軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第79話 久しぶりの相談

ルーアさん達が育てた野菜を売りに行ってから、約2週間が経過した。

この間は本当に順調そのものだった。

特に事件や出来事はなかったけど、こんな平々凡々なスローライフが心地良いのだ。

普通の畑の方は、しっかりと日本の作物が実らせ始めているため、もう少し収穫できると思うし……。

NPは順調に貯めることができているし、家を建てるために使ったNPはほぼほぼ戻ってきた。

ソーラー発電機という散財をしたばかりで早いかもしれないけど、そろそろNPを使って何か購入してもいいかもしれない。

ちなみに、現在のお金関連の所持状況はNPが31469。

そして、この世界の通貨は白金貨2枚となっている。

この世界の通貨に関しては、冬の時期に貯めた分がそのまま残っているって感じだけど、NPに関してはかなり貯まってきている。

使わずに貯まっていくのを見るのも至福なんだけど、NPは使ってなんぼ。

NPを使うことでNPの入手効率も良くなるわけだし、無駄に貯めていても仕方がないからな。

ということで、久しぶりにスキルか従魔に投資するとしよう。

「シーラさん、今日はお時間を頂いてありがとうございます」

「いえいえ。……何だかこうしてお話するのは久しぶりですね」

「ですね。クロウの購入を決めた時以来でしょうか?」

「そうだと思います。それで……今回も魔物の情報が知りたいのですか?」

「いえ。今回はスキルで貯めた通貨の使い道についてを相談したいと思っています」

「使い道ですか? 佐藤さんが決めてしまっていいと思いますけど、何か悩んでいるということですね」

やはりシーラさんは察する能力が高く、会話がスムーズに行える。

私は頷いて返事をしつつ、現在の案をシーラさんに伝えた。

「なるほど。スキルを強化するか、従魔を購入するか、それとも便利、娯楽グッズを買うかで悩んでいるんですね」

「はい、そうです。シーラさんはどう思いますか?」

「私が惹かれてしまうのは、やはり便利、娯楽グッズですね。異世界のものは見ているだけで楽しいですから。……ただ、今後のことを考えるなら、スキルの強化か従魔を購入のどちらかではないしょうか? それでどちらかというのであれば、私は従魔がいいですね。賑やかになるのは楽しいですから」

「シーラさんがそう言うのであれば、今回は従魔を購入させて頂きます」

「いいのですか? 私の決めたことよりも、佐藤さんが決めた方が確実だと思うんですけど」

「別に確実じゃなくてもいいんですよ。こうしてシーラさんと話をする機会を設けたかったっていうのもありますから」

「ふふ、それは嬉しいです。この会議も私にとっては楽しみの1つでしたので」

ということで、従魔を購入することに決まった。

ちなみに購入する従魔は既に決めてあり……というか、以前シーラさんから出してもらった候補の1つであるキャットメイジ。

30000NPかかってしまうのが難点ではあるけど、NPなら貯まるだろうし問題ないだろう。

「…………と、購入できました。もう外にいるかもしれません」

「もう購入できたのですね。外にいるなら見に行きましょう。ちなみに何の魔物を購入したのですか?」

「それは見てからのお楽しみということで、見に行きましょうか」

私とシーラさんは外へ行き、購入したキャットメイジを見に行くことにした。

名前にキャットとついているため、可愛らしい姿を想像したくなってしまうけど、この世界の魔物は基本的に凶悪な見た目をしているからな。

ディアに騙され続けているため、キャットも化け物のような見た目であることを覚悟して外へと出たのだが……。

畑の前にいたのは、ちんまりとした魔法使いのような恰好をした人型の猫だった。

「あっ、キャットメイジを購入したんですね!」

「キャットメイジって、こんな見た目の魔物なんですか?」

「ええ。見た目は可愛らしいのですが、前にもお伝えしたように四元素の魔法を使いこなすので厄介なんですよ。かなり危険視されている魔物ですね」

人型の猫といっても獣人のような感じではなく、本当に二足歩行の猫って感じの印象。

黒いローブに杖を持っており、顔はエキゾチックショートヘアのようなブサカワっぽい非常に愛くるしい見た目をしている。

「こんなに可愛いのに危険な魔物という認識なんですね。キャットメイジ、今日からよろしくお願いします」

私が頭を下げて挨拶をすると、キャットメイジは杖を持っていない方の手を前に出してきた。

握手とは違う手の出し方に、私は困惑しつつ片手を出すと……キャットメイジはハイタッチをしてきた。

……可愛い。可愛い行動をしているのに無表情なのも可愛い。

「敵だと恐ろしいですが、味方だと可愛いですね。佐藤さん、名前はもう決めてあるのですか?」

「はい。この子は今日からモージです」

「モージですか。良い名前ですね」

今回は名前からの捻りとかではなく、有名な魔法使いから取らせてもらった。

名前の響きもいいし、可愛らしい見た目をしているため合っていると思う。

後はモージがどれだけ役に立ってくれるかは楽しみだけど、役に立たなかったとしても気にしないし、モージとも一緒に平和に過ごせたら良いと思っている。