軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

十二章キャラクター紹介上

●ヴァンダルー・アーク・ヒルウィロウ・ソルダ・ザッカート ダンピール(母:女神) 12歳 男性

十二歳になり、遂に巨大神像が完成してしまったヴィダル魔帝国初代皇帝。

魔王の大陸に到達し、帰還するという『ラムダ』世界で前人未到の大冒険を達成した。……何往復もしているので、ヴァンダルーも周囲もその偉業を忘れている。

ボティンやペリアの防衛隊との戦いで、複数の亜神を倒した事で「魔王と魔王軍を除いて、ラムダ世界でもっとも亜神を倒した人物」となっており、何頭も龍を倒したシュナイダーも超えている。

さらにガルトランドとの友好関係を結び、音痴を克服(?)して独自の音楽スタイルを確立して単独ライブを開催。ガルトランドに自身の存在を、壁画や地上絵として刻んだ。

私生活では、発掘したマルドゥークの骨と自身の血を飲んだティアマトが第一子を出産。血の繋がった実の息子が出来た。出来たが、生まれた経緯が経緯であるためか、それとも本人の性格故か、血の繋がっていない兄弟姉妹との関係に不和は生まれなかった。

息子のバクナワには、脛ではなく分身を齧られているが、今のところ危機感はあまり覚えていない。考えてみればブラッドポーションも、魔王の欠片製武具も、全て自分が主原料である事に気がついたためである。

能力面では【ペイルライダー】になった事で【貪血】の対象を選別する事が可能になり、広範囲での差別殺戮が攻撃手段に加わった。ますます数の暴力が通じにくい存在になった。

ボティンとペリアからも加護を得た事で、成長速度がさらに向上しており、春の冒険者学校入学までは魔王の大陸で魔物の間引きやダンジョンの攻略を行っている。

目標としては、ベルウッドを降臨させたハインツに勝てる強さを手に入れる事だが……グファドガーンやゾッドから聞いた、ベルウッドの「どんな搦め手に対しても、常識をねじ伏せる超強い攻撃で倒す」戦い方に弱点が無いため、かなり悩んでいる。

それもあってモークシーでの屋台の運営を、【料理】スキルを習得したタマとギョクに任せているが、【料理】スキルから覚醒した【神霊理】スキルの加減を覚えるまでの代理、という理由もある。

なお、最近原種吸血鬼の少年エルペルから、「我は首輪をつけてお前をご主人様なんて呼ぶのは、絶対無理だからな!」と言われ、「ですよねー」と頷き返すという謎な出来事があった。

・魔王の欠片

血、角、吸盤、墨袋、甲羅、臭腺、発光器官、脂肪、顎、眼球、口吻、体毛、外骨格、節足、触角、鉤爪、複眼、鰓、副脳、瘤、血管、舌、肺、鰭、毒腺、骨、皮膚、宝珠、魔眼、神経、胃、皮膜、羽、触手、影 鱗、骨髄、卵管、絹糸腺、筋肉、結晶、汗腺、刺胞、粘液腺(NEW!)、気門(NEW!)、蹴爪(NEW!)

●ダルシア・ザッカート カオスエルフソース 1歳(蘇生後) 女性

馬鹿貴族に絡まれたり、ガルトランドでもライブをしたり、大活躍な新米おばあちゃん。予期しなかった孫の誕生に驚いたが、驚いただけで普通に可愛がっている。

ただ、「母さん達、バクナワちゃんを見たら気絶するかも」とは思っている。

ちなみに、お婆ちゃんになった事に対しては特に抵抗を覚えていない。彼女の生まれ育ったダークエルフの里では、孫の姉妹にしか見えない祖母が普通だったためだ。

それよりも、ティアマトと義理の母娘になった事の方が困ったくらいだ。十万年以上生きる偉大な龍に義母と呼ばれるのは、さすがにむず痒かったらしい。

……乗り越えたが。

ちなみに、彼女を『モンスターのペアレント』と呼んだヴェルドとヴァンダルーの和解は済んでいる。

●バクナワ 龍(生まれたばかりなので、まだ二つ名無し) 0歳 男性

ヴァンダルーとティアマトの間に生まれた、今現在『ラムダ』世界でもっとも若い龍。ティアマトとマルドゥーク譲りの強大にして強靭な肉体と、ヴァンダルーの異形さを併せ持つ数いる龍の中でも異質な存在。

