軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

288.次のお茶会は大掛かりになりそう

リースフェルト公爵家が先に帰ったことで、早めに解散が決まった。あまり長く楽しく過ごすと、後でパウリーネ様が拗ねるそうよ。以前に失敗したお二人の意見に従い、早めに切り上げた。

「では、次はケンプフェルト公爵家のお茶会ね」

マルレーネ様は、それまでにルイーゼ様の教育係を増やすという。やり過ぎないよう注意した。お茶会とは別に、一度遊びに行くと約束ももらう。レオンが嫌がらなければ、一緒に遊べたらいいのだけれど。ランドルフ様がご一緒なら平気かしら。

「次のお茶会には、ローラントはいないわね」

留学先から戻ってきた理由が、即位式に参加するためだ。もうすぐ隣国へ戻らなくてはならない。

「早めに準備しましょうか」

ヘンリック様に提案すると「そうだな」と穏やかに頷いた。ローラント様は嬉しそうだし、いつの間にか手を繋いだランドルフ様も笑っている。これは帰る日までに、お茶会の支度をしなくちゃね。

馬車に乗る前に、ヘンリック様は部下に呼び止められてしまった。休みなのは承知で、どうしても処理できない書類が出てきたらしい。レオンがぐずるので、私達だけ先に帰ることになり、ベルントは残ることになった。

馬車の中で、レオンはぐっすり眠ってしまい、到着しても起きない。フランクが抱き上げて、部屋に運んだ。お茶会の間も眠っていたのに、これだと夜はまた寝ないわね。絵本ループを繰り返さないよう、食後に遊ばせて疲れてもらわないと。

ユリアンあたりに頼んだらいいかしら。考えながらお父様達のいる勉強部屋に向かった。お茶会は無事終わったことを告げ、すぐにここでお茶会を開く話をする。屋敷の離れに滞在しているのに、シュミット伯爵家が参加しないのは難しかった。

エルヴィン達も、将来のための人脈作りを始める必要がある。財産や領地を取り戻した伯爵家を継ぐエルヴィンはもちろん、双子も同じだった。嫁として他家に入るユリアーナ、騎士や文官で身を立てるか婿入りするユリアン。どちらも貴族の友人が必要だ。

ある程度はケンプフェルト公爵家の力で補えるが、一生面倒を見てあげられるとは限らない。自分達で自立して、生きていく術を手に入れる必要があった。

「お二人に相談してみるわ」

マルレーネ様はもちろん、ユーリア様も社交界の情報や人間関係は詳しい。今後のお付き合いが可能な家を紹介していただき、お茶会に呼ぼうと思う。黙って聞いたお父様は「任せてしまってすまない」と眉尻を下げた。

お父様はこういったことは苦手だもの。騙されて領地を奪われたのはどうかと思うけれど、騙す側じゃなくて良かった。そこは素直に感謝している。

「フランク、近々、お茶会をするわ」

家令を呼んで事情を説明したところで、マーサが呼びにきた。

「若君がお目覚めで……」

私を呼んでいるのね。駆けつけて抱き上げ、ぎゅっと腕に閉じ込めた。半泣きでぐずるレオンは、ぽかぽかと私を叩きながら文句を言っていたけれど。すぐに大人しくなり、しがみついた。温もりが一番の薬なのよね。