軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

二百二話 痛み分け? 大敗北?

自身が再現したコピーヴァンダルーを、何故か本物のヴァンダルーが乗っ取っている。それを理解したキュラトスはすぐに救援を呼ぼうとした。

何故ならヴァンダルーは魂を砕く事で、挑戦者が何度死んでも『街』で復活してやり直す事が出来るこのダンジョン内で真の終わりを与える事が出来る存在だからだ。

様子を見る限りヴァンダルー本人にもこの事態は予期せぬものだったようだが……それでも両者が遭遇すれば起こる事は決まっている。未完成のハインツ達を喪う訳にはいかない。

このダンジョンの外部ではオルバウム選王国のアルダ神殿とヴィダ神殿の有志が護衛についている。だがそれ以外にも、もしヴァンダルーやヴィダ派の神々が攻めて来た場合を考え英霊や戦いを得意とする神々が何時でも降臨できるよう待機している。

その神々をダンジョンの内部に招き入れるのだ。

『まさか内部に直接乗り込んで来るとは思わなかったが、ここまでだ』

コピーの身体ではヴァンダルーは本来の力を発揮できず、突入してきた神々の前に簡単に撃退されるはず。それをキュラトスは疑わなかった。

だが、救援を求める報せが外部に送れない事に気がつき驚愕した。

『馬鹿な……! 通信は念入りに確保されている――おおっ!?』

キュラトスは破城槌が撃ちこまれたような衝撃を知覚し、よろめいた。それは何者かがこのダンジョン内部に別々の空間を繋ぐ扉、【転移門】を開こうとし、『法命神』アルダが施した結界に阻まれた事を意味する。

何者かは分かっている。ヴァンダルーが出現したこのタイミングで、こんな事をするのはヴィダ派の神々以外にないからだ。

だがダンジョン内部へ直接乗り込まれるという事態はキュラトスとその主であるアルダにとって、最も防がなくてはならない事態だ。

だからアルダはこのダンジョンを創る時、例え自身と同じ大神である『空間と創造の神』ズルワーンでも内部に直接侵入する事は出来ないよう、強固な守りを施していた。

『その我が主の守りが……罅割れていく……!』

その事実にキュラトスは戦慄を覚えた。衝撃は一度で終らず断続的に続いており、その度に入る罅は無視できる程小さくない。

一体何者が!? 何故完璧なはずの守りを!?

『……『迷宮の邪神』グファドガーンか。ヴァンダルーが侵入した『経路』を辿り、ダンジョンの外部と内部を空間的に隔離し、自らも侵入しようとしているのか!』

ヴィダ派に与しているらしいズルワーンの仕業とも考えられるが、『ザッカートの試練』が活動を停止した事から考えれば、数多のダンジョンを創り世界の汚染を深刻化させている憎き邪神、グファドガーンとしか考えられない。

そして完璧なはずの守りは、ヴァンダルーが精神のみだが侵入した事で既に小さな綻びが生じているはず。グファドガーンは、その綻びを利用しているのだ。

『他にもいくつかの気配が……強い気配が感じられるが……今は対処しなければ』

キュラトスは何とか時間を稼ぐために結界の修復を行いながら、ハインツ達が逃げるための殿役として、さらに彼らに事態を知らせるための自身の代行者として使うためのコピーを、そしてもしもの時の備えを創り始めた。

この敗北の傷を、少しでも浅くするために。

そうしてキュラトスが試行錯誤している間に、ジェニファーとダイアナが死亡して『街』に戻った。魂を砕かれたのではないかと胆を冷やしたが、魂が無事肉体に戻った事を確認して胸を撫で下ろす。どうやら、ヴァンダルーは二人を見逃したらしい。

だが、二度目も見逃すとは限らない。すぐに六十五階層へ戻ろうとしているジェニファー達を『街』に止めるために、そしてヴァンダルーが『街』に侵入しないように『通路』を閉じる。

だが、そうこうしている間に勝負を急いだエドガーが危険な状態に陥ってしまった。

『やはり魂が……これは喰われている!?』

エドガーの魔力はほぼ底をついており、彼に降臨している『断罪の神』ニルタークの英霊ルークも危険な状態だ。逆にヴァンダルーの魔力は僅かだが回復している。

その現象を記録したキュラトスは、砕くだけだった魔王グドゥラニスと違いヴァンダルーは魂を喰う事が出来るのだと理解した。

最早、一刻の猶予も無い。キュラトスは何とか形になったコピーと共に分体を送り込んだ。

「そんなっ、私達はまだ戦えます! このダンジョンを喪う訳には――」

「戦えても無意味だ。今の汝らでは、敗北は避けられない」

偽の身体を破壊し、『街』に戻ってダンジョンから脱出するよう告げられたハインツは、キュラトスの予想していた通り、この場に残ろうとしていた。

しかし彼は考え違いをしている。

「我なら汝らの傷を癒し、魔力を回復させる事は可能だ。だが、傷ついた魂を癒す事は我には出来ない」

ハインツとデライザは、確かに戦う事が出来る。しかし彼等二人と降臨している英霊の魂は、既に傷だらけだ。今なら時間が経てば元通り回復するだろうが……このままヴァンダルーと戦い続け、大きな攻撃を受け続ければ魂が修復不可能な状態になってしまうだろう。