『ラムダ』世界には真なる巨人や獣の王、さらには人を片親に持つ龍(その内、三分の一はティアマトの子である)が存在するが、その中でも極まった異形である。

マルドゥークのブレスを受け継いでいるが、今のところもっとも脅威なのはその食欲と吸引力。その吸引に晒されれば、亜神でさえ体勢を保つのが難しくなる。

さらに顎の力は魔王の欠片で出来た使い魔王を難なく噛み砕く事が可能で、もし亜神が彼に噛みつかれたら、そのまま食い殺されてしまうだろう。

そしてヴァンダルーの血の影響か、あらゆる毒や病気の影響を受けず、さらに木だろうが鉱物だろうが、何でも消化吸収する事が可能。

まさに、生まれながらの捕食者と言える。なお、好物はパパかパパの手料理。

しかし、性格は食いしん坊だが素直で、パパとママ、お婆ちゃんの言う事をよく聞き、パウヴィナやユリアーナをお姉ちゃん、ザディリスやバスディア、エレオノーラをおばちゃんと慕う良い子である。

なお、小さい子供によくある、「友達とおもちゃを混同する」の被害は、主にルヴェズフォルが受けている。時々、クワトロ号やリオー(元鱗王、骨人の乗騎)も遊ばれるが、クノッヘンは知育おもちゃ(骨パズル)として上手く付き合っている。

ちなみに、普段はティアマトと一緒に魔大陸にいるか、タロスヘイムの横に滞在しているが、十二章終了後は暫く魔王の大陸でご飯(魔物の間引き)を楽しんでいる。

魔王の大陸の魔物達の試練は、まだ始まったばかりである。

●ユリアーナ 0歳(外見年齢九歳程) ハトホルプリンセスナイト 女性

疑似転生後満一歳を前にして、ミノタウロスハーフからハトホルに変化したパウヴィナの妹分。肌が白から小麦色になったが、本人は特に気にしていない。なお、彼女の生前からの部下で、疑似転生後は娘であり妹であるミノタウロスハーフ達も、同じくハトホルに変化している。

これから顔を出す事になる、モークシーの町の人々には驚かれる事だろう。……驚いても、「ランクアップしました」の一言で納得するだろうが。モークシーの人々はヴァンダルー達によって鍛えられている。

身長は既に人間の成人女性並で、今も成長中。恐らく、二メートルを超えるものと思われる。身体も力量も成長中。

春からの冒険者学校へは、従魔として登録されているのでついて行かない予定。

●グファドガーン 迷宮の邪神 ?歳 女性?

作戦上仕方なくヴァンダルーの背後から離れた、背後邪神。戦艦の指揮等をしているが、本心ではヴァンダルーの背後に戻りたかった。

ボティンやペリアの防衛隊の亜神達とは、十万年前は共に魔王軍と戦った顔見知りだが、お互いに仲間や戦友という認識はなかった。

防衛隊の亜神達からすれば、彼女達は「一時期は味方だったが、邪悪な神である事は変わらない」存在であり、グファドガーンにとっては、「ヴァンダルー(ザッカート)の敵は敵」でしかないためである。

ボティンとペリアとも顔見知りだが、特別親しい訳ではない。

そんな中でゴドウィンに対する扱いが、雑という意味で特別なのは、彼が以前複数回『ザッカートの試練』に挑戦しているためである。

戦いでは大量の経験値を得ているが、ランクは16程で頭打ちになっている。しかし、既に寄り代(エルフの美少女っぽい何か)のままでも、本来の姿と同じくらいの力を振るう事が可能となっている。

●ザディリス 301歳 グールフルムーンウィザードプリンセス 女性

モークシーの町で評判のアイドルにして、ヴァンダルーの師匠(一応)。そして女王になる野望を諦めない、不屈の心の持ち主。今回の戦いでランクアップしたが、月の魔術師姫から、満月の魔術師姫になってしまった。

カナコが『魔法少女』と呼ばれているため、ヴィダル魔帝国では『元祖魔法少女』と呼ばれている自分よりも、【風属性魔術】が【風姫魔術】に覚醒してしまったとしても、人間社会では彼女が注目される事で今度こそ姫が取れるかと期待していたのだが……。

