軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第178話 珍味ハンターへの誘い

ポケモンの話題で一盛り上がりしつつ、ちょうど魔物の話になったし、珍味ハンターについて話そう。

蓮さん達にはずっと話をしたかったからね。

「蓮さん達に一つお話があるんですけどいいですか?」

「俺たちに話? 改められるとなんだか少し怖いな」

「そんな怖いような話じゃありません。ずっと魔物食についてを話したいと思っていたんです」

「魔物食? なになに、美味しい魔物でも見つかったの?」

「いえ。美味しい魔物を見つけようと思っていまして、蓮さん達にもご協力頂けないかなと思っているんです」

「美味しい魔物を探す? 俺は結構気になるぜ!」

アニメ大国の日本で育ったこともあり、蓮さん達の反応は私と同じく上々。

色々な魔物食をアニメやマンガ、ゲームで見てきた身としては、やはり美味しい魔物を探すという行為にはロマンがある。

「乗り気みたいでよかったです。この間、珍味ハンターの方と話す機会がありまして、魔物をいくつか食べさせてもらったんですよ」

「珍味ハンターっていうのが、魔物食を追求している人?」

「はい。色々な魔物を食べては美味しい魔物を探している人ですね。自分では美食ハンターと名乗っていました」

「美食ハンター? なんかハンターハンターの試験官にもそんなキャラがいたね!」

「俺はトリコを思い出したけどな!」

「やっぱりマンガとかアニメが頭を過るんですね」

思っていた通り、各々のイメージがあるみたいだ。

例え美味しい魔物がいなかったとしても、ロマンに燃えるからね。

「それで、その珍味ハンターからは何を食べさせてもらったの?」

「卵と牛乳、それからジャーキーをいくつか頂きました。卵と牛乳はクセこそありましたが、最高に美味しかったですよ」

「卵と牛乳は私も食べてみたいですね。ジャーキーの方はどうだったんですか?」

「ジャーキーは正直いまいちでしたね。筋肉質なのか硬いものが多かったです。匂いも独特でしたしね」

「お肉は微妙なんだ! 魔物のお肉は美味いんじゃないかと、私は密かに思っていたんだけどね!」

「それじゃ佐藤さんは、その卵と牛乳を狙う感じなのか?」

「いえ。新しい魔物を狙うつもりです。陸地だから硬いんじゃないかという説が私の中でありまして、水棲の魔物を狙うことにしたんです」

「水棲の魔物? 魚の魔物とか? ……それなら、確かに美味しそうかも!」

日本には寿司という食文化があるだけに、魚に関してのイメージは良い。

蓮さん達も乗ってくれているようで、かなり前のめりになってくれている。

「ですので、蓮さん達にも水棲の魔物の狩りを手伝ってもらえないかと思っているんです。今はルーアさん達にだけお願いしているのですが、手伝ってくれる方は多い方がいいですので、気が向いた時にでも手伝ってもらえませんか?」

「俺らにできることなら、もちろん手伝わせてもらう。佐藤さんには色々とよくしてもらっているし、何より水棲の魔物の味は気になるしな」

「俺も賛成だ! すげーワクワクする!」

「私も賛成! 釣りとか素潜りとかするんでしょ!? 魔物食とか関係なしに絶対に楽しいもん!」

「私も賛成ですが、一つ気になってしまうのは水棲の魔物を狩ることができるかどうかですね。それなりに魔物とは戦っていますが、ダンジョン街のダンジョンには水棲の魔物は出現しませんから」

「その点は心配に及びません。ロッゾさん達に頼んで、水棲の魔物を狩るための魔道具を作ってもらったんです」

私はそう言いながら、作ってもらった魔道具を見せることにした。

初めて魔道具を見た私のように、首を傾げながら魔道具を見ている蓮さん達。

「凄いんだろうけど……これどうやって使う魔道具なのかさっぱり分かんない!」

「簡単に説明すると、水中呼吸、水中移動、水中攻撃、エスケープの魔道具です。これらがあれば、水の中でも自由に呼吸、移動、攻撃ができるようになるって訳ですね」

「凄いな。魔道具にはあまり触れてこなかったけど、こんなハイテクな感じなんだ」

「詳しい使い方は実際に使って説明させてもらいます。それでですが……引き受けてはくれるでしょうか?」

「もちろん! 意見は変わらず引き受ける! 唯はどう?」

「この魔道具があれば、水中にいる魔物とも戦えそうですし問題ありません。引き受けさせてもらいます」

快諾してくれて良かった。

ルーアさん達は未踏のダンジョン攻略が終わり次第って感じだし、先に水棲の魔物を狩ってくれるのは蓮さん達かもしれない。

魔道具の利便性によっては、これらの魔道具を量産してもらうことも視野に入れよう。

「本当にありがとうございます! 魔道具は行ってくれるタイミングでお貸しいたしますね」

「明日にでも軽く見に行ってもいいんだけどね! この近くに湖や川があるの?」

「ルサンソ共和国には海があるみたいなんです。国は超えなくてはいけませんが、国境までは意外と近いので、多分一日あれば海まで行けると思いますよ」

「当たり前なのかもしれないけど、海があるのはテンションが上がるな! 関係なしに行ってみたい!」

「でも、私達って国外に行けるのでしょうか? 流石に許可は取らないと駄目ですよね?」

「王様に聞いてみないと駄目かもしれませんね。海の場所も把握できていませので、明日行くというのは難しそうです」

「えー、残念! 魔道具も水棲の魔物も海も面白そうだから、すぐにでも行きたかったのに!」

「近い内に迎えるよう、段取りは早めにつけておきます」

ということで、水棲の魔物狩りについての話は終わった。

予想以上に乗り気でいてくれたのは凄く嬉しい。

熱が冷めないうちに、海の場所と王様への確認は早めに済ませてしまおう。

海の場所については、ルーアさんに聞けば一発で分かるだろうし、多分だけどどちらもすぐに確認できると思う。