そうなれば廃人だ。来世に希望を託して死なせてやるしかない。

魂の専門家にして輪廻転生の神、ロドコルテならどうにかできるかもしれないが……元通りにする事は不可能だろう。

そしてエドガーはそうなる寸前だったのだ。だからキュラトスも有無を言わせず殺して『街』に戻したのだ。尤も、彼が今までどおり戦えるようになるかは分からないが。

「魂? さっきも聞きましたが、それは一体どう言う――」

「我々神々にも回復不能な傷を与える力をヴァンダルーは持っている。今はそれだけ理解すれば十分だ」

困惑するデライザにキュラトスはそうとだけ説明すると、「だから『街』へ戻るのだ」と槍の穂先を彼女に向ける。

こうしている間もキュラトスが彼の権能と神威を利用して創り出したコピーはヴァンダルーと戦い、砕かれている。その結果、キュラトス本体にもダメージが及んでいるのだ。

長く説明している余裕は無い。

「だが、彼は我々が逃げたらこのダンジョンを破壊すると言っています。それは防げるのですか?」

しかしハインツの質問には、キュラトスも顔を悔しげに歪めた。

「遺憾ながら不可能だ。我にあの邪悪……魔王を止める術は無い」

神であるキュラトスがヴァンダルーを魔王と呼んだ事にハインツはやはりと思うが、同時に神にも彼を止められない事に戦慄を覚えた。

キュラトスも出来るだけ抵抗し、コピーを使って彼の魔力を削りきる事が出来るならこのダンジョンから撤退させるが……今もグファドガーンが侵入を試み続けているので、それは不可能だ。

ヴァンダルーが本当に、この『法命神』アルダが創り上げたダンジョンを破壊できるのかは分からないが、ダンジョンの専門家であるグファドガーンが加われば、キュラトスには想像もつかない何かが可能になるのかもしれない。

それを防ぐ事は出来ないだろう。そうキュラトスは考えていた。

ダンジョンの破損が修復可能な程度に留まっていれば、まだ辛うじて何とかなるかもしれないが。

「ならっ、私達が戦ってきた偽物をもっと出す事は出来ないのですか? ここはまだ六十五階層で最下層では無い。なら、あのヴァンダルーを倒せるような偽物があるのでは? 例えば……魔王グドゥラニスの偽物が」

諦めの悪いハインツがそう言い出した。諦めが悪いのは良い事だ、英雄の資質の一つなのだから。キュラトスはこの状況でもそれを発揮できるハインツに好感を抱きつつも、首を横に振った。

「確かに、このダンジョンの深層で汝らには魔王グドゥラニスのコピーと戦ってもらう予定だった」

「なら、そのコピーを今ここに――」

「それが出来れば、最初からやっている。そうでないと言う事は、不可能だと言う事だ」

キュラトスはこのイレギュラーな事態に対応すべく、出来る限りの戦力をかき集めてこの場にいるのだ。

魔王グドゥラニス以外にも、英雄神になる前の勇者ベルウッドやナインロード、ファーマウン・ゴルド。他にも『真なる』ランドルフや『迅雷』のシュナイダーを含めた、歴代のS級冒険者等、今のヴァンダルーを止められそうなコピーも用意していた。

だが使えない。

何故なら、基本的にコピーは同じコピーを仲間と認識し、協力してハインツ達『五色の刃』のメンバーを攻撃するようプログラムされているからだ。

キュラトスが再現し具現化させたコピーは、それらしく振舞っていても実際には人格の無い人形に等しい存在だ。だが、生前の記録を元に創っているため、生前敵対関係にあった者同士のコピーを同じ階層に出すと同士討ちを始める可能性があった。

それではハインツ達の試練としての役目を果たせないので、キュラトスはコピーが絶対に同士討ちをしないようプログラムを施した。

魔王グドゥラニスのコピーなどこの部屋に出現させたら、ハインツ達と通常のコピーとは違うキュラトスの分体は即座に排除されてしまう。……それはそれで『街』にハインツ達を戻せて良いのかもしれないが、結果ヴァンダルーが野放しになり、ダンジョンを破壊される恐れが高まる。

他にもコピーは別の階層や『街』へ移動できないとか、同じ階層で同じコピーを複数具現化させる事は出来ない等、制約は多い。

「でも、壁の向こうでは他のコピーがあいつと戦っているじゃありませんか!」

「デライザ、あれは我がヴァンダルーを敵とみなすよう手を加えたからだ。そして、手を加える為に必要な時間は、強いコピー程長くなる」

強いコピー程再現に必要な情報の量が多く、神であるキュラトスでもすぐにとはいかない。魔王グドゥラニスのコピーのプログラムに手を加えると成れば、数時間はかかる。

今壁の向こうでヴァンダルーと戦っているコピーは、キュラトスがヴァンダルーと戦えるようその部分だけプログラムを一部変更した者達だ。

ダンジョンに侵入しようとしているグファドガーンを防ぎつつ、あの邪神が塞いだダンジョンの入り口を開くために奮闘しながら。

三つの作業を同時にこなすのはキュラトスでも困難だったが、それでも出来るだけ戦力が高くなるよう考慮し、更に一瞬でも長く気を引けるようにヴァンダルーと関係があった者の中で、比較的時間をかけずプログラムを弄れる物を選んできたのが、あの面々だ。

