軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

5話 取得予定のスキル

《剛ノ剣・改》をお披露目した後、俺は色々な冒険者ギルドを回った。

その目的は、俺の思う優秀なスキルが他の冒険者にとっても優秀と思われているか確かめるためだ。

《英知》の情報はかなり重宝しているが、少し周りとの齟齬が生じる場面が何度かあった。

魔法の勉強をしていると思ったら、失われた知識である古代魔法の勉強をしてたりとか。

基本マイナスに働くことは無いので、そこまで気にすることでも無いが、念には念を入れておく。

……まぁそれだけでなく、色々な冒険者と交流するのは俺にとってプラスだ。

情報と人脈は効率の良い努力をするうえで欠かせないからな。

ギルドを回っていくなかで『レッドウルフ』に行ってみると、狼の耳を生やした獣人で【最上位剣士】の才能を持つアギトと出会った。

「リヴェルか。こんなところで何してんだ」

「名前覚えてたのか。てっきり覚えてないものかと」

「俺に勝った奴だからな。お前の実力は認めてやってんのさ」

「そうか、変に噛み付いてこなくなれば俺としても助かる」

「ッケ、誰も噛み付かねえとは言ってねえよ。余裕な顔してられるのも今のうちだぜ。いつかお前を超えてやるからな」

アギトの鋭い目つきは、まるで獣のようだった。

ウチの獣人とは正反対の性格だな。

「そうしてもらえると俺も助かる」

「──あ? 変わってんなオメェ」

「そうでもない。ところでアギトはスキルについて詳しかったりするか?」

「全く知らん」

「……あぁ、そう」

「──ッチ、てめぇと馴れ合うつもりはねェ。じゃあな」

「おう。またな」

交わした会話はこれだけだった。

何の情報も得ることは出来なかったが、アギトのやる気が上がったように思えた。

そして、冒険者ギルドを回り、スキルについて情報収集しているうちに日が暮れた。

概ね俺の想定していた通りの結果だったと思える。

印象としては所持していたら一目を置くレベル。

中には比較的難易度の高いスキルや、聞いたこともないスキルもあるみたいだが。

まぁ、今後取得することを目指すスキルは出揃った感じがする。

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《空歩》

《真偽判定》

《絶対固着》

《接触感知》

《魔力皮膜》

《領域》

《必中》

《料理人》

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このピックアップしたスキルは、汎用性に優れたものだ。

自分の出来ることが多ければ多いほど、いかなる状況にも対応出来るようになる。

だが《料理人》だけは、少し違う。

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○スキル《料理人》

このスキルは料理に携わる才能を持つ者だけが得ることが出来る。

スキル取得後、味覚・嗅覚・料理センスが上がる。

○取得条件

100人に心から美味しいと感じる料理を作り、食べさせる。

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料理に関して言えば汎用性は高いスキルだろう。

しかし、料理が出来る出来ないで困る場面は少ない。

それでも俺はこのスキルを取りたいと思った。

美味しい料理は人を笑顔にする。

3年後に再会したとき、俺の料理でアンナが喜んでくれなかったら嫌だからな。

今後は努力の妨げにならない程度に料理を振る舞う機会を増やしていこうかなと思う。

今後、取得すべきスキルを確認した俺は眠りについた。

翌朝、ギルドに向かうとエレノアさんから、素早く終わりそうなクエストが見つかったと報告を受けた。

受付で俺は依頼書に目を通す。

ランクはD。

依頼主は貴族で、屋敷の庭に池を作りたいので水を運んで欲しいとのこと。

「フレイパーラ新人大会の決勝戦でリヴェルさんは魔法を多用していたので、このクエストは素早く終わらせることが出来ると思います」

「確かに、池となる場所に水魔法を使えば、すぐに終わらせられそうですね」

「はい。貴族の方からの依頼なので、内容の割に報酬金もそれなりの額になっていますね」

「銀貨10枚か。確かに破格ですね」

そう言うが、俺は報酬など一切気にしていない。

金儲けしようと思えば、需要のあるものを魔法や錬金術で作り、ラルに買い取ってもらえばいい。

だが、エレノアさんに変な不信感を与えて、関係が悪くなるのも嫌なので適当に合わせておく。

「では、このクエストを受注しますね」

「よろしくお願いします」

「屋敷の場所は、依頼書に書いてある通りですが、迷ったり分からないことがあれば何でも聞いてくださいね」

「ありがとうございます。たぶん迷わずに行けると思います」

依頼書をしまい、俺は依頼者の屋敷に向かうのだった。