軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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「アイルは連れて行こう」

「いいのかい?」

俺の提案にセシルム卿が驚いていた。

この場からアイルを外させたので予想はしていたんだが、セシルム卿はアイルも含めて荷が重いと考えていたようだ。

だが前回の騎士団の反応を考えるなら、連れて行くほうがセシルム卿にとっていいだろうと思ったんだけど……。まあ言ってみよう。

「騎士団の代表として連れて行かせてほしい」

「そう言ってくれると……本当に助かるよ」

予想通りセシルム卿は喜んでいた……というよりいっそ、安堵といった表情で深く椅子に座り直していた。

実際騎士団でもっとも腕がたつのはアイルだったらしい。

それなら理由としては十分だ。

騎士団で考えれば団長たちが出てくるのが自然だろうが、今回はあくまで代表一人。役職がなく身軽で、最も力のあるアイルが選ばれたとしても不満はでない。

そういう話だった。

「あなた、あの子を守りながらでも戦えるのかしら?」

ミルムが心配するように聞いてきた。

確かにミルムはもちろん、俺と比べてもアイルの力は劣っているだろう。

だがアイルが強くなる方法がある。

「【盟約】する」

「殺すの?」

「物騒なこと言うな!」

確かに【ネクロマンス】はアンデッド用だが、【盟約】に関しては多分、人相手でもできる……はずだ。

「まあ死んだらたしかにあなたが使役すれば済む話ね」

「縁起でもない……」

アイルは子どもつくって家督を継がせないといけないんだし死んでもらうと困る。

いや待て? ほんとにするのか?

…………だめだ頭がこんがらがる。一旦それはおいておこう。

「俺はネクロマンサーである以前にテイマーだからな」

「なるほど……女の子を【テイム】しちゃうのね」

「人聞きが悪いなさっきから!?」

ミルムの相手をまともにしてたら話が進まない。

多分だけど【盟約】は生きた人間でも使える。そして【盟約】関係にあれば、ある程度力を還元できる。

元々アイルの実力はSランクパーティーを組むような冒険者と遜色ないのだし、それで十分だろう。

「まあいいわ。すぐ行くのかしら?」

「ああいや。一度冒険者ギルドへ向かってくれ。ギレンからも情報があるそうだ」

セシルム卿が動き出そうとした俺たちを止めるようにいった。

「ギレンが……? わかった」

セシルム卿に伝言を頼まないというだけでそれなりの情報であることがわかる。

「アールには頼りっぱなしだな」

【宵闇の棺】から出してやって頭を撫でておいた。

『きゅー!』

ま、こいつがご機嫌ならそれでいいか。