃないって事なのか……もう一回試してみるか。

そう思って、別の青リンゴを取り出して、離れた場所に置こうと動いた――その瞬間。

「え?」

微妙な感覚だった。

それ(、、) が分かったのは、力を失って、一気に戻ったという、「力の上昇」の体験を最近したばかりだからだ。

俺は自分の手を見つめた。

にぎにぎして、手の平を開いたり閉じたりした。

やっぱり、間違いない。

俺は引き返してニホニウムの入り口に――ああ。

「今は彼らがいるか」

見られると余計な騒ぎになる可能性が高い。

俺は思いとどまって、グランドイーターのポケットからポータブルナウボードを取り出してつかった。

―――1/2―――

レベル:1/1

HP SS

MP SS

力 SS

体力 SSS(+1)

知性 SS

精神 SS

速さ SS

器用 SS

運 SS

―――――――――

やっぱりそうだ。

俺の能力に、バフがかかっていた。

同じように、パッションフルーツからろくろ首をハグレモノ化させる。

今度は赤い銃弾がでて、それを撃ってみたら。

―――1/2―――

レベル:1/1

HP SS

MP SS

力 SSS(+1)

体力 SSS(+1)

知性 SS

精神 SS

速さ SS

器用 SS

運 SS

―――――――――

力も上がっていた。

バフがかかる弾丸――と、言うことなのか?