作品タイトル不明
第219話
【 運魔(ウマ) 】の購入代金に若干どころでなくビビったけど、その額を支払える追加案件の報奨金って何? パラパラ漫画とコンロなのか?
二頭を戦馬で運用するつもりはないけど馬鎧を装備した馬って格好良いよね。尤も、前世でアニメや漫画やゲームなんかで知ったレベルだから流石に本物は見たことがない。折角だから誂えてみようか…いや、そんな物騒な装備より華やかな馬飾りを誂えた方がいいのか? それこそ前世の岩手県のチャグチャグ馬コみたいな感じの飾り物を。
学園に行って琥珀の件を相談してみたら魔道具科と魔法科の講師陣の判断が必要だと告げられた。これって実は重大案件!? 仕方ないので査定のために琥珀を預けることにした。そして学長先生がまだ大会議から帰ってきていないという事実。ヒト族他に売り出すにあたり料理に客受けの良さそうな名前を付けるそうで、そのネーミング会議がまだ続いている模様。まぁ、俺の付けた名前は暫定的な呼び名だからなぁ…。かなりダサいのは否定しない。
オロール先生と部屋飲みする可能性があるので外に出たついでに市場で酒の肴を買っていこう。何が良いかな……。マヨネーズと茹で玉子は必須。水煮魚のオイル漬けが瓶詰めされて売られてる。醤油マヨ和えしたらツナマヨっぽくなるかもしれない。それとキュウリとサラダ菜。俺がサラダ菜と思っているだけな気もする。レタスなのかサンチュなのか、それとも別な植物なのか……。チーズも買う。同じ店でレーズンバターを発見。よし、 あ(・) れ(・) を作ろう。 あ(・) れ(・) だよ あ(・) れ(・) …クッキーでレーズンバターを挟んだ あ(・) れ(・) を!!
職校に戻りお風呂も済ませる。ワギュとラパンの鼻水とヨダレを洗い流さないと。『浄化』を掛けても気分的なものってあるからな。髪も髭も綺麗になった。髭ってそこそこ長いからお湯に浸かるのが気になって、普段は洗った後に左右に分けて頭の方に持ち上げタオルで髪ごとターバン風に巻いて押さえている。皆はどうやって処理しているのか気になっていた訳だけど、アリサお姉ちゃんはワイルドにお湯に浮かべる派だった。以前、あごの下からタオルで髭を包んでおいてからタオルの端を頭頂部で縛る、いわゆる虫歯の痛い時のスタイルの 人(ドワーフ) を見掛けたな。肩まで浸かるんでなければそれも有りだ。先端を湯浴み着に挟んで押さえる 人(ドワーフ) もいる。ワイルドスタイルよりはマシだけど、元日本人としてはお湯に髪や髭を浸けるのには抵抗があるんだよ。
と思っていたら、凄い入浴スタイルの学生を発見!! 髭を魔力で空中に浮かせてるってどういう事なの!? 濡れた髭を寄せて三角形にして浮かせてる。アニメのキャラの髪じゃないんだからさぁ…(笑) 魔力の無駄遣いなのかトレーニングの一環なのか…聞くに聞けなかった。
夕飯でオロール先生にエールを集られる儀式の後は、女子寮三階の角部屋ことオロール先生の部屋で晩酌タイム。先ほど買ってきた酒の肴をテーブルに並べる。水煮魚のオイル漬けはカツオの様なハマチの様な、少しパサついた食感の魚だった。やはりマヨ和えするのが必須の様な気がする。茹で玉子は真ん中で二つ割りにして黄身にマヨネーズを添える。簡単で美味いやつね。微塵切りにしてからマヨネーズで和えてディップにしてもいいけど、それだと条件反射でサンドイッチが食べたくなるんだよなぁ…。
ツナマヨもどきを作る。折角なので醤油も使う。チーズは食べやすく砕いて、レーズンバターはスライス。そして何個かクッキーのレーズンバターサンドも作ったぜ。北の国のお菓子って感じだ。
(共)「ミーシャはマヨネーズに【つゆ豆】汁を混ぜる派なのかい?」
(共)「毎回はしませんが混ぜるのは好きです。野菜スティックによく合いますし」
(共)「まさか古代エルフ料理を理解出来るドワーフが居ようとはねぇ…。ミーシャは重魂持ちだから特殊なんだろうけども。そうだ、【マンナ芋】の練り物の煮物があるから食べてみておくれ」
そう言って次元収納から取り出されたのは……これって玉コンニャクの煮物? しかもかなり茶色に煮しまってるし。
(共)「少し煮すぎたかもしれないが、これは温かくても冷めても美味しいからね。掴もうとするとツルンと転がるのが玉に瑕だよ」
(共)「肉みたいに串刺しにすればどうです?」
(共)「それはいいね。【マンナ芋】の練り物は、玉練り、板練り、糸練りの三種類と、削ぎ切り用が一種類ある。削ぎ切りしたものは【つゆ豆】汁で食べると美味いんだ。好みで辛子を溶いてもいいね」
それはもしかしたら、お刺身コンニャクなのでは? もしかしたら古代エルフには刺身文化が根付いてる? 【 魔海鞘(まボヤ) 】の中身も食べるみたいだし。刺身があるなら『ブルー=フォレスト』に遊びに行ってみたい。
そして【マンナ芋】の玉練りの煮物は玉コンニャクの煮物そのものでした。酒の進む味わい。『ブルー=フォレスト』は寒過ぎて肝心の【マンナ芋】が育たないので、粉末処理した物を輸入しているんだって。
そして、レーズンバターをクッキーでサンドしたものは大酒飲みにも受けました。