軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第19話

「分かってる。無茶なことはしないからな」

「本当に、ですからね。あなたに何かあれば、皆が心配してしまいます」

そういったところで、リビアはわずかに頬を染めてから、言葉を続ける。

「もちろん、誰よりも私が心配しますからね?」

「……分かってるよ」

「それで、今日はどうされるのですか? 予定どおり、北の亜人たちの調査を行いますか?」

「……一応、な」

さっきの話があった手前、元気よく頷くことはできない。

しかし、誰かがやらなければ北の亜人たちの情報は手に入らない。

それを、リビアも分かっているようで、頬を緩めた。

「気を付けてくださいね」

「ああ、もちろんだ」

答えると、リビアは顎に手をやる。

「……現状、隠密行動できるなのがクレスト様だけなのが残念ですね。他にもできれば、情報収集を行えますのに」

「そこは仕方ないだろ? それに、それ以外の部分は皆にお願いしているんだ。適材適所だよ。それじゃあ、行ってくるな」

「はい……よろしくお願いいたします」

最初の頃は俺がすべて担ってしまっていたが、今は違う。

生活面や拠点造りに関しては、他の亜人たちにお願いできている。

だから、俺は自分が強くなるために時間を割くことができている。

北の亜人たちの情報を集めながら、スキルの熟練度を上げていけばいい。

この生活を守るためにも……力は必要だしな。

リビアと別れた後、俺は拠点を後にして北の地へと向かった。

《銅スキル》【力強化:レベル8(5/8))】【耐久力強化:レベル7(5/7)】【器用強化:レベル6(3/6)】【俊敏強化:レベル7(2/7)】【魔力強化:レベル7(1/7)】

《銀スキル》【剣術:レベル5(2/5)】【短剣術:レベル3(2/3)】【採掘術:レベル3】【釣り術:レベル3(1/3)】【開墾術:レベル3(1/3)】【格闘術:レベル3(1/3)】【料理術:レベル2(1/2)】【鍛冶術:レベル3(2/3)】【仕立て術:レベル2(1/2)】【飼育術:レベル2】【地図化術:レベル4】【採取術:レベル2】【槍術:レベル2】【感知術:レベル4)】【建築術:レベル4】【魔物進化術:レベル3】【回復術:レベル3(2/3)】【忍び足術:レベル2(1/2)】【鍵術:レベル2】

《金スキル》【土魔法:レベル5(2/5)】【火魔法:レベル6(2/6)】【水魔法:レベル5(2/5)】【風魔法:レベル4(1/4)】【付与魔法:レベル3(2/3)】【光魔法:レベル2(1/2)】【罠魔法:レベル3(2/3)】

《虹スキル》【鑑定:レベル3(MAX)】【栽培:レベル3(MAX)】【薬師:レベル3(MAX)】【召喚士:レベル3(MAX)】【魔物指南:レベル3(MAX)】【魔物使役:レベル3(MAX)】【アサシン:レベル3(MAX)】【弱点看破:レベル2(1/2)】【変身:レベル2(1/2)】【暗黒騎士:レベル2(1/2)】【影術:レベル2(1/2)】【黒ノ盾:レベル1】

《余りスキル》【鑑定:レベル1】【薬師:レベル1】【召喚士:レベル1×3】

村を出て少ししてから、俺は周囲の警戒を開始する。

何かあればすぐにでも対応できるようにするためだ。

しかし、亜人も魔物の気配も近くにはない。

……ただ、油断はできない。

姿を見られたわけではないが、俺はフードの男に見つかってしまっているからな。

相手側も多少は警戒して南の地域の調査をしている可能性もあるんだからな。

まあ、すべては相手側に敵対の意思があればの話だ。

向こうが、敵対の意思を持っていなければ、すべて杞憂に終わる話だ。

未確認の存在があったから、攻撃をしてきただけ……という可能性もある。

北の亜人たちがどのような考えを持っているのかも含め、今後は調査していかないとな。

俺はそんなことを考えながら、北の大地を歩いていく。

しばらく散策していると、感知術に反応があった。

魔物だ。

感知術を発動しながら、周囲の警戒を行う。

周囲に亜人の気配はないな。

今回獲得したスキルたちも、実戦で試しておきたかったので、俺は魔物と戦うことにする。

発見した魔物は、ハイドウルフという黒いウルフだ。

すでに、村の亜人たちが必要数倒してくれているので、新たにガチャポイントが手に入るというわけではないが、スキルの実験相手としては不足はない。

俺が使用していたアサシンを解除すると、ハイドウルフは驚いたようにこちらへと振り返った。

「ガルル……」

威嚇するように低く唸ったハイドウルフをじっと観察する。

別に、アサシンのまま攻撃すれば楽に倒せただろうが、今回は新スキルを試すのが目的だからな。

まずは暗黒騎士を使ってみようか。

以前、リビアの前で発動して、だいたいの効果は理解している。

あの時の体への負荷の増加を思い出し、僅かに体は強張ったが、それでもスキルを発動した。

発動した瞬間、全身に力が沸きあがってきた。

肉体自体が一段階上のものへと強化されたような感覚。

スキルレベルも上がったことでか、最初にお試しで使ったときよりもさらに強化具合は上がったようだ。

ただし、体を襲う疲労も大きくなったようにも感じる。

俺はそれらを意識していると、ハイドウルフが飛びかかってきた。

俺の準備など待たないとばかりの一撃だが、物凄くゆったりとして見えた。

いや、俺がその速度以上に動けるからかもしれない。

平常時よりも明らかに体が良く動く。

その分、体力消費も激しいのだが……ステータスすべてを跳ね上げるかのような力があるようだ。

ステータスを確認してみるが、特に増加している様子はないので、一体どれだけ強化されているかは分からないが。

ハイドウルフの攻撃に対して、俺は真っ向から剣を振り上げた。

ハイドウルフの体が剣に乗り、その重量を感じる。

ただ、このくらいならば問題ないと思えた。

俺は力任せに剣を振り上げた。

ハイドウルフの全体重を、俺は跳ね返した。

「があ!?」

ハイドウルフは勢いよく吹き飛び、近くの木に背中を打ち付ける