軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第227話 毎度お馴染み、ホームセンター

翌日、私はさっそく、ホームセンターに向かうことにした。

まずは、養蜂箱そのものが販売しているかどうか、だったけれど、あるにはあった。

しかし。

「あ、小さい」

そうなのだ。あのハチが出入りするための入口の部分が小さい。それに、箱自体の大きさも、たぶん、すぐにいっぱいになりそう。

「うーん、でも、造りとか調べるのに見本で買っとく? これでいけるなら、いってもいいし……いやぁ、でも、やっぱり小さいよね」

悩んだ末、1台だけ買うことにした。いや、だってね、自分で作るにしても、仕組みがわかんないとね。実物があるほうが、なんとかなりそうな気もする。

……念のため、本当に念のため、白い防護服も買った。

昨日は、ハチには刺されなかった。たぶん、風の精霊たちのお陰なのだろう。

風の精霊たちのことを信用していないわけではない。わけではないが……私の安心感のためだけに買ってみた。

そして、一番肝心なのは、この時期に咲いている花の苗だ。

種から育ててもいいんだけど、精霊たちに手伝ってもらうにしても、極力、力を使うにしても少ない方がいいかなって。

花の苗にも色々あって、一年草、多年草、宿根草と、分かれていて、植えっぱなしでいいのは、やっぱり宿根草だろう(多年草はこれに含まれるらしい)。

「むー。無難なのは、やっぱりハーブ系かなぁ」

立ち枯れの拠点でにょきにょきと育ったローズマリー。鉢植えのではなく、私が『整地』したところに植えたヤツが、まぁ、元気いっぱいに育っているのだ。あれを見たら、ハーブ系なら、頑張りそうかな、と期待したい。あの山の土でどこまで育って、増えるか、予想がつかないけど……あ。精霊たちがはりきりそうかもなぁ(遠い目)。

とりあえず、目についたハーブの 苗(カモミール・マロウ・エキナセア・セージ) をそれぞれ3個ずつ、ショッピングカートのカゴの中へと放り込む。下には、養蜂箱と防護服入ってます。

「あとは……うん? 甘い匂いがするのは……おお!」

まさかのジャスミンの苗。

これって、つる性って書いてあるから、支えがないとダメなやつ? 板塀のところとかに這わせてもいいかもしれないけど、あんまり匂いが強いと、ホワイトウルフたちが嫌がるかな。

「でも、1株くらいはいいか」

ハチの巣のところの道ではなく、別のところに植えてもいいしね。

後は秋に咲くバラの苗木もいくつか。トンネル側の道に、まだ植えられるスペースはありそうだったしね。

それと草花だけではなく、暑い盛りに咲く木の花も押さえておきたい。

この時期に花が咲いている苗……あった。

「さるすべり?」

これって、猿も滑るっていうアレだ。

ちょっと大きめな苗は……あー、いい値段する。

「でも、きっとあったほうがいいよねぇ」

増やし方を調べるべく、スマホ登場。久々のネット検索。

「挿し木で増やせるんだったら……うん、買いかな」

さすがに一番デカくて花の咲いているのは、万単位だったので、それよりも小ぶりの苗木を2株選んだ。あとは、ログハウスで増殖に挑戦だ。

「それに……これもいいかな」

ツバキの苗木が目に入った。

これは夏じゃなくって冬以降に花が咲くんだっけ。ミツバチは活動してない時期だけど、実が生るから、椿油も作れるんじゃないかな。これも挿し木で増やせそう。想像したら、ちょっとワクワクしてきた。

「あっ」

今日、軽自動車で来たけど……全部、載るよね?