「故に、今は『街』に引け。我が必ず脱出口を開く故、それを待つのだ。そして必ずや再び立ち上がり、ベルウッドを復活させ、何れ奴を……魔王ヴァンダルーを倒すのだ」

そうキュラトスは出来るだけ神らしい態度でハインツとデライザに命じた。

「……仕方ありません」

「待つんだ、デライザ。神よ、ここで私達が『街』に戻ったとして、我々が脱出する事は出来るのですか?」

デライザは目を閉じて喉をキュラトスが構える槍に晒そうとしたが、ハインツはまだ諦めていないらしい。それどころか、痛い所を突いて来た。

「救援……他の神々が来る事が出来ない程、強固な何かでこのダンジョンは孤立させられている。そうでしょう? 私達が『街』に戻っても、外に出る事は出来ないのではないですか」

そう、グファドガーンによって空間を捻じ曲げられ、今このダンジョンは神々でも出入りする事が出来ない状態にある。

ハインツ達が『街』に戻っても、それをどうにかしなければ外に脱出する事は出来ない。

「我には策がある。それを使えば、ヴァンダルーの怒りは我に惹きつけられ、汝らに対して無関心になるだろう。その間に我が出口を開く。それを『街』で待つのだ」

「不遜を重々承知の上でお尋ねします。それは、確実に成功するのですか?」

迷宮の専門家であると同時に空間属性の邪神であるグファドガーンに、それと同等の力を持つ正体不明の神。それを相手にするには光属性の神で本来ダンジョンには関わりが無い筈のキュラトス一柱では、分が悪い。

自身の消滅とこのダンジョンが小さくない損害を受ける事を引き換えにしても、ハインツ達が無事脱出できる可能性は、七割に届くかどうかだとキュラトスは考えていた。

「……確実とは言えない」

そう正直に答えたのはキュラトスが起きた事をそのまま記録する『記録の神』だったからか、ハインツの眼光に只ならぬ覚悟を見たからか。

「なら、私にも策があります。先ほどからヴァンダルーを相手にしているコピー、あれと同程度の実力なら今でも創れる、そう考えても良いのなら――」

ハインツが提案した作戦はキュラトスが考えても十分成功の芽があるように思えた。確実ではないが、結果的にヴァンダルーを止められる可能性は、七割よりも――

「良いだろう。だが、足りないと思ったら我も手を出そう。汝らが何を言っても……後に恨まれる事になってもだ」

ハインツ達が頷いたのを確認して、キュラトスは彼の作戦の為に必要なコピーを創り始めた。

これにキュラトスが使うはずだった策を合わせれば……ハインツ達が脱出できる可能性は七割よりもずっと高くなる。

『なるほど、【危険感知:死】と杖のありがたみが良くわかりました』

常に発動しており今まで何度もヴァンダルーを助けて来た魔術と、この場に無いギュバルゾーの杖を想って彼は肩を落とした。

五十階層では夢と誤認していたから、そして先程までハインツと戦っていた時は冷静さを失っていたのと罠にかけるため故意に攻撃を受けていたから気がつかなかった。ここでは……より正確にいうなら今のヴァンダルーの状態では【危険感知:死】の魔術が効果を発揮できないのだ。

恐らく、身体が偽物であるため「何をしても、されても、死なない」のが原因だろう。死なない事自体は良い事なのだが、敵の攻撃を察知するために重宝してきた魔術が封じられている状態はやや困る。

そしてギュバルゾーの杖があれば、今の魔力の消耗過多な状態でも魔術を使えただろうに。

だがコピー達との戦いは、当然だがヴァンダルーが優勢のまま進んでいた。最初にそのまま突貫してゴルダン高司祭を構えた盾ごと胸を拳で打ち砕いて倒し、カシム達三人のコピーは横を駆け抜ける時に【魔王の羽】を刃物のように使って頭部を切断して倒した。

『蟲軍』のベベケットのコピーは向かってくる蟲を無視して接近し、首を捻って倒した。因みにベベケットの蟲はやはりヴァンダルーに魅了される事も、装備される事も無くベベケットが塵になると同時に消えた。

