軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

桜の国チェリンと七聖剣【百三十一】

毒ガスの影響を免れた俺とリアは、全滅の危機を回避したことにホッと安堵の息を漏らした。

(だけど、今やもう二対一だ……)

まだまともに剣すら交えていないにもかかわらず、あっという間に四人が戦闘不能。

(猛毒に伏したローズたちを、まさかそのまま放っておくわけにはいかない……)

俺かリアのどちらか一人が、戦闘の余波から彼女たちを守る必要がある。

(つまり、『実質一対一』か……)

こちらの手中にあった数的有利は雲の彼方に消え、戦闘開始前ディールが言っていた通りの状況になってしまった。

刻一刻と悪化していく戦況の中、チラリと横に目をやれば、

「桜華一刀流―― 夜桜(よざくら) ッ!」

「―― 砂崩(すなくず) しッ!」

バッカスさんとフォンは、息もつかせぬ剣戟を繰り広げていた。

二人の戦いは互角……いや、わずかにバッカスさんが押している。

だけど、助力を期待できるほどの余裕はなさそうだ。

(……やるしかない、か)

俺は小さく息を吐き出し、元皇帝直属の四騎士と一対一で斬り合う覚悟を決めた。