残る【無属性魔術】に希望を託すか、【光姫魔術】と【風姫魔術】がさらに覚醒する事に賭けるか、彼女は思い悩んでいる。

ちなみに、人々を姫に導いているのではないかという疑惑が持ち上がっているが、本人は強く否定している。しかし、最近ジョブチェンジ部屋に入る彼女はひどく緊張しており、出て来る時の姿は目に見えてほっとしているらしい。

どうやら、何らかのジョブが現れる事を恐れているようだ。

名前:ザディリス

年齢:301歳(若化済み)

二つ名:【魔法少女】 【魔杖の君】(NEW!) 【変身鬼姫】(NEW!) 【元祖魔法少女】(NEW!)

ランク:13

種族:グールフルムーンウィザードプリンセス

レベル:75

ジョブ: 魔月姫

ジョブレベル:58

ジョブ履歴:見習い魔術師 魔術師 光属性魔術師 風属性魔術師 賢者 大賢者 大魔術師 ウィザードプリンセス 魔法少女 魔杖装者 魔術姫 大魔術姫

パッシブスキル

闇視

痛覚耐性:5Lv

怪力:4Lv

麻痺毒分泌(爪):3Lv(UP!)

魔力回復速度超上昇:4Lv(UP!)

魔力増大:10Lv(UP!)

魔力自動回復:9Lv(UP!)

杖装備時魔術力増強:大(UP!)

能力値強化:変身:8Lv(UP!)

自己強化:導き:8Lv(UP!)

魔術耐性:7Lv(UP!)

能力値強化:月光:5Lv(UP!)

アクティブスキル

光姫魔術:4Lv(UP!)

風姫魔術:2Lv(風属性魔術から覚醒!)

無属性魔術:9Lv(UP!)

魔術精密制御:2Lv(魔術制御から覚醒!)

錬金術:7Lv

詠唱破棄:9Lv

同時発動:9Lv

限界突破:8Lv

家事:2Lv

高速思考:8Lv(UP!)

杖術:5Lv(UP!

御使い降臨:5Lv(UP!)

歌唱:5Lv(UP!)

舞踏:5Lv(UP!)

・ユニークスキル

ゾゾガンテの加護

ガレスの加護

ヴァンダルーの加護

ディアナの加護

●ジェーン・ドゥ ?歳 ディメンションスピリットレギオン 女性?

『ザッカートの試練』で命を落とした冒険者達の魂の集合体にして、空間属性のゴースト。その死因はバラバラで、一つの属性に纏まる事はないはずだった。しかし、長期間『迷宮の邪神』グファドガーンの元に留められたため、空間属性に纏められた。

本来ならランクアップを重ねる事で人格や記憶を思い出す筈だったが、自分が『五色の刃』の一人、マルティーナではないのか? という不安と恐怖から、前世の人格と記憶を消し去り、他の同類と融合して見分けがつかない状態になる事を選択する。

今の姿は女性のゴーストの集合体、レギオンの幽霊バージョンである。……元ダンジョンの挑戦者の霊なので、彼女達を構成する霊の半分以上は男性のはずなのだが、全て女性となっている。それは、「自分はマルティーナではない」と強く意識するあまり、自分達の姿まで変わってしまったためである。

