軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

019

「ふぅん。たしかにこれはSランクに推薦が上がるのもわかるわね」

ルミナスの動きのスピードが一段回上がった気がした。

レイとエースが一瞬戸惑って動きが鈍る。

──来る……!

直感がそう告げていた。

「最後は君だ!」

予想通り。

だが予想以上のスピードで、【剣聖】の剣が飛び込んできた。

「くっ!?」

──カキン!

なんとか準備が間に合いルミナスの剣を受け止めることに成功する。

ギリギリだった……死ぬかと思った……。

「へえ。驚いた。ちゃんと反応するんだ?」

「俺が一番驚いてるけどな!」

──能力吸収により得られたステータスによりエクストラスキル「超反応」を取得しました

──能力吸収により得られたステータスによりエクストラスキル「超感覚」を取得しました

またあの声が響いた。

こないだの「超怪力」と合わせると反応も可能ってわけか。

にしてもエクストラスキルがこうもポンポン取得できるとは……こうなると夢を見てしまいそうになるな……これから活躍する自分を。

「うん。合格ね」

それだけ言うと剣を収めるルミナス。

「剣聖ルミナスの名のもとに、いつSランクを名乗ってもいい許可を出すわ」

たった一合だったが、それでも剣聖の攻撃を受けられたのは嬉しい思い出かもしれない。

「おめでとうございます!」

「いたんだな……ニィナさん」

いつのまにか現れたニィナさんに祝福された。

「単体Sランクですよ! すごい快挙です!」

「そうなのか……いやそうだよな」

「はい! そしてやっぱり使い魔たちだけでなく、ランドさん自身も強くなっていますね」

「みたいだな」

おそらくあの頭に響く声は俺に必要なときに現れるものだ。

ようはこれからもテイムとネクロマンスを使っておけば、それに応じてなにかのスキルやステータスの元となるポイントのようなものが得られるイメージだろうか?

それが必要なタイミングでああして現れてくれるということだろう。

「お互いSランクソロということですし、どうでしょう? パーティーを組めばすぐにでも勇者認定されそうですが」

「んー。面白かったけど、私はもうちょいソロを楽しみたいかな」

「俺もだ」

「そうですか……残念です」

「でもま、お兄さんが声かけてくれれば考えちゃうかもね」

ドキッとするセリフだった。

生きる伝説のお誘いだ。一瞬何も考えずに受けてしまいそうになる。

いやいや、まずはネクロマンサーのことを知らないといけない。

「ま、ちょっとは考えてみるのも楽しいからな」

ニカッと笑って手を差し出す剣聖と握手を交わした。

「じゃ、私はもういいかな?」

「はい。また何かあればお願いします」

「はーい! この辺の竜と遊んでくるから、何か持ってくるのを楽しみにしてて」

それだけ言い残すとルミナスは嵐のように消えていった。

暴風の名をそのまま体現したような美女だった。