軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

236話

アリスポートの貴族街の中心部にアイルの実家はあった。

「めちゃくちゃでかいな」

俺は塀に囲まれた3階建ての屋敷を見ながら言った。3階建てくらいの建物なら見たことはあるが横に長い。100メートル走ができそうだ。門も馬車がすれ違えるほどの幅がある。

「ここは別館で地元にある湖畔の家はもっと大きいぞ。でも、アイルはほとんど家にいなかったけどね」

ベルサが説明した。

「そうなの?」

「うん、小さい頃は私が連れ回していたし、自分でも12歳くらいからよく修業の旅とかに出てたからね。15歳からは完全に冒険者として家から離れているはずだよ」

「へぇ~。自立心が高かったんだね。とりあえず、町の空が光の剣で埋め尽くされる前に、早いところドアを叩いたほうが良さそうだ」

すでにアイルの実家の上には5つの光の剣が打ち上がっている。

木製の黒い大きな門の扉を叩くと、ドンドンと鈍い音が鳴った。門の横に人が一人通れるほどの小さなドアもあったが、せっかくなので扉から入りたい。

「頼もう! 頼もう!」

何度も叩きまくってみる。

中からは全く反応がない。

「諦めて宿に帰る?」

「いやいやいや、ここまで来たんですからアイルさんを連れ戻しましょうよ」

セスが説得してきた。

「そうか。もうちょっと粘るか。ごめんくださーい!」

ドゴンッ!

中から何かが崩れるような音が鳴った。

「俺のせいじゃないよ」

扉は叩いたが、たぶん俺のせいではないはずだ。とりあえず言い逃れはしておく。

何かが崩れてもこちらに誰かが来る気配はない。

「面倒だから跳び越えるか」

ベルサが門の上に跳んだ。

「不法侵入だよ。いいの?」

俺はベルサに向かって聞いた。

「大丈夫。小さい頃からの知り合いだし、アイルの会社の同僚だよ。無関係ってわけじゃない。ほら皆も上がってきて」

俺たちも門の上に跳んだ。

屋敷の方から鈍い音が何度も聞こえてくる。庭では使用人たちが慌てていた。

「もっと強い男はいないのか!? 軍関係者はもうやられた!」

「ただいま高ランクの冒険者を連れてきているところです!」

「もう誰だっていい! 町の力自慢だろうと、魔法使いの爺でもアイル様を止められる者を連れてこい!」

「「「かしこまりました!」」」

使用人たちが門の隣のドアから出ていった。

ドゴンッ!

