軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第18話「スライム狩りはコアを狙え?」

#第18話「スライム狩りはコアを狙え?」

初めてストロングスライムを討伐してから、もう二か月が過ぎた。

体力的にも精神的にもきついが、それでも俺は毎日ダンジョンに通い続けている。

ストロングスライムの討伐数は1日あたり80以上にまで増えていた。

トータルでは4000体を超えている。目標の1万体にはまだまだ届かないが、ようやく先が見えてきた。時給換算は……辞めておこう。

少し久し振りにステータスを見る。どうやら4121体倒したようだ。

<名前>

結城蓮

<Lv1>

スピード:10

体力:10

技術:10

経験値:4121

あと5900ぐらいだな。これだけ倒してまだ半分以下とかきついけど……まずまず順調だ。最初は1年で到達するか不安だったがこのペースならあと三ヵ月でいけそうだ。

そんなある日、ダンジョンを出たところで黒澤さんに声をかけられた。

「なあ、お前、本当に頭大丈夫か?」

「またそれですか! 何度同じこと言うんですか!」

すると田嶋さんも笑いながら口を挟む。

「黒澤さんひどいって。でもまあ……俺も同意見かな。君、ある意味ですごいよ。ほんとびっくりだよ」

「田嶋さんまで!?」

「だって、もう2か月もずっとストロングスライムだけを狩り続けてるんだよ?前に“マゾ”とか“修行僧”とか言ったけど、今ではもう“変態”を名乗っていいレベルだよ。それ以上の表現が見つからないよ」

「田嶋さんがひどすぎる件……」

俺が肩を落とすと、黒澤さんが少し真面目な顔をして言った。

「でも本当に大丈夫か?見た目は大丈夫そうだが……精神的に病んでないか?そこまでやるってからには何か幽霊にでも取りつかれているんじゃないのか?何か困ってることがあるなら相談には乗るぞ」

「いや大丈夫です。精神的には全く問題ないです。幽霊もいませんって。そう言えば……聞きたいことがありました。ストロングスライムの効率的な倒し方ってないですか?」

「スライムの倒し方ならいい方法があるぞ!それはな」

「それは?」

「思いっきり殴るんだ!」

ドヤ顔の黒澤さんに、俺は心の中で突っ込んだ。ああ、この人はやっぱり脳筋だったか…聞いても無駄だった。

田嶋さんが苦笑しながらすかさずフォローに入る。

「まあ、それが正しいんだけどね。黒澤さん、もう少しちゃんと説明しようよ。スライムは実は“コア”を狙えば早く倒せるよ。スライムの本体とか核とか言われているね、要するにそこが弱点だ」

「そんなの、見えるんですか?」

「普通の人には見えない。達人は“感覚”でわかるらしいけど、俺たちには無理。でも……たまに簡単に倒せることあるでしょ?」

「そう言えば……ありますね」

「それがコアに当たった時だろうね。でもその場所は分からない。だから普通の人のスライムの倒し方の正解は“とにかく殴れ”になっちゃうんだよ」

「結局それかい!」

俺は思わず笑った。でも、こうして冗談交じりに会話できる関係って、やっぱりありがたい。

「まあ、いつまで頑張るのか分からないけど……体には気をつけてな。無茶はするなよ」

こうやってたまに気にかけてくれるのは本当にありがたい。

黒澤さんのその言葉に、俺は小さく頷いた。でも、あと少しだ。俺は俺のやり方で進み続けるつもりだ。

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明日2025年8月10日からしばらく1日2回更新になります(7時と23時)。