それ程の変異と変質を経た甲斐もあって、ヴァンダルーもマルティーナ探しを諦め、彼女達の事を新しい仲間と認めて、ジェーン・ドゥと名付けるに至った。

性格は狂気に彩られており、ヴァンダルーとグファドガーン以外は会話が成立しない。ただ生者への憎しみや、破壊衝動等は持ち合わせていないため、安全と言えば安全である。

・名前:ジェーン・ドゥ

・ランク:10

・種族:ディメンションスピリットレギオン

・レベル:77

・パッシブスキル

精神汚染:10Lv

複合魂

魔術耐性:7Lv

魔力増大:1Lv

能力値強化:創造主:3Lv

自己強化:導き:3Lv

・アクティブスキル

空間属性魔術:10Lv

魔術制御:10Lv

叫喚:5Lv

並列思考:10Lv

憑依:1Lv

・ユニークスキル

ヴァンダルーの加護

グファドガーンの加護

●ボークス ?歳 ゾンビハイレジェンドヒーロー 男性

真なる巨人を倒した、タロスヘイムの英雄。亜神の力で鍛えられ、オリハルコン並の硬度を誇る鉄や青銅をも切り裂く程剣の腕は上がっている。

その力量は伝説から神話の域にまで達しており、十万年前の魔王軍との戦いに参加できる程になっている。

親と並ぶ程の成長を見せ、片親のタロスもにっこり……ただ倒した真なる巨人のハツ(心臓)を、初めて出会った氷雪系巨人種に焼いて振る舞うなど、感覚はゾンビのままである。

ヴァンダルーが覚醒した【神霊理】スキルと獲得した【能力値強化:亜神食】スキルの相性が良く、最近では戦いの前に彼が作ったマドローベーコン等を齧っている。

ヴァンダルー達の冒険者学校行きでは、従魔としてついて行けないか、苦手な普通のゾンビの演技の練習を再開している。なお、「何でアンデッドをテイムできるんだ!?」という否定的な意見を王都の人間に言われたら、殺気を叩きつけて黙らせるつもり。

選王領の人間の膀胱は、この試練に耐えられるのか……全ては彼の演技が上達するか否か、そしてヴァンダルーの決断に委ねられている。

……多分、大丈夫だろう。

・名前:ボークス

・ランク:15

・種族:ゾンビハイレジェンドヒーロー

・レベル:78

・二つ名:【剣王】 【旧スキュラ自治区の死神】 【真なる巨人殺し】(NEW!)

・パッシブスキル

闇視

剛力:10Lv(UP!)

物理耐性:10Lv(UP!)

剣装備時攻撃力増大:小(剣装備時攻撃力増強から覚醒!)

非金属鎧装備時防御力増強:極大(UP!)

直感:6Lv

精神汚染:5Lv

自己強化:導き:7Lv(UP!)

魔術耐性:2Lv(UP!)

能力値強化:亜神食:5Lv(NEW!)

・アクティブスキル

剣王術:10Lv(UP!)

格闘術:10Lv

弓術:8Lv(UP!)

鎧王術:1Lv(鎧術から覚醒!)

限界超越:8Lv(UP!)

解体:6Lv

指揮:3Lv

連携:10Lv(UP!)

教師:2Lv

魔剣限界超越:8Lv(UP!)

魔鎧限界突破:5Lv(UP!)

御使い降魔:4Lv(UP!)

・ユニークスキル

ヴァンダルーの加護

タロスの加護

ヴィダの加護(NEW!)

●ゾルコドリオ 約十万歳 深淵原種吸血鬼 男性

シュナイダーと共に正体を現してアミッド帝国のマルメ公爵領で暴れ、自分以外には習得できないだろうと諦めていた【筋術】の後継者に恵まれ、魔王軍との戦いでは戦友であり、ヴィダとアルダの戦いでは敵となった亜神達と戦うという、激動の一年を経験した原種吸血鬼。夢はバーのマスター。

元戦友たちの末路には思う事もあるが、ヴィダとアルダの戦いでは一方的に攻め込まれた側であり、降伏勧告も既にヴァンダルーが行っていたため、特に躊躇う事なく矛を交えている。

ヴァンダルーとレギオンは無事【筋術】を習得したが、オニワカは時間がかかっている模様。

ちなみに、冒険者学校にヴァンダルーが入学する際、従魔として同じ深淵原種吸血鬼の少年エルペルを推薦するが……本人からは「見損なったぞ、この変態!」と乾物を投げつけられるというショッキングな態度を取られた。ただ首輪をし、人前ではヴァンダルーをご主人様と呼ぶだけで良いのだがと本人は首を傾げている。

どうやらゾルコドリオの常識はシュナイダー、そして何よりエレオノーラやアイラによって残念になりつつあるようだ。

●雨宮冥 3歳 人間 女性

世界間の時間の流れが、一時期加速した事により、三歳になった冥。物心がつき始めた頃で、他の友達にバンダーが見えないのが不思議だが、見えている友達(?)もいるので、そういうものなのだと納得している。ただ、見えている友達はジョゼフおじさんのような人と、ジョゼフおじさん達にも見えない人に分けられるのが、ちょっと不思議。

