軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

38話 自分のいる大陸を確認しましょう。

アースサーチでエリアを広げれば大陸全体が脳内表示されるが、縮尺までは正確には判らないという弱点がある。

判るのは形状だけで、数値も街の名前も書いてないからな。

今回の測定で、湖の2点の距離が割り出せたので、それを基準にして全体を見てみれば、東西の最も離れた部分で2,000kmといったところか。

星の外周が40,000kmなのだから、1/20程度。

これ、大陸とかいってたけど、日本より小さいんじゃないか? 形状が丸い分、実際の土地面積は大きいんだろうけど。

「どうしました?」

アイリスが覗き込んでくる。

紙に計算式を書きなぐって、ちょっと途方にくれてしまった。

「いや、世界は広いなーというか、目の前の世界が狭いなーというか」

まあ、いざとなったら海外逃亡できる先がたくさんある、と思えば良いか。

あとは、この大陸がどの辺に位置するか、だな。

とはいえ、東西については気にすることじゃない。グリニッジ天文台とかないんだから、ファーレンの街を0度に設定しても良いくらいだ。

太陽が南にあるのは確認済み。東から登って西に沈む。

なので、あとは太陽の角度を測定する。

これは単純な細い筒で良い。

太陽の光がまっすぐ筒を抜けるように影を確認しながら角度を調整。

調整した位置で、紐に重りを付けたものを垂らす。

紐と筒の角度を確認すれば、太陽の角度を測定できたことになる。

本来なら、太陽が赤道上を通る日の正午の高さを測定しなければならないわけだが、まずは大体でいいんだ、大体で。

便宜上、20度くらいと思おう。

年間調査が必要になってしまうからな。それはおいおいだ。

北緯20度というと、沖縄よりさらに南だな。夏は暑くなるのかな?

太陽との距離にも因るか。

そこまで確認して、バスケットボールくらいの球体を作る。中は空洞なので軽い。

判明した箇所に脳内表示される大陸の形状を彫り込んだ。

これが地球儀、ではないな、異世界儀になるわけだ。

いずれ星全てを埋めて行きたいな。

今判明した大地は、ほんの小さな一部分なのだから。