母屋から聞こえる鈍い音に、一人だけ残った使用人の中年男性が溜息を吐いて俯いた。

「こんにちは。お困りのようですね」

俺が声をかけると、使用人の中年男性は驚いて顔を上げた。

「だ、誰だ!?」

「どうも、アイルが勤めている会社の社長をやっております。ナオキ・コムロと申します」

「か、会社? アイル様が会社員だと?」

使用人の中年男性はポカン顔だ。

「やぁ、ルミエール。久しぶりだね。兄弟仲良くやっているかい?」

「まさか、あの悪童、ベルサ様ですか!?」

使用人の中年男性とベルサは知り合いだったらしい。ベルサは悪童って呼ばれていたのか。幼いアイルを連れ回していたから、悪童扱いなのかもしれない。

「あなた方がアイル様を拐かし、洗脳したのですか?」

「いや、アイル本人の意志でこの家から出ていき、このナオキの下で働いているんだよ」

「そんな、バカな……」

使用人の中年男性ことルミエールは驚きすぎて瞬きを忘れているようだ。

「おーい! アイルー! 来たよ~!」

ベルサが大声でアイルを呼ぶと、突然俺たちの目の前にアイルが現れた。光魔法で姿を消していたようだ。

「わっ! なんだよいるならいるって言えよ」

「ナオキは探知スキルで見えてただろ?」

「いや、魔物はいないだろうから、探知スキルは使ってなかったんだよ」

「すごい! アイルさんきれいですね!」

突然、メルモがアイルを褒めた。

「本当だ。貴族様みたいですね!」

セスも驚いている。

アイルはバツが悪そうにドレスの袖をまくった。

「ドレス!? アイルがドレス着てる!? え!? コスプレ?」

俺は皆よりも遅く気がついたが、アイルが中世ヨーロッパの貴族が着ていたようなドレスを着ている。ギャグかな。

「これが貴族の時のアイルの姿なんだよ」

ベルサが説明してくれた。

「これ、肩が全然入らなくてさ。メルモ、ちょっとここ切ってくれる?」

アイルがドレスの肩の部分を引っ張って聞いた。

「え? こんな高価なドレスを切れませんよ」

「どうせたくさんあるんだ。一着くらい切ったって問題ない。頼むよ!」

普段のアイルの姿を知っている俺から見ても、よくこんなの着れるな、と思う。

メルモがアイルのドレスの肩から先をハサミで切ってあげていた。

ルミエールは「そんなことをしたら、お父上に……」などと慌てている。

「湯浴みをしている間に、装備を一式盗られた。アイテム袋もツナギも全部金庫の中だよ。鍵は親父が持っている」

「それで『返してほしければ、結婚をしろ』って言われたの?」

ベルサがアイルに聞いた。

「そういうこと。だったらこっちも『私より強い男』じゃないと嫌だって条件をつけたら、この有様だよ」

アイルはそう言って光の剣が浮かんでいる空を見上げた。

「アイルさんより強い男なんて、社長くらいじゃないですか?」

セスが聞いてきた。

「いや、俺も無理だよ。アイルと立ち会うくらいなら、この屋敷ごと破壊して逃げる」

「一応、ここは私の実家なんだ。破壊しないでくれよ。はぁ」

アイルが溜め息を吐いた。

「じゃあ、どうしますか? 私としてはもっと貴族の服が見てみたいんですけど」

メルモが自分の願望を言い始めた。

「ああ! そうしよ。盗られたものは、またナオキが作ればいい。材料はこの屋敷から拝借しよう」

ベルサが名案だと手を叩きながら言った。

「でも、アイテム袋には私が描いた地図も入ってるんだ……」

「ああ、そりゃマズいな」

アイルが戦うこと以外で見つけた唯一の趣味だ。俺としても仕事と同じくらい大事にしてほしい。

「じゃあ、アイルの親父さんに眠り薬でも嗅がせて金庫の鍵を奪うか?」

「やっぱりそうなるのか……」

アイルも、ある程度予想していたらしい。

「こんなことになるなら、帰ってくるんじゃなかったな」

「そんなことありませんよ!」

突然、屋敷の方から女性の声がした。

「私はあなたの成長した姿が見れて、本当に嬉しいわ」

屋敷のドアを開けて、アイルによく似た同世代と思しき女性が出てきた。

「母さん!」

え!? アイルの母ちゃん、若いなぁ!

「アイルの母さんは年をとらないことで有名なんだ」

驚いている俺に、こっそりベルサが教えてくれた。どういうこと、そういう種族なんですか。

「そちらがアイルが話していた会社の方?」

「そう。ナオキ、セス、メルモ、それからベルサは知ってるでしょ?」

「あら! 悪童ベルサがこんなにきれいなレディになっていたなんて!」

アイルの母さんはそう言って、にっこり微笑んだ。

「お久しぶりです。今はアイルと一緒に清掃・駆除業をやってるんです。社長はナオキですけどね」

ベルサが簡単に俺を紹介した。

「へぇ~。あなたがじゃじゃ馬娘達を飼いならしている社長さん?」

「そうなりますね。ナオキ・コムロと申します。アイルさんには助けてもらってばかりで……」

「そうなの!? クーベニアで冒険者ギルドの教官をやっていたと思ったら、いつの間にかこんな殿方を見つけていたのね?」

アイルの母さんはアイルに聞いた。

「ナオキは強いよ。私より遥かにね。でも、私はナオキと結婚する気なんてない。追いつけなくなりそうだからね」

アイルにそう言われると、なんだかケツがむず痒い。正直、金にならないような強さなんかどうでもいい。どうせ強さで精霊に勝てないのだから。コロシアムで活躍できるほど、器用に立ち回れそうにもない。