死属性の魔力を身に宿しているが、魔術はまだ使えない。六道と守屋が悪い人らしいのは知っているが、具体的にどれぐらい悪い人なのかは、まだ理解していない。

夢の中で出会った【メタモル】を覚えていて気にかけており、彼女の言葉をきっかけに洗脳が解除されかける等、やはり普通の三歳児ではない。

なお、彼女と彼女の兄の博が危機に陥ると、オリジンにヴァンダルーが降臨する危険性が高まる。その際、ヴァンダルーも力を使って消耗するが……細かい事は冥達を助けてから考えれば良いと思っているため、躊躇いは覚えない。

●ルチリアーノ 34歳 冥系人種 男性

戦場に駆り出されるのが不条理に思えて仕方のない、三十四歳、研究者系男子。

魔王の大陸の珍しい魔物や、亜神達を肉眼で見る事が出来たのは、たしかに、研究者として貴重な経験だったが、前線に出たかった訳じゃない。

戦いやダンジョン攻略に動員される事が多くなってきたため、貰った変身装具を使いこなすための訓練や、杖術や戦闘で使う魔術の特訓もしているが、そのせいでさらに戦闘に参加させられる事になるという、負のスパイラルに突入中。

苦肉の策として亜神のライフデッド化の研究に打ち込むため、作戦に参加している暇はないと言い張ったが、結局参加させられる事になる。

その口実は、「研究を進めるには、スキルのレベルは高い方が望ましい。スキルのレベルを上げるには、スキルを使うのが一番。そして、スキルを頻繁に使うのは、戦闘」というものである。

……その通りなので、否定できず戦闘に毎回加わっている。

ヴァンダルーの冒険者学校行き自体には興味はないが、それによって魔術師ギルドの研究者達が「馬鹿な!」とか「あり得ない!」とか叫びながら頭を抱えるのを眺めながら、「ああ、分かる。気持ちは分かるよ。実にね」とにやにや笑いたいという悪趣味な欲望を抱いている。

●プリベル 20歳 スキュラオリジンハイドルイドプリンセス 女性

ガルトランドに移住した人魚の女王、ドーラネーザと友達になるなど、活動の場を増やしている。

脚の数ではタマとギョクに、そして子供を産む速さではティアマトに負けたが、あまり気にしていないようだ。タマとギョクは上半身が人型ではないし、ティアマトは子供を作る経緯が神話的過ぎて普通の男女の関係として考える事が出来なかったため。

ギザニアやミューゼ、バスディア等も同様。エレオノーラ達は、寧ろエルペルをライバル視している。

故郷である旧スキュラ自治区を、サウロン公爵領が再び攻略しようとしているが、まだその事を知らない。そして知っても、危機感は覚えないだろう。

●ゴドウィン 数千歳 魔人族(闘魔人) 男性

もうすぐ任期が明け、元魔人王になれるバトルジャンキー。防衛隊との戦いにも、扱いは雑だったが加わる事が出来て大満足。

ヴァンダルーの冒険者学校行きでは、一悶着ある事を期待して従魔として参加する事を狙っている。首輪をして「ご主人様」呼びも厭わない。

そして他の魔人族も、「まあ、当人がいいなら、別にいいんじゃないか? どうでも」と言う態度を取っている。止めているのはむしろ魔人国の人間達と娘のイリスだが、それに関しては「イリスを次の魔人王に推挙する」事で動きを封じようと考えている。

●ドーラネーザ 15歳 人魚 女性

元々はオルバウム選王国のファゾン公爵領の沿岸で、『紅南海の正悪神』マリスジャファーを奉じながら魔王の欠片を守っていた人魚の一族の長。

しかし、ファゾン公爵領から依頼を受けたハインツ達『五色の刃』によって一族は壊滅的な被害を受け、デディリア達以前から同盟関係にあった魔人族と共に、バーンガイア大陸から逃げ出す事になり、ガルトランドに移住した。

ファゾン公爵側から見れば、危険な魔人族と同盟を結び、マリスジャファーという怪しげな神を信仰する、交流の無い人魚の一族を領内に放置する事で事件が起き、近くの町や村に被害が出ては困ると言う事情があった。

