軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第938話 ドゴールさんたちの帰還とゴタゴタの原因

ユグドラシルのばあ様のところのメンテナンスを終えてしばらくしてから、グルターレ商会の護衛をしていたBランクパーティー『焔の剣』が、村に戻ってきていた。

去年の秋に村を出て、雪が降りだす前には戻るという話だったのだけれど、ゴタゴタがあって戻るのに手間取ったらしい。

どんなゴタゴタかといえば。

「……すんません」

「振り切れなかった……」

しょぼんとしているのは、熊獣人のマックスさんと、虎獣人のキャシディさん。ドゴールさんも凄く申し訳なさそうな顔。

三人に頼まれて、私は村の中ではなく、村の前にある宿舎の敷地までやってきた。

『焔の剣』のメンバーでこの場にいないのはエルフのセッティさんと、人族のサントスさん。

サントスさんはうちの村で宿屋をやるべく、相談しに王都の実家に戻っていった。それにセッティさんが同行して、ついでに定宿にしているのを解約してくるそうだ。

正直、うちの村で宿屋をやるメリットがあるのかと思うんだけれど、年に一回は大口(王家とか公爵家とか)があるのと、村には入れたくない人が来た時に対応してもらうと助かるかな、ちょっと思ったりする。

そして、今回のゴタゴタの原因というのが、私たちの前に偉そうに立っている二人の女性。

「彼らを叱らないで」

「あたいらが追っかけてきただけだし」

そう言いながらも全然悪気がなさそうな二人は、熊獣人のヘルガさんと虎獣人のシーラさん。

――『焔の剣』の後を追ってこれるってのは、相当、強いんじゃ。

熊獣人のヘルガさんは同じ熊獣人のマックスさんと並んでも見劣りしないくらいの、筋肉モリモリな女性だ。

一方の虎獣人のシーラさんは、本当にキャシディさんと同じ虎獣人? と思うくらい小柄で、猫獣人じゃないの? と言いたくなる。きっと言ったらダメなやつだと思うけど。

この二人との出会いというのが、グルターレ商会の護衛を終えて戻る途中、獣王国のとある街で遭遇して意気投合。

お互いに割り切った関係という感じだったはずなのに、女性陣のほうはそうではなかったらしく、彼らを追いかけてきたという。

モテモテだな、とチラリと思う私。

「途中、俺たちドゴールたちと俺とキャシディと二手に分かれたんだけど、彼女たちもなぜか、ドゴールのほうにもついていっちまって」

「だって、どうせ合流する可能性があると思ったし!」

マックスさんの言葉に、ヘルガさんが自慢げに被せ気味に言う。

「はぁ……ドゴールもこいつら連れて村に戻るわけにはいかないってんで、帝国の先まで行って戻ったりしてたらしいんだが」

「しつこいんだよ、ほんと」

苦々しい顔で言うドゴールさん。

マグノリアさんとの結婚生活目前だったのに、なかなか戻れなくて、イライラしまくりだったそうだ。その鬱憤を魔獣狩りではらした結果、かなりの稼ぎにはなったらしい。

おかげで、マグノリアさんだけではなく、ザックスくんとフェリシアちゃんのお土産をたくさん買って帰ってきたらしい。

待たされているマグノリアさんはたまったもんじゃなかっただろうに、と思ったら、こまめに手紙をピエランジェロ司祭経由で出していたらしい。

「で、あたいらは村に入れてくれないのかい?」

「キャシディが待てっていうから待ったんだけど」

ヘルガさんとシーラさんがジロリと私を睨みつける。

二人の威圧感にぞわっとして、思わず後ずさる私。

それを庇うように、ドゴールさんたちが前に立つ。

「お前ら、やめろ」

「そうだぞ、サツキ様にそういうのは……」

マックスさんとキャシディさんが言い終わる前に。

『誰だ! 五月を威圧したヤツはっ!』

――うん。エイデン。よくわかったね。

古龍の姿のエイデンが上空に現れ、思わず遠い目になったのは仕方がないと思う。

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老エルフのくだりは、ちょっと物足りない感があるので、後日、加筆修正しようと思います。

しばし、お時間をいただけますよう、お願いします。<(_ _)>