「そういうことなので、アイルの荷物を返しては貰えないでしょうか?」

「それは主人に聞いてみないことにはわかりませんわ。社長さん」

アイルの母さんは大きな胸を強調して言った。

「母さん、そんなことをしてもうちの連中はいつもメルモのを見てるんだから、驚かないんだよ」

驚かせるためにやっていたのか。アイルの母さんがメルモの胸を見て「負けた」と落ち込んでいた。大きな胸が自慢だったらしい。

メルモは自分の胸を隠しながら、俺とセスを睨んだ。

睨まれたところで目に入ってしまうものは仕方がない。

「まぁ、いいわ。さ、お客様が来たのだからお茶を入れなくちゃね。ルミエール、テラスの掃除はしていたかしら?」

「もちろん、掃除はしております」

「なら、テラスでお茶を飲みましょう。クーベニアから香りのいいお茶の葉が届いたの」

アイルの母さんはそう言って屋敷の中に入ってしまった。

「すまない、皆。少しの間、母さんに付き合ってやってもらえるか? お客が来るのが久しぶりなんだと思う」

「いや、娘に会えたからだろ? 行こう」

アイルに連れられて俺たちも屋敷に入った。

屋敷の中は柔らかいクリーム色に統一されている。床の家紋にはユニコーンと獅子が描かれていた。

「アイルさんの実家だから、赤と黒で統一されているのかと思いました」

メルモが感想を言うと、アイルは「血が苦手な兄がいてね」と返した。

「兄さんがいるんだっけ?」

「ああ、三人いる。皆、アリスフェイの軍人だ。うちはそういう一家なんだよ」

屋敷の奥、裏庭に面したテラスに案内された。

裏庭には、アイルが午前中に倒したであろう婚約者候補たちが、そのまま地面に寝かされ、使用人の女性たちが看病をしている。

「回復薬を出してあげなかったのか?」

俺が聞いた。

「あそこで寝ているのは軍人でね。軍に入ると出会いがないから、うちのメイドたちとお見合いさせているところだよ」

「なんだ、じゃあアイルが目的ってわけじゃないのか……」

「娘の戦力調査と部下の見合い。一石二鳥が父さんのモットーだ。父さんに会う前に早めにうちを脱出した方がいい。1つのことを頼まれると断れるけど、2つの事を頼まれるとどちらかを選ばされる」

アイルの言っていることはなんとなくわかる。

「大丈夫よ。あの人は今頃、ベルベさんの領地に騎馬隊の演習を見に行きながら、村の若者を軍にスカウトしていると思うわ」

アイルの母さんが説明しながら、俺たちを装飾が施された白い椅子に座るよう促した。

「さてと、それで? いつも仏頂面だったうちの娘が、随分楽しそうにしている理由を教えてもらえないかしら? そんなに面白い職場なの?」

アイルの母さんが社員たちに聞いた。

「面白いですよ。この会社に入らなかったら体験できないことだらけです」

「うちの会社は変なことに巻き込まれるようにできてるんですよ」

メルモとセスが答えた。

「本当にベルサちゃん?」

「そうですね。私もマリナポートにいる時より圧倒的に健康的な生活をしていますし、魔物の研究も捗っています。そもそも、うちの会社の社長がちょっとおかしい奴で、暇はしませんね」