ドーラネーザ達としては、昔からの守護神を捨てて、数百年に一度は【魔王の欠片】を暴走させる事件を起こしている人間に一族が守り続けた【魔王の欠片】を渡す事はとても出来なかった。

そしてハインツ達としては、ドーラネーザ達が恭順を拒否する以上戦いを厭う理由がない。

そうした経緯で殺し合いに発展している。

そのため、相手にもそれなりの理由があっての事だとは理解している。理解しているが、仇として恨むのを止める理由にはならないので、ヴァンダルーに彼等が滅ぼされる事を期待している。

お目付け役兼爺的な存在としてバスティアンという名の人魚がおり、彼とデディリアに支えられてガルトランドでは人魚の長をしている。

自分をちゃん付けで呼ぶプリベルには戸惑ったが、新しい友人になった。

力量的にはそれ程強い訳ではなく、【魔王の欠片】をヴァンダルーに渡してからは、切り札の無い状態になっている。

●デディリア ?歳 魔人族(獣魔人) 女性

『邪毒茸神』ペリャゼイルを奉じる魔人族の長。二メートル程の背に、複数の獣の特徴を持つ獣魔人だが、一族の支配者ではなく、長としての地位も神を信仰する祭祀としてのものだった。政治、そして戦いを司る戦士の長はそれぞれ別に存在していた。

昔からドーラネーザ達人魚と同盟を結び、人間達から隠れ潜むために情報を収集して、「内紛がおきそうだから、暫く遠洋に隠れよう」、「人間の国が衰退したから、もう少し内陸まで脚を伸ばそう」と、数百年毎に移動を繰り返していた。

最近ではファゾン公爵の官僚や貴族に協力者を作り、一族の安全を確保していたがそれが公爵側にばれ、「自分達にスパイを潜り込ませて、恐ろしい陰謀を企む魔人族」として、狙われてしまう。

それに関しては、無理もない事だとデディリアも考えている。実際、そうした陰謀を企み、国家転覆や滅亡を成した魔人族も過去(数千年以上前)には存在したのだから。

しかし、同盟関係にあったドーラネーザの一族を巻き込んでしまった事には忸怩たる思いがある。人魚達は、「盟を結んだ時から一蓮托生。巻き込まれたとは思っていない」と言っているが。

ハインツ達との戦いによって数が激減し、ガルトランドに移住してからも、そんな人魚族との関係は続いている。

●ユラク・シモン ?歳 ホムンクルス 男性

ガルトランドの「町」の町長。一見すると柔和な人間の男性に見えるが、実はホムンクルスである。

性格は温和だが、種族的な経緯から複数の妻がおり、奥さん達の魅力を訊ねられると、蹄の艶や鋏の線について熱く語る愛妻家でもある。

そのため、蜘蛛の下半身を持つアラクネのギザニアや、カマキリの特徴を持つエンプーサのミューゼ、八本の触腕を持つスキュラのプリベルを連れているヴァンダルーを見た時は、「さすが、皇帝」と内心感心していたとかいないとか。

●ランドルフ ?歳 エルフ 男性

ルドルフとしてモークシーの町に潜入し、そして半ば導かれつつも、ルドルフのままモークシーの町から離脱することに成功したS級冒険者。

ヴァンダルーと話をした結果、彼は突出して危険な存在ではない……他の為政者や宗教指導者と同じか、それ以下の危険度だと判断して、今は選王領のアジトに戻っている。

留守中にルデル・サウロン公爵からの依頼があった事には、気がついていない。気がついても、自分から連絡を取るつもりはない。

しかし、ルドルフとして吟遊詩人をしていた彼は知らないが、春にはある人物が選王領の冒険者学校に入学するらしい。

●ザルザリット ?歳 パピルサグ 女性

ガルトランドの山岳地帯に住むグラシュティグの長。複数の種族の特徴を持つ変異種として生まれたが、山羊の下半身を持つ女性だけの種族、グラシュティグ達からその特徴を「神聖なもの」として認識されたため、迫害を受けることなく、長に就任する。

