軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第152話 子供たちが、意外にやるぅ~!

子供たちにいれられていた『隷属の紋』は、すっかり消えた。ついでにブルーベリーをたべたせいなのか、奥の床で倒れていた子たちも、起き上がれるくらいになり、一緒に洞窟から出ることが出来た。

『五月……臭いね』

外で待っていたユキと番が、顔をしかめている。

失礼だな。仕方ないじゃない。臭いところにいたんだから。

子供たちは外にたむろしていたホワイトウルフたちの多さに気付くと、プルプルと震えだした。

「大丈夫よ、ちょっとここで座って待っててね」

私の言葉に素直に言うことを聞いてくれるのは、ありがたい。

結局、土牢にいたのは5人だけ。ガズゥを含めた3人が獣人と言われる種族で、残り2人(こっちが寝ていた子たち)は普通の人間っぽい。

外の明るさでようやくわかったけれど、ガズゥたちは犬系の獣人っぽい。いよいよファンタジー色が濃くなった感じで、状況が状況だというのに、少しだけワクワクしている自分がいる。

本来であれば、ふさふさの尻尾が可愛いはずなんだろうけど、汚れでベタベタした感じで触るのに躊躇する感じ。

獣人は全員男の子だそうで(ガズゥは女の子だと思ってたよ!)、人間の方は女の子。それぞれ別々に誘拐されたらしい。

まだ詳しい話を聞けていないけれど、それよりも、洞窟の中にあった壺やら木箱をいただいてしまおうと思う。

悪臭を我慢しながら、もう一度洞窟の中へ。

これらの中身に何が入っているのかは、わからないけれど、子供たちのあの状況からも、絶対、人様から盗んだ物だろう。持ち主が誰かなんて、私にはわからないので、さっさと『収納』してしまうに限る。

なんとなくだけど、ここにいたのは奴隷商人に頼まれていた人攫いの集団なんじゃないかと思った。もしかしたらビャクヤが、あの男関係で見つけたのかもしれない。

それに、この地面に残された多くの血痕の跡を見れば、その集団をどうにかしたのが、ビャクヤたちなんだろうなっていうのは、私でも想像できる。

……彼らがその後どうなったかなんて、考えちゃいけない気がする。

「これで全部かな……さて、あの子たち、どうしようかな」

『このまま、ここに置いておいても、我々以外の獣に食われる未来しかないですよ』

「……そうよねぇ」

外に出てみると、ちょっと予想していなかった状況になっていた。

「へぇ……やるじゃん」

獣人の男の子たちが、人間の女の子たちを守るように、座っていたのだ。

けしてホワイトウルフたちが襲おうとしているわけではない。むしろ、完全に意識すらしてないだろう。居眠りしてるか毛づくろいしているか。

それなのに、男の子たちは武器があるわけでもないのに、彼女たちを囲んで周囲を警戒している。凄いな。

その中でガズゥが最初に私に気付いた模様。緊張してた表情が、少し気が抜けたのか、ホッとしているようだ。

「待たせたね……さてと、さっさとここから逃げますか」

私の言葉に、ガズゥは厳しい顔になりながら、大きく頷いた。