「悪童ベルサも懐柔しているなんて、社長さんはよほどいい男なのね。そうは見えないけど……」

そう言われて、俺は顎の無精髭を掻いた。

「母さん!」

アイルが大声で言った。

「あ、ごめんなさい。失礼だったわね」

「もっと言ってやって! ナオキはこの青いツナギの作業服しか着ないんだ。あとはだいたい下着姿でうろついている。髭だって全然剃らないし、髪だってメルモが切ってあげてるくらいで、まるで見てくれを気にしない。客からクレームこそ来ないけど、見た目の印象は悪いでしょ?」

矢継ぎ早にアイルが言った。そんなことを思っていたのか!

「そんなこと言ったら、ベルサだって髪ボサボサじゃないか!」

「私は魔物学者だよ。ちょっとエキセントリックな見た目の方が信用されやすいよ。でも、ナオキは社長だからね。私も少しは見てくれを気にしたほうがいいんじゃないかとは思ってた」

「そ、そうかなぁ……」

セスとメルモの方を見ると、2人とも頷いていた。意外に皆、俺に言いたいことがあるのか。

「確かに、アラサーの大人だしなぁ。一張羅くらい持っておいたほうがいいのかな……」

俺はボサボサの髪を掻いた。確かに、色んなところに行っている間に葬式や結婚式に出ることもあったので、スーツ一着くらい持っていたほうがいいように思う。

「かしこまりました。ご用意いたします」

いつの間にかルミエールがお茶を持って後ろに立っていた。

「一着でよろしいですか?」

「全員分頼むわ、ルミエール。町で一番の仕立て屋を呼んでちょうだい」

アイルの母さんがルミエールに指示を出していた。

「かしこまりました。では皆様こちらへ」

ルミエールはお茶のティーポットとカップをテーブルにおいて言った。

「アイルはここに残って母にクーベニアからどうやって旅をしてきたのか語って聞かせてちょうだい」

「ん~わかった。いいよ」

アイルは母親との関係は悪くないようだ。

「今から話す話は非現実的な話だけど、これは全て私が体験した事実だから……」

アイルは自分の母親にクーベニアで教官をしているところから語り始めた。

「どうぞ、皆様こちらへ」

ルミエールは、アイル以外の皆を屋敷の中に入れ、案内してくれた。

男女で分かれ、案内された部屋で待っていると、使用人の女性たちがやってきた。アイルに倒された軍人たちを看病していた人たちなので、あまり文句を言って時間をかけさせたくはない。

俺とセスは黙ってされるがまま、肩幅や股下を測られ、大汗を掻いてやってきた仕立て屋にスーツを作ってもらうことに。

「デザインはいかがいたしますか? 騎兵隊風にします? それとも貴族風がよろしいですか?」

そう仕立て屋に聞かれ、俺は前の世界のジャケットとスラックスを紙に描いて渡した。

「これでは肩の辺りが窮屈では?」

「いいんです。この服で動き回ることはないですから」

「さようでございますか」

「じゃ、僕もそのデザインで」

セスも同じスーツを頼んだ。

「あれ? この代金ってアイルの実家持ちかな?」

俺はセスに聞いた。

「どうですかね? ベルサさんがどうにかするんじゃないですかね」

「そうだな。ベルサに丸投げしよう。それにしても、なんか服を選ぶのって緊張するよな?」

前の世界でも、服を選ぶのは苦手だった。試着なんかした日には普段使っていない筋肉を使うのか緊張してしまい、汗がダラダラ出る。女の人はよくこんなことばかりしていられるな、と思ったものだ。