ガルトランドの長たちの中では常識人ポジションで、ゾルクとフェルトニアを宥め、ユラクを急かして纏めていた。

ガルトランドをヴィダル魔帝国に編入する動きに対しては、「私も賛成だけれど、いろいろ話を詰めてからにしよう」と、やはり常識的な意見を述べている。

最近ガルトランドに加わったドーラネーザやデディリア達についても歓迎しており、特にデディリアと彼女達が奉じている『邪毒茸神』ペリャゼイルのお蔭で、ガルトランドのキノコ栽培と料理文化が発展した事を喜んでいる。

防衛隊が疑似神域をやたらに作ったお蔭で、地下深くのガルトランドにまで影響が出て、高ランクの魔物が天井や壁から落ちてくる災害の頻度が上がり、困っていたところにヴァンダルー達が来たので、彼等の事を英雄視している。

また、奉じている神々が認めた存在であり、ヴィダによって自分達が正式にヴィダの新種族となれたことにも感謝している。

●ゾルク ?歳 氷雪系巨人種 男性

ガルトランドの寒冷地で、白く濃い体毛を持つ、『地球』なら雪男やイエティと呼ばれそうな姿の氷雪系巨人種の長をしている男性。

血気にはやりやすく、大酒のみで、荒っぽい考え方をするが、親分肌で面倒見が良い長である。

ヴァンダルーに、参加した者を強くする特殊儀式【アイドルコンサート】の開催をフェルトニアと共に願い出て、巨大なヴァンダルー神像を建立しない事を誓う代償に叶えられている。

その際、使い魔王達の奇怪なバックダンサーと演奏、そしてヴァンダルーの常に音程が一定(棒読み)の歌によるソロコンサートが開かれ、狂乱のあまり壁にヴァンダルーの巨大壁画を一族総出で描いてしまった。

壁画の出来は、彼等とヴァンダルー、そしてヴァンダルーに導かれた者達には彼の絵に見える。しかし、そうでないものには、「悪夢のような奇怪な絵」に見えるそうだが、次第にヴァンダルーにしか見えなくなるらしい。

●フェルトニア ?歳 アンドロスコーピオン 女性

アラクネから変異した、蠍の下半身(ハサミ付)を持つ女性だけの種族、アンドロスコーピオンをガルトランドの砂漠地帯で纏めている女性。

ザルザリットよりも積極的な性格で、ヴァンダルーにもコンサートをせがんだ結果……ソロコンサートを聞き、一族総出で砂漠に地上絵を描いた。

●タッカード・アルクレム 60歳 人種 男性

Vクリームのお蔭で肌の張りと豊かな毛髪を維持している、もう老齢の域に入っている公爵。

グールをヴィダの新種族の一種であり、人間の仲間とする改革の進捗、自領の馬鹿貴族がダルシアに絡んだり、隣の公爵領の若造が無謀な試みに自分を巻き込もうとしたり、神殿関係者から神像が砕けただの、女神像が光り輝いただの、日々彼の仕事は増えていく。

ヴァンダルーが治めるヴィダル魔帝国と、オルバウム選王国全体で張り合う事は早々に諦めており、自領だけでも同盟国として国力で張り合えるようにしたいと、頑張るのが今年の抱負。

なお、改革を急いでいるのもその一環。ヴァンダルーは別に急かしていないし、寧ろタッカードが改革を進めるのが速いと感心しているぐらいなのだが、タッカード達には目に見えないプレッシャーがのしかかっている。

改革を進めるためにも、沢山必要だろうと善意からヴァンダルーが大量にVクリームを融通すれば、「これを使って改革を進めろ」と急かされていると解釈してしまう。

タッカード達にとってヴァンダルーと彼の魔帝国の存在は、鋭いスパイクのついた後ろ盾なのである。……それで気苦労が増えると、さらに善意からVクリームの供給量を増やされるというスパイラルが止まらない。

しかし、あくまでも国力で張り合えるようにするのが目的なので、領内の治安維持にはマイケル(マイルズ)率いる飢狼警備に仕事を回して利用するなど、関係自体は良好。……そのせいで、お互いに「コミュニケーションは円滑に行えている」と思い込んでしまい、微妙に行き違っている事に気がつかないのだが。

来年の春にはヴァンダルーが選王領の冒険者学校に入学するため、アルクレム公爵家に対する問い合わせや、情報収集を目的とした間者の侵入が激増する事が予想される。

彼の試練の時は終わらない。