「へへへっ、捕まえてうっぱべっ!?」

「赤狼騎士団っ、突撃ぃぃぃぃがはっ!?」

すると他のコピーも出て来た。猟師らしい男は振り向かないまま羽で切り裂いたので顔は分からないが、騎士姿のコピーはカールカンと言う男だったような気がする。

そう思った瞬間空を裂く音がして、右側の羽が裂かれた。

『俺の意識をコピーに向けたいのは分かりますが、それならお前のような無視したくても出来ない奴をコピーすれば良いのに』

ヴァンダルーの言葉が聞こえているのかいないのか、『邪砕十五剣』の五剣、『五頭蛇』のエルヴィーンのコピーは、ヴァンダルーに向かって腕を振るい続ける。

「死ねェっ! 【蛇牙蛇腹鞭】!」

その動きは本物と比べても遜色ない動きで鞭を振るい続ける。冒険者ならS級の称号を手に入れてもおかしくないエルヴィーンの鞭は、彼が時間稼ぎの為の囮だと分かっていても無視できない。

オリハルコンの鞭も再現されているので、それが当たる度に【魂格滅闘術】で具現化した魂が裂けるからだ。

しかしヴァンダルーも彼と戦うのは二度目だ。

『まあ、だからって鞭を見切れるかは別の問題なわけですが。【貪血】』

【鎧術】と【盾術】の武技を使用して守りを固めてエルヴィーンの鞭に耐えながら、【貪血】を発動。鞭によって流された血が肉食性微生物と化して彼に襲い掛かる。

「ぐっ、ぐおおおおっ! 【神鉄打鞭】!」

微生物に群がられたエルヴィーンは苦痛に顔を歪めたが、ヴァンダルーへ攻撃するのを止める様子は無い。鞭の直撃を受けた甲羅が爆発する様に爆ぜ割れた。

『流石にA級相当以上の使い手の生命力を削り取るには、時間がかかりますね』

コントロール以外にも【貪血】には弱点があったようだ。並の騎士程度なら十秒で骨だけにする自信があったのだが。

「【神鉄打鞭】~っ!」

だがコピーを本物に似せ過ぎた弊害か、激痛によってエルヴィーンの動きが乱れ始めた。大雑把な狙いでヴァンダルーに向かって鞭を振るう。

その鞭をヴァンダルーは右腕で受け止め、同時に生やした無数の【魔王の角】の突起に絡め取った。

「っ!?」

『【死砲】』

そして動きが取れなくなった瞬間、ヴァンダルーの【死砲】を受けて鞭と一緒に塵となった。

『……行動が雑になっていますね。本物なら即座に鞭を捨てたでしょうに。さて、偽物はもう出し尽くしたようですが?』

【神敵】に【神喰らい】と【魂喰らい】の効果を乗せてコピーを攻撃してきたため、このダンジョンを管理している神にも相応のダメージが入っている筈だ。

(この壁をどうにかするか、それとも仕込んである奥の手の内どちらかを切るか……前者は神との力比べで、後者は切ったら俺自身も今の状態を維持できない。さて……おや)

ヴァンダルーがそう考えて階層を二分している壁に向き直ったその瞬間、壁が幻のように消えた。

「ヴァンダルーっ! 決着をつけるぞ!」

「行くわよ、皆!」

そこにはハインツ達、『五色の刃』が無傷の状態で揃っていた。

彼らの全身から只ならぬ気迫が発せられており、既に【英霊降臨】や【限界超越】等のスキルを全て発動している状態である事が窺える。

「ミルよ……我等に束の間の目覚めを! 【極覚醒】!」

「【天覇煌剣斬】!」

「【アンリミテッド・サンスラッシュ】!」

「【煌轟爆輝撃】!」

「【極神盾波撃】!」

ダイアナが彼女の使える最上位の付与魔術を仲間達に施し、ハインツ達の潜在能力を限界まで引き出す。そして彼らは最大の奥義と呼べる武技を繰り出した。

レギオンのコピーを倒した時に繰り出した合体技だ。余波だけで周囲の木々を全て薙ぎ倒し、この六十五階層を緑の山々からはげ山だけが広がる風景に変えてしまった。

ここがダンジョンの内部でなければ、山その物が無くなっていただろう。

当然、幾らヴァンダルーでもまともに当たれば一溜りも無い。結界を張ろうが何をしようが具現化した魂の鎧は砕けその中身は欠片も残らず消え失せるだろう。

「壁よ」

だからヴァンダルーは消えた壁を、【迷宮創造】スキルで再び出現させる事で防ぐ事にした。

地面から生える様に出現した壁の向こうから振動と凄まじい轟音が伝わって来るが、『五色の刃』最大の合体技はあっさりと防がれた。

……どれ程の威力があっても、ダンジョンの階層その物を変化させて作った壁を破壊する事は出来ない。ヴァンダルーは彼等の近距離に壁を出現させたので、もしかしたら自分の技の余波で消滅したかもしれない

(さて、あれは『街』から戻ってきた二人と合流して、神の力で完全回復した五人が揃ったと思わせたいハインツ達の作戦だったのでしょうが……本物は何処だ?)

