軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

108話 そして伝説へ……。

ドラスレ君の一撃、それはドラゴンの首を真っ二つにするかのような軌跡を描く。

そして、根本からバッサリとドラゴンの首は落ちた。

頭部が地面に落下し、それに続いて胴体も倒れ伏す。

観客は息をのみ、静まり返る。

ここだっ。

尾の先で小さな爆発が起きる。それは静まり返った場内に小さな音を響かせた。

それを合図にして、会場内から音が響く。

それは、勇壮な楽曲の演奏。物語のプロローグを飾り、かつ全てを表現するかのごとき高らかな音。

演奏は区切りを迎え、音を控えめにして続く。

代わりに響くのは朗々とした声。

「こうして、ハンドレッド国を襲った邪悪なドラゴンは倒された。我々は平和を取り戻したのだ」

声に答え、観客は歓声を上げる。

「だが、戦いは終わりではない。この世に悪がいる限り、正義の戦いは終わらないのだ」

観客の中には涙を流して聞き入っている人すらいる。大成功だな。

「真の平和を掴むその時まで、戦え、ノスト=グランバード。負けるな、ドラゴンスレイヤーッ」

いやあ、酒場で見つけた急造メンバーだったけど、良い仕事してくれたな。吟遊詩人のおっさんも良い声してるよ。

観客席からの歓声は巨大な振動となって……。

ゲシンッ、ゲシンッ、ゲシンッ……。

凄いな、この振動、まるでフレームが歪むよう……

ゲシンッ、ゲシンッ、ゲシゲシゲシンッ……。

違う、これは……、ドラスレ君のヤクザキックッ。

「ぎゃぁあ、潰れる。やめて。潰れたら死んじゃうからぁあ!」

虚無顔のドラスレ君がコックピットを蹴り続ける。

誰か助けてぇぇぇぇ。

結局、すぐにアリスちゃんがドラスレ君に駆け寄って抱きついてくれたおかげて助かりました。

命の恩人だね。ありがとう、アリスちゃん。