軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

ユ:メンタル復活、参加の準備

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変装無しで参加した敵対錬金術士のアジト特攻からこっち、俺達は積み重なったメンタルの疲労を数日休んでじっくり解消した。

その間に、 エフォ(EFO) 世界では、プレイヤー怒りの残り火がネズミ花火のようにシュルシュルと各地を駆け回って残党を追い詰めていたらしい。

それによって、いよいよ敵対錬金術士組織『秘密結社 深智のフラスコ』の決戦イベントが確定。突発イベントの日時が発表された。

「スレとか見てたけど、ムービーで俺達が森夫婦だってバレた感じは無かったよ」

「そかそか。良かった」

「で、今回の決戦イベントはどうする?」

「行きたい!」

「ほう?」

以前の吸血鬼カルトの時と同様、現場前直行の制限付き特別転移オーブがピリオノートと日ノ出桜の都に置かれる。

リアル明日の夜9時からで、オーブの制限レベルは今回は45以上。転移回数が1人3回までなのは同じだ。

「何か行きたい理由とかあるの?」

「放っといたら貴族カップルにまで被害が行きそうでイヤだ」

「ああ」

結婚披露宴にも呼んでくれた2人か。

確かに、あれだけ関わった2人にも魔の手が伸びる可能性があるなら、叩き潰しておきたくはなる。

「あと、相手は夢の中で活動出来る敵で白夢草もいるじゃん? 僕ら夢関係得意だからさ、そっちで何か出来ることあったりしないかなって」

「ほう」

まぁ確かに、夢の幻獣や夢魔の情報こそ公開したが、他のプレイヤーがどれくらいそっちを育成出来ているかは分からない。

もしも夢の中で何かあるなら、俺達はそれなりに戦力になれるかもな。

「じゃあ今日はその準備をしよう」

「うん!」

* * *

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さて、錬金術士組織との決戦の準備か……

「まずは買い出しだな。とりあえず相棒の光学迷彩装備は買えるなら買っておこう」

「あ、そうだね」

間に合うかは分からないし出番が無いかもしれないけどな。それでもあって困るもんじゃない。

「ついでにポーションとかも補充しようよ」

「だな」

ムービーに姿が映った直後であるこのタイミングで変装無しで出かける気は無い。

俺達は森夫婦姿に変装してシロップを飲み、転移オーブでピリオノートへと飛んだ。

まずは俺の弓を作ってもらっている工房『弓張月』へ向かう。

今日はウェーニンさんも上弦弧月さんも店にいた。

いつも通り、俺達が入店するとここは速やかに『Closed』になり鍵がかけられる。……まぁ助かるんだけどな。

二人と俺の装備の話もついでにしながら、キーナ用の光学迷彩マントを購入した。

装備の相談は、そろそろボウガンももう一段強くしたいって事と、無詠唱用の刻印をボウガンに刻んで使っていたりする関係だ。とりあえず素材や仕様の希望なんかを伝えておいた。

キーナの光学迷彩装備は、黒っぽい魔女風の服に合わせやすそうな木の葉模様のスカーフタイプの物と、変装中に使う用に俺とお揃いになるマフラータイプの二つを購入した。

なんだかんだ光学迷彩装備の元祖の店という事で、使用人口の少ない弓やボウガンよりもよく売れるから色々な種類の在庫は揃えてあるらしい。

工房を後にしたら、次は露店広場を見て回ってポーションを探す。

NPCの店よりも露店広場で探した方が効果が高いんだよな。

ちょうどグレッグさんの店が出ていたから、そこで消耗した分を補充した。

モロキュウのヒトがフォーパンベアの爪を欲しいかもしれないと思ったが、同盟に手伝ってもらってやっとこさ入手した物を簡単に手放せない。また必要になったら困る。

売るのはもう少し楽に狩れるようになってからだな。

買い物を済ませて帰還。

後はのんびりと矢とか薬や無詠唱の刻印なんかを作る事にする。

「そうだ、クラウン連れていきたいから夢の中のお店は1回閉めてこないと」

キーナはそう言って夢の中へと出かけて、そう経たない内に戻ってきた。

白夢草であるクラウンが夢の中に作った部屋は、白夢草のキャパシティが足りていれば、持ち込んだアイテムや内装を維持しながらでも戦闘に力を回す事は出来るらしい。

そして、一次的でも完全に立ち入り禁止にすれば力を節約出来るらしく、その分戦いに力を入れる事が出来るんだとか。

「……つまり、当たり前だけど白夢草にはキャパがあるんだよな」

「まぁそうだねぇ」

あの規模のアジトを夢の中に維持しつつ戦っていた敵の白夢草。

錬金術士が作った薬とやらで現実で力を使えるようになるらしいが……夢の中も同時に維持しているなら、そっちにちょっかいをかけてキャパを割かせる事は出来そうだな。