あれは全て偽物だ。特にエドガーが完全復活しているのがおかしい。あれほど魂を傷つけ喰らったのに、身体の傷と魔力が回復しただけで元通りになるなんて、不自然だ。

その時ヴァンダルーの背後の岩が……中身が空なら人が何人か入れそうな大岩が、幻のように消えた。

「予定外だが仕方がない……行くぞ!」

岩の内側に潜んでいたらしいハインツやデライザ、そしてやはり死んでいるはずのライリーやマルティーナの姿を見て、ヴァンダルーは彼等の作戦を理解する。

あの必殺技を防ごうとして動きが取れなくなっている自分を、背後から討つつもりだったのだと。

失敗したコピーと同じように回復した様子のハインツが駆け出す。

「ダンジョンを操るとは……記録しておこう」

そうライリー……キュラトスが呟きながら地面に手を着くと同時に壁が地面から出現し、ヴァンダルーとハインツを真っ直ぐ結ぶ通路が出現する。

『作戦が失敗しても諦めず、俺が逃げられないようにして、一対一で決着をつける? ……それは好都合』

振り向かずに両手足と首の関節を組み替えたヴァンダルーは、更に右腕に【魔王の血管】を伸ばして螺旋状に巻きつける。

「……記録を再現。【極覚醒】、【輝命刃】」

キュラトスが記録を再現し、ハインツに付与魔術を施し能力値を倍増させ対死属性の力を付与する。

「【限界超越】、【聖剣限界超越】!」

そしてハインツがヴァンダルーに向かって凄まじい気迫を放つ。自分のコピーと同じか、それ以上の技を放つつもりだろう。

さっきと同じように壁を建てて防ごうとしても、キュラトスが妨害し続けているためハインツの攻撃には間に合わないだろう。

「【超即応】、【欠片限界突破】、【限界超越】……【魔王の欠片】総発動!」

だからヴァンダルーは小細工抜きに、今この自分が出せる全力で受けて立つ。全身に【血】が巡り、【神経】で連結され、【副脳】が制御する。【骨格】も【甲羅】も【角】も何もかも、禍々しい気を放ちハインツの気迫を跳ね返す。

「【貪血】!」

そしてランス状になった右腕の血管から血が噴き出し、それが紅い霞に変化し螺旋運動を始める。

肉食性微生物が渦巻く、掠っただけ身体をごっそりと削り取られかねない槍を構え、ハインツに向かって突進する。

「【邪悪封殺】! 【真・天覇煌剣斬】!」

「【極螺旋突き】!」

ハインツが見る者の眼を焼くような輝きを放つ魔剣をヴァンダルーに向かって振りかぶり、ヴァンダルーがハインツに向かって槍状の腕を突き出す。

それを待機しながら見守っていたデライザは直感した。このままではハインツが死ぬと。

ヴァンダルーはあのハインツの一撃を受けるつもりなのだ。それと引き換えにあの腕を突き刺し、体内からハインツの身体を微生物に貪り喰わせ、魂を喰らい消滅させる。

そもそも、あのヴァンダルーは死んでも痛くも痒くもないのだ。偽物の身体が破壊されても、本来の身体に戻るだけ。ハインツ達は魂を砕いたり喰らったり出来ないため、それを防ぐ事は出来ない。

「いけないっ!」

しかしもうどうしようもない。それほど二人の距離は近づいている。

「分かっている」

しかし、キュラトスはそう呟くと、何かを操作するように手を掲げた。

ハインツの放つ輝きとヴァンダルーの紅い渦が交差し、そのままお互いの身体に達する寸前、二人の間に人影が出現した。

ハインツに背中を向け、ヴァンダルーと正面から向かい合う姿勢で。

「っ!?」

「なっ!?」

その瞬間ヴァンダルーの動きが止り、紅い霧がただの血に戻る。そして人影を守ろうと抱きかかえようとした。だが止められなかったハインツの刃は現れた人影ごと、ヴァンダルーを切り裂いた。

ヴァンダルーを切断した斬撃が、そのまま轟音を立てながらダンジョンの階層を削るように通り過ぎて行く。

「そんな……何故……何故、そんな……」

その斬撃を放った姿勢のまま、剣身がヴァンダルーに半ば以上埋まったままハインツは小刻みに震えていた。

「実は……ごふっ……ずっと疑問に思っていました」

対してヴァンダルーは、半ば以上砕けた鎧を纏ったまま、人影を抱き締めながらハインツを見ていた。

「俺を止めたいなら、意識を逸らしたいなら、絶対にそうするべきなのに……何故、母さんのコピーを出さないのかと」

現れた人影、それはダルシアのコピーだった。

ゴルダン高司祭に火炙りの刑に処せられる前の、ダークエルフだった頃のダルシアを再現した偽物。これがキュラトスの、ハインツに恨まれる事になってもいざと成ったら実行する奥の手だったのである。

実際、効果は大きかった。偽物と分かっていながら、ヴァンダルーは反射的に動きを止め、【貪血】も解除してしまったのだから。

デライザの驚愕に固まった視線を受けつつも、キュラトスはハインツの勝利とヴァンダルーの敗北を確認して安堵していた。人格を持たない御使いから昇華した神である彼には、乗り越えたはずの罪を再び犯してしまったハインツの気持ちを想い測る事よりも、まだダンジョンへ侵入しようとしているグファドガーンへの対処に集中する事の方が重要だ。

