軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

女神様ですか?

エマの目は爆乳を堪能後、他の所にも向けられていた。

30代を経験した港が言っている。

この美貌は並大抵の努力ではない……と。

曲がり角を迎えている筈の肌は潤いを保ち、シミ一つ無い。港が35年をかけて、編み出した?美女センサーは化粧の上からでも容易に肌状態を判断できる。

20代後半辺りで気付いたら、いつの間にか本人の許可なく勝手に付いている二の腕と背中の贅肉も片鱗すらない。

港が気付いたのは28歳頃。全く体重は変わってないのに知らぬ間にひっそりと確実に現れた。

髪も艶々で毛根も元気そうだ。

港は30歳過ぎたら髪の癖が強くなったような……。

さらに……二人産んでいる筈の腰回り、お腹回りはキュっとくびれている。

その素晴らしい土台の上に希に見る爆乳。

ローズ・アリシア・ロイヤル様……只者ではない。

主催者としてエマと兄、弟、は一番に王子と姫に自己紹介&挨拶をする。

王子と姫も美しい顔立ちではあるが、ローズ程ではない。さらっと(ギリギリ失礼の無いように)自己紹介と挨拶を済ませ、スッとその場を離れる。そして、揃ってローズの元へ向かう。

「ローズ様。お初に御目にかかります、長男のゲオルグ・スチュワートで御座います」

「次男のウィリアム・スチュワートで御座います」

「長女のエマ・スチュワートで御座います」

王子と姫に挨拶した時よりも明らかに丁寧な臣下の礼をする。

ローズ・アリシア・ロイヤルは美しい所作で三人の臣下の礼を解き、笑顔を向ける。

また、港の美女センサーが反応する。

ほうれい線すら無い……だと?

女神なのか?

女神なのか?

もう、人間の域を越えている。

ローズは不思議そうに三兄弟を見て、尋ねる。

「あなた達……他の者の様にエドワードとヤドヴィガとお話しなくて良いの?」

エドワード・トルス・ロイヤル王子とヤドヴィガ・ハル・ロイヤル姫は王族とお近づきになりたい令息&令嬢に囲まれている。

ローズから見れば、普段通りの安定した冷たい表情の王子と人見知りを最大限に発揮した姫だが、黒髪はこの国の人間には素晴らしく魅力的に映ることを知っている。

三兄弟の反応はとても珍しい、今までにない反応だった。

声まで……綺麗……とか……あり得るの?

ローズの先程までレオナルドに使っていたわざとらしい甘い声ではなく、素の澄んだアルトの声にまた、港の美女センサーが反応した。もうずっと頭の中でピーピーピーピーセンサーの警報音が鳴り響いている。

「はい!私はローズ様とお話したいのです。ローズ様はどうしてこんなに綺麗なのですか?ローズ様は女神様なのですか?具体的には肌のキメ細やかさが絹を超えてます!髪も絹糸よりさらさらしています!あとスタイルが完璧です!あれ?女神様ですか?天はどこまでローズ様を特別あつか……むぐうっ」

思いの丈を夢中で喋っている途中でウィリアムに口を塞がれる。

「姉様興奮し過ぎです」

「ぷはっっ!でもウィリアム!この美しさは並大抵の努力ではないわっ!それになんと言っても爆にゅ……むぐうっ」

また、塞がれる。

今度はゲオルグだった。

「申し訳ありません、ローズ様。妹は夢中になると周りが見えなくなる質でして、美しいローズ様に興味津々なのです」

「ぷはっっ!兄様もよく聞いて!ローズ様は天然の美しさに加え、節制と努力と……最高品質のケアも怠ってないで……すと……?」

エマがじっくりとローズの顔を覗き込み、更に驚愕している。

前世コスメオタクの港の美女センサーは高性能の感知能力を誇っている。

「重ねて申し訳御座いません」

ゲオルグとウィリアムが同時にエマの頭を掴み強制的に頭を下げさせる。

「ふっふふふ、ほほほほっふっふふふ、ほほほほ」

ローズが三兄弟のコントのようなやり取りを見て思わず笑う。

ふっと笑い始めの息が出ると、止まらなくなったのか口許を押さえくつくつと肩を震わし笑っている。

「笑い方も可愛い!」

「エマ!」

「姉様!」

また、おもむろにコントが始まる。

ローズ・アリシア・ロイヤルはその日、ずっと三兄弟をはべらせ笑い続けた。