「そうですね」

「はぁ~、風呂に入りたい」

汗を拭っていると使用人たちがハンカチを出して渡してくれる。俺が使っていたのは洗濯をしてくれるという。

「こちらをどうぞ、軽食でございます」

使用人たちが甲斐甲斐しくお世話をしてくれるのは全然慣れない。

「すいません。ありがとうございます」

「え? いえ、仕事ですので……」

気を遣われたり、気を遣ったりして気を休める暇がない。よく貴族なんてやっていられるな。ベルサの言うとおり、爵位なんていらないや。

その後、仕立て屋は一人だけではなく靴屋を待ったり、帯刀する剣の鍛冶屋が来たりと大変だった。全て出来上がるのは明日以降になるという。

アリスポートでの滞在期間が伸びた。

気がつけば空はオレンジ色。

俺たちが裏庭のテラスに戻ると、アイルはグレートプレーンズの養魚池について話していた。これから、まだ南半球と火の国についても話さなくてはならないだろう。時間がかかるな。

「やあ! 帰ったぞ! アイルの仲間が来ているそうだな!」

表玄関の方から大声が聞こえてきた。

数秒待っていると、小柄な中年男性がテラスにやってきた。眉間に深い皺が寄っているが、アイルにそっくりですぐにアイルの父さんだとわかる。体つきは細いが、体幹がしっかりしているのか姿勢がとてもいい。歩いてきただけなのに動きに無駄がないように見えた。

「曲者ぞろいか……」

アイルの父さんは、座ったままの俺たちに向かってニヤリと笑った。立って挨拶をしたほうがよかったか。

「軍の期待の新人たちの鼻っ柱を折ってくれたようだな。明日はベルベの領地にある廃村で市街戦に見立てた軍事訓練をすることになっている。軍の精鋭部隊とAランクの冒険者パーティ、それからSランクの冒険者も参加する手筈を整えた。お前たちはどちらと模擬戦をする?」

2択だ。

「いやどちらともしませんけど……」

「そうはいかん。お前たちが来たことによって王都は大混乱だ。先程、傭兵の国にいた諜報部から早馬が来て、戦争が終結したことが知らされた。なにやらお前たちが関わっているそうだな? 即刻逮捕するか処刑しても構わんのだぞ?」

「はっ! やれるもんならやってみればいい。アグニスタ家の恥として歴史に名を残すことになるだけだよ。こっちは牢屋で快適な生活をしていたこともあるんだからね!」

アイルは自分の父親に食ってかかった。

「フフ、あなた、アイルったら面白いのよ!」

アイルの母さんは笑っている。2人の喧嘩はいつものことのようだ。

「ええいっ! お前に聞いてなどおらん! どうなんだ!? アイルの上司がこの中にいるのだろう? おおっ! まさか、お前悪童ベルサか!?」

「ども、お久しぶりです。私はアイルの上司じゃないですよ、こっちのナオキって奴がそうです」

アグニスタ家では随分と悪童の名が轟いているな。

「その模擬戦をやるとアイルの荷物を返してもらえますか?」

俺がアイルの父さんに聞いた。

「うむ。返してやろう。男に二言はない」

「おいおい、こんなイカれた親父の趣味に付き合わなくていいんだぞ!」

アイルが俺に言った。

「いや、ここで断ってセーラやドヴァンに迷惑がかかってもいけない。どうせ明日以降にしか服はできないんだからいいんじゃない? 死にはしないでしょ?」

俺はこの時、ちょっとした暇つぶしくらいにしか考えてなかった。

「では、明日の昼までにウエストフェイの北にある廃村に来い! 時間はないぞ、移動を開始せよ!」

アイルの父さんが俺たちに命令した。

「あ、大丈夫です。今夜は宿に泊まってから行きますから」

「まぁ、いいだろう。間に合わなければ、荷物は返さん! 今夜は馬車の中で寝る!」

そう言ってアイルの父さんは出ていった。

「大丈夫なの?」

アイルの母さんがアイルに聞いていた。

「大丈夫だよ。移動にそんな時間かからないよ」

アイルが答えた。

「皆、完膚きなきまでに叩きのめしていいからね。終わったら回復薬を高く売りつける感じで」

うちの副社長が号令をかけた。

「「「「了解」」」」