「なるほど、ここぞと言う時に一度だけ使うから効果的……なるほど、なるほど、やはり正しかった」

ヴァンダルーの腕の中のダルシアのコピーが塵となって消えていく。それに合わせて、ヴァンダルー自身の魂の鎧も消えつつあった。

このダンジョンに存在するために必要な偽物の身体が、機能を停止しつつあるのだ。

「待ってくれっ、私は……こんな卑怯な手を使うつもりではっ!」

「正しかった、お前が母さんをまた傷つけると言う危険性は……現実になった」

言い訳を続けるハインツの腕を、ヴァンダルーは崩れつつある魂の腕で掴んだ。彼の身体を半ば以上切り裂いたままの剣が、一層深く食い込む。

「だから、ここで滅ぼす! このダンジョンと神も全て!」

「っ!?」

掴んだ途端、ヴァンダルーの魂の鎧はスライム状に形を変えるとハインツを縛るように纏わりついた。

「まさか自爆するつもり!?」

自らが受けた【炎獄死】を思い出して叫ぶデライザだが、キュラトスは落ち着いてハインツに防御魔術を幾重にもかけた。生命力を完全に回復した状態の彼ならば、魔術をかければ【炎獄死】にも耐えられるはずだからだ。

だが、黒い人影がハインツのやや後方に出現した時に自分が致命的な考え違いをしている事に気がついた。

『ああ、本当に杖が欲しい。あれば、もっと魔力を制御できただろうに』

現れたもう一人のヴァンダルーは、掌をハインツと彼に纏わりついているもう一人の自分に向け、そこに恐ろしい量の魔力を収束させていた。

これがヴァンダルーの最期の奥の手だ。

エドガー達に切断され、切り刻まれた魂の破片。それは消滅した訳では無かった。それらの破片を気がつかれないように【群体操作】スキルで操作して分身を作った。そして分身が出した【魔王の墨】迷彩を施して視覚を、【死角】でそれ以外の感覚器官を誤魔化し、温存していたのだ。

本体を倒そうと隙を見せたハインツ達に、ありったけの魔力を叩きこんでダンジョンごと滅ぼす為に。

そのために本体だけで戦っている間は分身を使わず、身体から離れた部位を【群体操作】で操って攻撃に使わず、ハインツ達の意識を自分に集中させた。魔術もあまり使わず、魔力を温存した。

それでもし神が介入して来ず、本体だけでハインツ達を滅ぼせるならそれはそれで良し。その後分身と一緒にダンジョンを破壊すれば良いだけの事だ。

『でも、ここまで好条件が揃うとは思いませんでしたよ』

分身の掌に黒い魔力が収束していく。かつて『ザッカートの試練』の階層を破壊した【虚砲】だ。だが、込められた魔力はその時の数倍以上。

「ぐっ、これは……!」

事態に気がついたハインツが身を捩って脱出しようとするが、ヴァンダルーの本体が全身全霊で彼の身体を締上げ、絡みついていて身動きが取れない。

しかも、キュラトスが創った左右の壁が今度はハインツの逃げ場を封じている。

「君達には、取り返しがつかない事をしてしまった! だが、私はここで死ぬ訳にはいかない!」

ハインツが全力で抵抗し、魔剣に蒼い炎を灯してヴァンダルーの身体を焼くが、【魔王の血】と【血管】を引き千切る事は出来ない。

「いかん! あの魔力の前には、我の防御魔術は無力だ!」

「止めなければ!」

マルティーナの姿をした分体がハインツの左右の壁を消そうとし、ライリーの姿をした分体がヴァンダルーの分身に向かって駆け出す。

だが壁はヴァンダルーの【迷宮創造】スキルの妨害によってゆっくりとしか下りず、ライリーの分体が繰り出す槍は分身を傷つける事も出来ない。

『お前の事情なんて、俺の知った事じゃない……【界穿滅虚砲】!』

ヴァンダルーの分身の腕に、黒い巨大な魔力の塊が完成した。まるで虚無そのものが凝り固まったような異様な力に神であるキュラトスも恐怖を覚えた。

『ファ――』

「【極神盾波撃】!」

だがそれが放たれる直前、デライザがヴァンダルーの分身に自身が放てる最大の武技で攻撃を放った。魔力を込めたオリハルコンの盾から放たれる衝撃波を受けて、【界穿滅虚砲】と名付けた虚王魔術の制御で精一杯だった分身はなす術も無く砕け散る。

