軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第112話 平野を走るための足と地図

山から下りる道が出来たこともあり、さっそく町でも探しに行くか? と思ったけれど。

見事にまっ平で目印になるようなものが見当たらない。

「地図ないと不安だわ」

思わず言葉が零れる。

そうなのだ。川沿いを車で走ることも考えた。平野をただ突っ走るだけじゃ、方角もわからないし。スマホに方位磁石のアプリでも入っていれば、少しは方角がわかるかな、とも思ったけれど、この世界で使えるのかが未知数(念のため、後で入れておこう)。

一応、森の入口付近には平野に向かう道らしい道もない。雑草や石がゴロゴロしている中を、軽自動車で走るのは……やっぱり嫌だ。

これはマウンテンバイクみたいなので走る方が現実的なんだろうか。自動二輪の免許でもあれば、オフロードバイクとかで走れそうだけれど、持ってないし。あ、でも50ccとかなら乗れるのか?

でも、そもそもバイク買うのもなぁ。中古とかなら、ありかな?

「スーパーカブで平野を走るとか、絵面的には面白そうだけどね」

この平野の移動方法は、改めて考えないといけないかも、と思った。

「ちょっと稲荷さんにでも相談しようかな」

軽自動車以外の足になるモノを手に入れなきゃ、というのと同時に、やっぱり地図が欲しいと痛感する。そのためにもKPを貯めなきゃ駄目だ。貯めるためには……。

「草刈りの他に、自力でKPを貯める方法って何かあるかな」

今までだってマメに草刈りで出たゴミをKPに変換してたけど、マジでこの山全部、草刈りしまくらなきゃ駄目なんだろうか。

ため息をしながら肩掛けバッグからタブレットを取り出す。

「うん?」

昨日、確認した時よりも増えているのは、草刈りのゴミの変換分もあるけれど。

「もしかして、自然増加分が増えている?」

そういえば、道沿いに桜を植えて、精霊たちを敷地から外へと分散したはず。それに、ガーデンライトも増やしたから……もしかしたら、それで増加量も多くなった?

「……だったら、草刈りだけじゃなく、植林を増やしたら」

植林の所でKPを使うけれど、それはその場だけ。植林をすることで精霊たちからのKPが継続的に増えていくのなら、結果的にプラスになるはず。

「それに、タブレットを使わずに植林してもいいはず。それならKP使わないもんね」

あの山に、何を植えるのがいいのか、ちょっと考える。

果樹もいいけど、木材に使えそうなのも欲しいかも。それに、単純に綺麗な花が咲くような……バラとかって、あれは木? いや、普通に植物か?

「そっか、別に木に拘らなくたって、植物なら土の精霊たちもお手伝いしてくれるわけだし……ハーブとかってどうなんだろう」

ミントとかって、地植えするとめちゃくちゃ増えるって聞いたことが。まぁ、マメに刈ってハーブティーとか、入浴剤とかにしてもいいか。

ローズマリーとかラベンダーとか、そういうの植えるのもありよね。

「そのためには……敷地周辺に、ハーブ専用の場所とか作ってもいいかも」

一度、あっちに行って、その手の調べものをしなくちゃ。

KPよりも、そっちに興味が湧きだし、気合が入る私なのであった。