作品タイトル不明
179話 カルラ、神々を焼き払う【後編】
エルフ少女ティナ、そして 神狼(フェンリル) のラン、不死鳥のカレン。
それぞれが空中にたち、神々を見上げる。
『そんな雑魚さっさと倒しな』
クトゥルーが命じると、神たちはエネルギー光線を放つ。
それは【天の矛】と呼ばれる強力な一撃。
大地を貫通するほどの威力を持つ、破壊の光を……しかし。
「はぁ……!」
ランの張った風の結界が軌道をそらし、明後日の方向へと飛ばす。
「我々をいつまでも、若様のお荷物だと思っていたら大間違いですよ!」
「そのとおりじゃ!」
カレンは翼を広げ、そこから【 不死鳥の火矢(フェニックス・アロー) 】を放つ。
雨あられと放たれる無数の矢は、神々を射貫いていく。
「ハッ……! 見たかよ雑魚助が。たとえエレンがいなくてもなぁ、こいつらはつええんだよ」
カレンの訓練によって、彼女たちの基礎戦闘力は向上している。
魔法の威力、一撃の強さは以前と比べものにならない。
「散りなさい!【 天裂迅雷剣(ディバイン・セイバー) 】!」
ティナの放った強烈な雷が、剣となって神々を打ち落とす。
その剣の一撃をよけ、神の一柱が近づいて、ティナに攻撃を与えようとする。
「せやぁ……!」
がきんっ! とその一撃を防ぐものがいた。
「まったく……アスナってば」
そこにいたのは、エレンの妻アスナだ。
「出産間もない体で、よく頑張るわね」
「当たり前じゃない。未来を守るためですもの、わたしだって……戦うわ!」
エレンの女達を見て、ニッ、とカルラが笑う。
「見たかよ未来神。こいつらはてめえに未来を預ける気はさらさらねーってよ」
『やれやれ、愚かな女どもだ。ボクに支配されることが、なぜ最良だとわからないのかね』
「ハッ! 人から与えられる未来に何の価値がある。自分の手で掴むからこそ、尊いんだよ」
グッ、とカルラが拳を天に突き上げる。
中指を立てて、舌をだしていう。
「返してもらうぜ、あの子らの未来。……いくぞてめえら!」
「「「はいっ!」」」