軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

24話『02の試験』

02――改め、オズと再会した翌日の朝。

俺たちはオズと共にギルドへ向かい、彼女の第二種免許の取得に付き合った。

「それじゃあ皆、行ってくるね」

「頑張ってください!」

オズが魔法力試験を受けるために、ギルドの奥にある会場へと向かう。

冒険者の仲間ができたことに喜びを感じているのだろう。ミゼが活を入れるように大きな声で送り出す。

「結果が気になるわね。トゥエイトが実力を保証するって言うんだから、ただ者じゃないんでしょうけど」

「……さて、どうだろうな」

妙な期待を抱くエリシアに、俺は曖昧に返した。

恐らく彼女の期待には応えられるだろう。先日の作戦会議で、オズにはある程度の実力を示すようにと伝えている。

暫く待っていると、魔法力試験の会場の方でザワザワとした騒ぎが聞こえた。

ギルドの職員たちがざわめく中、オズはしれっとした顔で会場から出てくる。

やがて職員から試験結果の記された用紙を受け取り、それを俺たちの元まで届けに来た。

「魔法力試験の結果出たよー。はいこれ」

そう言って、オズが見せたのは――。

***********

●オズ

魔法出力:A

魔法即応力:C

魔法持続力:A

魔法制御力:E

***********

「……嘘」

「……マジでか」

エリシアとグランが、目を見開いて驚愕した。

ランクの偏り方は、グランの上位互換と言ってもいい。しかし騎士団の団長、副団長クラスを示すAランクが二つもあるとは……どうりで職員たちが騒ぐわけだ。

「あ、あの。すみません、オズ様」

ギルドの受付嬢が、オズに声を掛ける。

「ん? なーに?」

「その……失礼ですが、過去に特殊な役職に就いていた方でしょうか?」

「特殊な役職?」

「例えば、騎士団の責任者だったり、他のギルドで上位ランカーだったり……」

「ううん、そういうのは特にないよ」

「そ、そうですか」

受付嬢が狼狽しながらも下がる。

それだけオズの能力が異質なのだろう。

だが、当の本人は注目されている自覚がないのか、

「それじゃ、もうひとつの試験に行ってきまーす」

気の抜けた声と共に、オズは基礎戦闘力の試験会場へと向かった。

「あの、トゥエイトさん。オズさんって、何者なんですか?」

ミゼの問いに、俺は少し間を置いてから答える。

「元同僚だ。ただ、職場でも魔法の天才と呼ばれていたな」

「天才って言ったって限度があるんじゃねぇか……? あんだけ魔法力が高けりゃあ、有名になっていてもおかしくねぇぞ」

「俺も職場以外ではオズのことをよく知らないが……まあ、年齢が年齢だからな。大方、周りに止められたとかで大戦にも参加しなかったんだろう。……それに天才というなら、この歳でAランクを取っているグランも同じだ」

嘘を交えながらグランの質問に答える。

オズの正体について三人が色々と頭を捻らせていると――ドン! と大きな音がすると共に、激しい地響きがした。

「な、なに、今の音!?」

「すげぇ揺れたぞ!?」

エリシアとグランが驚愕する。

音と振動は、基礎戦闘力の試験会場から響いていた。

ギルド内が騒然とする中、オズが会場から帰ってくる。

「あはは、ごめん。ちょっとやり過ぎちゃったかも」

後ろ髪を掻きながらオズは言う。

大体、何をしたのか想像がついた俺は、溜息を零した。

やがてオズの試験結果が発表される。

当然、合格だった。