だが【界穿滅虚砲】は放たれた。しかし衝撃で照準が絶望的にずれている。このままではダンジョンに大きな被害を及ぼす事は出来ても、ハインツもキュラトスの本体も助かる。

武技を放ったデライザが、汗の滲んだ顔で会心の笑みを浮かべ……その表情が凍りついた。

「遅参、申し訳ありません。我が主ヴァンダルーよ」

突如響いたグファドガーンの声と同時に、【界穿滅虚砲】の進路上の空間に穴が出現し、そのまま穴の中に飲み込まれる。

同時に、ハインツの真後ろにも空間の穴が出現した。

「そんなっ!」

悲鳴を上げるデライザの見ている前で、【界穿滅虚砲】がハインツの背後の空間の穴から飛び出した。

振り返ったハインツは自身に迫る巨大な黒い魔力の奔流に、これまでかと歯を食いしばった。

だが気がつくとハインツは身一つで壁の外にはじき出されていた。

「すまんな、ハインツっ。お前の偽の身体を貰うぞ!」

壁の向こうでハインツに降臨していた英霊ヨシュア・アルカムが、彼の身体を使って叫ぶ。

「……ここまでやって痛み分けか」

そしてヴァンダルーが、抑え込んでいるハインツの身体の中身が変わっている事に気がついた次の瞬間、【界穿滅虚砲】に諸共飲み込まれた。

『よ、ヨシュアぁ~っ!』

断末魔の叫びも無く消滅したヨシュアの代わりのようにハインツが叫ぶ。だがその叫びは【界穿滅虚砲】が壁を破壊し、そのまま六十五階層を貫通して突き進む轟音に掻き消された。

『記憶のコピー、完了。グファドガーンの侵入を許したが……九十九層以降を隔離し一時空間の位相をずらす事に成功。破壊されるのは六十五から九十八階層まで。……彼が巻き込まれて消滅する事は避けられる。

……痛み分け? 我には大敗北にしか考えられないが』

迫りくる【界穿滅虚砲】を見つめたままキュラトスは静かに手を止めた。

『我が主アルダよ、ベルウッドよ、我はここで暇を乞わせていただきます。お許――』

そして、黒い奔流に飲み込まれ消滅した。

ハインツとデライザは虚脱したまま、ダンジョンに空いた穴とヴァンダルーがいた場所を交互に眺めていた。

『そんな……英霊が……神が消滅した……』

まだ衝撃に思考が追いついていない様子のハインツだったが、キュラトスが消滅した事は理解していた。彼が分体として使用していたライリーとマルティーナのコピーが、音も無く消えたからだ。

「これは伝説の……やはり、彼は本当の意味で魔王なのか」

「偽の身体故に、降臨していた英霊に身体からはじき出されたか」

そしてグファドガーンの声に、はっとして身構える二人だが……ハインツは身体が無く幽体離脱をしたような状態であるため何もできない事に気がつく。

「あなたは、一体何者!? 奴の仲間なの!?」

「我は、偉大なるヴァンダルーを崇めし僕の一人。久しいなと、我が言っても貴様等は理解できないだろう。……あの時見逃さず、纏めて始末するべきだった」

かつて『ザッカートの試練』に挑んだ『五色の刃』の二人を、無表情ながら憎々しげに見つめるグファドガーン。

声をかけてきたデライザとハインツがエルフの少女の姿に似合わない迫力に思わずたじろぐが、グファドガーンはそれ以上何も言わず視線を後方に向けた。

「いかがしますか、女神よ」

「……どうもしないわ」

グファドガーンが開けた空間の裂け目から現れたのは、ハインツの記憶に強く残り、そして先程彼がヴァンダルーごと斬った女性だった。

だが記憶にある姿よりも肌が幾分黒く……何よりも放っている存在感が違う。

「魂をどうにかする事は私には出来ないし、何かに封印するような事をしている時間は無いんでしょう、グファドガーンさん?」

金属製の杖を携え、マジックアイテムだろう奇妙な衣服を纏ったダルシアだった。まるで後光が差しているかのように眩しく感じられ、ハインツは思わず目を細め、手を顔の前にかざす。

