軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第222話 ウッドデッキと敷地の話

ドッグランを作り始めて1週間。

自分でも、なかなかやるじゃん、って感じに仕上がってきたと思う。

最初に作った厩舎はドッグランの中から入るタイプだったのだけれど、その背面、川側にも同じ大きさの厩舎を作った。ホワイトウルフたち全員が入れるわけではないけれど、雨風を凌げるようなのがあってもいいかなと思ったから。

そして、ウッドデッキ!

サイズ的には、厩舎の半分くらい。それでも十分に大きいんだけど。『タテルクン』で作ったばかりの状態では、白っぽい木目だったので、ニスを頑張って塗った。この時は残念ながらエイデンがいなくて手伝ってもらえず、ちょっとしんどかった。改めて、今までのエイデンに感謝。

そこにオフホワイトの木製のガーデンパラソル(ホームセンターで購入)と、同系色のビーチチェア(ホームセンターで購入)を2つ。ビーチチェアの脇には小さめなローテーブルをそれぞれに置いた。目の前がドッグランじゃなければ、プールサイドみたいかも。

それに、ドッグランの半分に芝生を敷いた。遊具のあるあたりはそのまま剥き出しの地面。穴掘りするなら、そっちでやれ、ということ。おかげで、ちびっ子3匹により、地面はボロボロ。一応、土の精霊たちが地味に直してはいるようなんだけど……おいつかないくらいにやらかしてくれている。

「今日は、こっちね」

果樹園側から流れている水。今までは自然の流れに任せていて、それなりに地面が削られて小川っぽくなっていた。2ℓのペットボトルを置いておける程度の深さはあるものの、周辺が若干ぬかるんでいるのだ。

「では、ここからあそこまで」

私は手元のタブレットで『ヒロゲルクン』をたちあげ、地図を開く。

そう。この敷地、今まで反映されていなかったこの土地も、地図に表示されるようになったのだ!

指先で、ドッグランの中を横切る小川に沿って範囲設定をすると……トトトンッと勢いよく、コンクリート製のU字溝が埋まっていった。

「やったね」

いきなり埋め込んだせいもあって、水が少し濁っているけれど、落ち着けば、また綺麗な水になるだろう。綺麗になったら、麦茶のペットボトルを置いておかなくちゃ。

一仕事を終えた私は、ビーチチェアに横たわる。涼しい風に眠気が誘われる。この風も、扇風機とかではなく、風の精霊たちの力ってのが、凄い。ありがたや~。

とりあえずドッグランは完成。

――後は何をしようかな。

タブレットで『ヒロゲルクン』の地図を見る。

一応、稲荷さんにも確認をした。『ヒロゲルクン』の地図に表示される範囲が変わったと。稲荷さんまでびっくりしてて、彼も知らなかったらしい。確認しておく、とだけ言われてしまった。

おい、イグノス様! ちゃんと連絡しといてくださいよ!

よかったのは、お金の引き落としはされていなかったこと。いや、マジで勘弁して欲しいから。なんだかんだと、素材を買ったり、食料品を買ったりしてるから、あちらのお金って、多くはないんだから。

「その一方で、こっちのお金が貯まっていくのよねぇ」

ビャクヤたちが狩ってくる魔物たち。魔道コンロを買うためにと、『売却』してたんだけど、もう買ってしまった今、こちらの世界のお金を使う目的がなくて、気が付いたら、けっこう貯まっていた。

「また何か使える魔道具とかでも買いに行ってみるのもいいかな」

さすがに前回行った街は遠慮しておこう。

私はのんびりしながら『地図アプリ』をたちあげるのだった。