「はい。もうすぐアルダの手下共が押し入って来るでしょう」

「なら、この子を連れて帰りましょう。私が本来の力を取り戻していたら、もうちょっとどうにかできたのだけど」

ダルシアの片腕には、黒い鎧の破片が抱えられていた。ヴァンダルーの欠片である。

「主はご無事でしょうか?」

「大丈夫。自分で自分を食べただけだから、少し休めばすぐに元に戻るわ。まったく、無茶ばっかりして」

『待ってくれっ! あなたが何故ここに……いや、あなたは本物なのか!?』

身を翻して帰ろうとしたところにハインツから声をかけられたダルシアは、小さく息を吐いた後、彼らに向き直った。

「あなたに二つ言う事があるわ。『蒼炎剣』のハインツ……あなたが私にした事を、私は許すわ」

その言葉に、ハインツの顔に驚きが広がる。目の前のダルシアが本物であり、自分が過去に死なせてしまったダークエルフの女性だと理解したからだ。

「だけど、この子にした事を『私達』は許さない。ハインツ、『五色の刃』、あなた達は『私達』の敵です」

そしてダルシアの言葉に込められた拒絶の意思に、魂だけのハインツの姿が揺らめき、デライザは思わず後ずさっていた。

「それで二つ目なのだけれど……何もしないと言ったのは取り消すわ。八つ当たりぐらいさせてね」

そして杖を一閃した瞬間、二人は掻き消えていた。

「殺したので?」

「ハインツの方は魂だけだったから、少し強めに追い払っただけよ。もう一人の方はそうだけど。大分消耗していたし、気を抜いていたから。

結局『街』という階層で復活しちゃうみたいだから、本当にただの八つ当たりだけどね」

そして【ヴィダの化身】となったままのダルシアは、集めたヴァンダルーの魂の破片とグファドガーンと共に空間の穴から帰還したのだった。

《知力が五千上がりました!》

《【完全記録術】、【魂魄限界突破】スキルを獲得しました!》

《【実体化】が【具現化】に覚醒しました!》

《【冥王魔術】、【詠唱破棄】、【魔力増大】、【魔力回復速度上昇】、【限界超越】、【虚王魔術】、【魔術制御】、【魂格滅闘術】、【超速思考】、【投擲術】、【叫喚】、【魔王砲術】、【鎧術】、【盾術】、【欠片限界突破】、【神喰らい】、【迷宮創造】、【魂喰らい】、【群体思考】、【群体操作】、【魂魄体】スキルのレベルが上がりました!》

・名前:ヴァンダルー・ザッカート

・種族:ダンピール(母:女神)

・年齢:11歳

・二つ名:【グールエンペラー】 【蝕帝】 【開拓地の守護者】 【ヴィダの御子】 【鱗帝】 【触帝】 【勇者】 【魔王】 【鬼帝】 【試練の攻略者】 【侵犯者】 【黒血帝】(NEW!) 【龍帝】(NEW!)

・ジョブ:霊闘士

・レベル:100

・ジョブ履歴:死属性魔術師、ゴーレム錬成士、アンデッドテイマー、魂滅士、毒手使い、蟲使い、樹術士、魔導士、大敵、ゾンビメイカー、ゴーレム創成師、屍鬼官、魔王使い、冥導士、迷宮創造者、創導士、冥医、病魔、魔砲士

・能力値

生命力:99,221(2,790UP!)

魔力 :4,363,438,160+(2,618,062,896) (合計787,395,619UP!)

力 :13,858(2,883UP!)

敏捷 :9,649(1,209UP!)

体力 :14,407(1,682UP!)

知力 :22,256(7,790UP!)

・パッシブスキル

剛力:1Lv(怪力から覚醒!)

高速再生:8Lv

冥王魔術:5Lv(UP!)

状態異常無効

魔術耐性:9Lv

闇視

冥魔創道誘引:7Lv(UP!)

詠唱破棄:8Lv(UP!)

導き:冥魔創道:7Lv

魔力自動回復:10Lv

従属強化:10Lv

猛毒分泌(爪牙舌):1Lv(毒分泌(爪牙舌)から覚醒!)

敏捷強化:7Lv

身体伸縮(舌):8Lv

無手時攻撃力強化:大

身体強化(髪爪舌牙):9Lv

糸精製:7Lv(UP!)

魔力増大:6Lv(UP!)

魔力回復速度上昇:7Lv(UP!)

魔砲発動時攻撃力強化:中

・アクティブスキル

業血:5Lv

限界超越:6Lv(UP!)

ゴーレム創成:5Lv

虚王魔術:3Lv(UP!)

魔術制御:10Lv(UP!)

料理:7Lv

錬金術:10Lv

魂格滅闘術:2Lv(格闘術から覚醒&UP!)

同時発動:10Lv

手術:8Lv

具現化:1Lv(実体化から覚醒!)

連携:9Lv

超速思考:3Lv(UP!)

指揮:9Lv

操糸術:6Lv

投擲術:8Lv(UP!)

叫喚:7Lv(UP!)

死霊魔術:8Lv

魔王砲術:2Lv(UP!)

鎧術:7Lv(UP!)

盾術:7Lv(UP!)

装群術:5Lv

欠片限界突破:6Lv(UP!)

・ユニークスキル

神喰らい:6Lv(UP!)

異貌魂魄

精神侵食:8Lv

迷宮創造:3Lv(UP!)

魔王:3Lv(UP!)

深淵:7Lv(UP!)

神敵

魂喰らい:6Lv(UP!)

ヴィダの加護

地球の神の加護(地球の冥神の加護から変化!)

群体思考:4Lv(UP!)

ザンタークの加護

群体操作:4Lv(UP!)

魂魄体:2Lv(UP!)

魔王の魔眼(NEW!)

オリジンの神の加護(NEW!)

リクレントの加護(NEW!)

ズルワーンの加護(NEW!)

完全記録術(NEW!)

魂魄限界突破:1Lv(NEW!)

・魔王の欠片

血、角、吸盤、墨袋、甲羅、臭腺、発光器官、脂肪、顎、眼球、口吻、体毛、外骨格(同名の欠片と統合!)、節足、触角、鉤爪、複眼、鰓、副脳、瘤、血管、舌、肺、鰭(NEW!)、毒腺(NEW!)、骨(NEW!)、皮膚(NEW!)、宝珠(NEW!)、魔眼(NEW!)、神経(NEW!)、胃(NEW!)、皮膜(NEW!)、羽(NEW!)

・呪い

前世経験値持越し不能

既存ジョブ不能

経験値自力取得不能

・バンダーによる魔力減少計算済み